コードギアス反逆のルルーシュR2
私は、コードギアスR2は3つの要素、即ち「願い」、「アイデンティティ」、「罪(=嘘)」によって成り立っていると思っています。 願い ギアス(強制) → 願い(自由意志) アイデンティティ 「誰も自分を理解してくれないアイデンティティを失っている辛…
正に「心」の力の勝利。 シュナイゼルとルルーシュの力量の差は、ルルーシュが「シュナイゼルの本質」という「シュナイゼルの心」を推し量る事で勝利。(「シュナイゼルの心」というのは、実はBiglobe背信の23話の次回予告30秒バージョンでキーワードとし…
ルルーシュも、シュナイゼルも、自分の「願い」の為に人を犠牲にします。それは「妹」であろうと、「かつての部下」であろうと、「かつての仲間」であろうと、容赦無く、呵責無く、無慈悲に犠牲にします。それでも、ルルーシュとシュナイゼルの間で決定的に…
「断罪者&受罪者」に塗みれた世界が、「断罪者&受罪者」であるルルーシュによって「破壊」されるという、最悪の作中悪を犯そうとする寸前で、「免罪者&贖罪者」であるナナリーと「無罪(大義名分)」であるシュナイゼルによって待ったが掛けられ、「世界…
「嘘は全て罪」とするブリタニア皇帝達と、「嘘は全てが罪じゃない」とするルルーシュ達の戦いは、本質的に作中悪である「ギアス」に作中善である「個人の意志」を絡めて「嘘」の存在を肯定し、「断罪者&受罪者」であるルルーシュが不完全ながらも(「免罪…
「断罪者」たらんとして「罪」を「断罪」した人間達も、「断罪」する際に「罪」を犯しており、それによって今度は自分達が「断罪」され、「罪に押しつぶされている人間(=受罪者)」となってしまう―――、そんな「断罪者&受罪者」のやり方には必ず「絶望」が…
今までルルーシュが一方的に黒の騎士団に「嘘(=罪)を付いてきた」という今までの状態から、黒の騎士団全員がシュナイゼルに踊らされてゼロの「罪」を裁く「断罪者」になった事で、同時にゼロを一方的に処断してしまったという「受罪者」にもなり、「断罪…
今回は「断罪者と受罪者」に囚われたルルーシュとスザクがナナリーを消してしまう事でお互いに対する憎悪が増幅される、事態の悪化が描かれてましたが、その裏側で同時に「免罪者と贖罪者」による、ルルーシュとスザクの救済の道が巧妙に描かれていました。 …
ルルーシュとスザクが辿り付く筈だった「優しい世界」の萌芽を、シュナイゼルが自分の目指す「世界」の為に握り潰して破壊した事で、ルルーシュとスザクそれぞれが「断罪者と受罪者」を併せ持つ存在に逆戻りし、同時にシュナイゼルが「優しい世界」の敵であ…
「つまり貴様の作った小賢しい憲章は、世界を『ブリタニア』と『そうでないもの』に色分けする。」(ブリタニア皇帝 シャルル・ジ・ブリタニア) 「『全てを得るか』、『全てを失うか』、戦いとは元来そういうものだ。」(ブリタニア皇帝 シャルル・ジ・ブリ…
今話は、「黄昏の扉」の中で、ルルーシュがC.C.に告白(の一歩手前)をして、C.C.を取り戻すも、C.C.は記憶を失ってしまい、ユーフェミア、シャーリーに次いで最大の理解者だったC.C.を失い、同時に「ギアス」の正体、「(ギアスによる)王…
今話でコードギアスの登場人物が大体4フェーズに分かれる事が分かってきました。 「嘘」を「罪」とした時、「嘘を付いた人(罪人)」と、「嘘を付かれた人」が人が生まれる。 更に、「嘘を付いた人(罪人)」は、自分の自由意志で暴露する「贖罪者」、他人…
かりぷそさんからバトンをもらえたので早速挑戦してみる。 Q1.貴方が一番カッコいいと思うキャラは? Q2.貴方が一番キャワいいと思うキャラは? Q3.貴方が一番乗ってみたいナイトメアは? Q4.密かに期待しているor応援しているキャラは? Q5.…
「優しい世界」を実現する為の絶対条件「許す事」の心理的な過酷さ、困難さ、耐え難さが示された回。 「優しい世界」の象徴だった生徒会メンバーが遂に一人欠けて「優しい世界」の実現はほぼ困難になりました。ただ、シャーリーがルルーシュとスザクを結びつ…
今回は「モラトリアムの終わり」がテーマ。 元々、ルルーシュは「(何もしない)モラトリアム」を「死んでいる」として、ナナリーの為に「世界」を変えようとしていたワケなんですが、ナナリーが自ら「モラトリアム」を出た事を知った事で、ルルーシュは自分…
絶望の中で救いを叫ぶ声に、応えるその手がルルーシュという展開がただひたすらに熱かった。 「私は救えないのか、守れないのか。 あれから六年、全ては貴方の為に準備してきたというのに…!!」 誰か、誰でもいい!彼女を救ってくれ!!」(黎星刻) 「分か…
天子様を「理屈で話すタイプではない」と評しておきながら、自分自身も「元通りの生徒会」へ帰る為にカレンを失いたくないというルルーシュ自身の「優しさ」によって、理屈では信じられない選択肢を選んでしまうという、ルルーシュの変化が優しくて良かった…
今話は最終目的地「元通りの生徒会」へ帰る為の最大の難関であるニーナと対峙して、ルルーシュが自分の罪を目の前で見せつけられても、それでも「元通りの生徒会」を目指して外道を歩き続ける、前シリーズでいえば「シャーリーと銃口」に比定される話でした…
「R2」の第1話は象徴的だけれど、普通は1話であそこまで話を進めないよね。「R1」最終話の時点で「ルルーシュはいったいどうなってしまったのか?」という謎で視聴者を惹きつけたまま1年間待たせたわけだから、その謎でもっとひっぱるところだと思う…
例え「世界」を敵にしても、「大切な誰」かが自分を理解してくれてさえいれば、戦い続けられる。いつか手を繋ぐ日も訪れる。 コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2008/08/22メディア: DVD購入: 5人…
今話は「偽り」が「真実」に変わり始める話。 カレンから「ゼロという偽りの存在」を、ロロから「ロロの兄という偽りの存在」を、生徒会メンバーから「ルルーシュ・ランペルージという偽りの存在」を肯定され、君は「ナナリーの兄」だけじゃない、君は一人じ…
今回はナナリーの「真実へ向かう意志」が示された回でした。 「スザクさんも嘘を付いているのかしら。 でも、お兄様だって。 お二人の間に、何が…」(ナナリー・ヴィ・ブリタニア) 前シリーズでナナリーはゼロの行為を否定していましたし――― 「スザクさんを…
「ゼロ」というアイデンティティを取り戻し、仲間達も再会し、ロロを懐柔してヴィレッタさんを脅迫し、残るは敵はスザクだけ―――純分満帆―――という所で、ブリタニア皇帝によってルルーシュが奪われた記憶が意味する、「ナナリーの優しい兄」、「ゼロ」、「皇…
先回提示されたロロが喪失していた「アイデンティティ」が、ルルーシュによって「弟」という居場所と、「例え偽りであっても、重ねられた時間と気持ちは偽者ではない!」と、最強の作中善要素「自由意志」で肯定され、「偽者」だった筈の「アイデンティティ…
今回はロロがアイデンティティ喪失者である事の提示回。 第3話もやはり前シリーズの「偽りのクラスメイト」のセルフパロディ。相変わらず上手いです。 ところで、冒頭の「その正体こそ、ブリタニア帝国の捨てられた皇子、ルルーシュ・ランペルージである。」…
『夢』は終わり、死闘が始まる! 人間というモノは、「それなりに説明の付く仮説」を得ると、「それが真実」と思いこんでしまうもの。もし、「それなりに説明の付く仮説」以上に「完璧な説明の付く仮説」があるとしたら、「それなりに説明の付く仮説」は一体…
「何が本物」で「何が偽物」なのだろうか? 「何が真実」で「何が虚偽」なのだろうか? 「何が正義」で「何が悪」なのだろうか? 「本物」は常に「正義」だろうか? 「虚偽」は常に「悪」だろうか? 「本物」、「真実」、「正義」、それは斯くあるべき「世界…