BLUE DROP〜天使達の戯曲〜第1話感想「Hydrangea」
ガチレズアニメらしいのですが、一応観てみた。
タイトルの「Hydrangea」というのは紫陽花の事で、主人公若竹マリの実家には赤の紫陽花、寮の部屋には藍色の紫陽花が飾ってありました。因みに、土壌がアルカリ性なら藍色、酸性なら赤色になります。
この描写は、環境が変わった事を表すと解釈すればいいのでしょうか?
さて、紫陽花は、咲き始めから咲き終わりに掛けて色が濃くなる事から、日本では「浮気」、「心変わり」、「裏切り」の象徴とされて来ました。西洋の花言葉を調べてみると、「強い愛情」、「移り気なこころ」、「一家団欒」、「家族の結びつき」だそうです。また、紫陽花は花に見える部分が萼であったりと、中々味のある花です。
ここから連想されるのは、「嘘」、「二面性」という言葉。主人公はよくも悪くも単純なので嘘や二面性とはほど遠いですが、萩乃さんの方は極めて「嘘」の含有率が高くて二面性を地で行っています。
ついでに、第2話の題名は「Lavandula(ラベンダー)」で、花言葉は、「あなたを待っています・期待・承認・優美・豊香・不信・疑惑・沈黙・私に答えて下さい」。
本編感想
主人公の若竹さんはかなりの世間知らず。よく言えば純真です。お婆さまの気遣いを「厄介払い」と捉えたり、学校に通った事が無い(育て方間違ってるだろ)ので、コミュニケーション能力は絶無です。いくら気にくわないからと言って、見ず知らずのメガネ娘に当たったりします。
序盤の印象は極めて絶悪です。
「幾人家庭教師を付けても、学べない事がある。」
・・・お婆さま、その事にもっと早く気付こうよ。
その後、運転手のおじさんも帰ってしまい、孤独感を強める若竹さん。また、一目惚れ(?)した萩乃さんに首を絞められるなど、もうワケが分かりません。
堪らず寮を飛び出す若竹さん。(そりゃそーだ)そこに、メガネ娘が追い掛けてきます。なんていい娘。彼女は、お金持ちの子女が集まる学園でただ一人普通の家の子との事。
「無理しなくてもいいって言ったんだけど、お父さん、海鳳だったら家売ってでも入れさせるって張り切っちゃって。でも、ここにはそんな人いなくって。どうしても私、気後れしちゃっていうか・・・」
「いいお父さんじゃない。」
若竹さんは孤独を知っているが故に愛情に敏感な子。
学園に来て初めて親しくなったメガネ娘に対して親近感を感じてしまった若竹さん、萩野さんとの事をは誤解ということにして、メガネ娘の笑顔に免じて抜いた刃を戻して寮に戻る事に。
そして、ひきこもりから出た事を象徴するシーンの挿入。
「あなたの名前、何て言うんだっけ?」
・・・「香月みち子」さんです。まあ、外の世界に眼を向けるようになった事は良い事です。
しかし、寮の歓迎会で、先程の事を誤解どころか、あたかもなかったかのように振る舞う萩乃さんに対して今時の昼ドラもかくやという反応を見せた若竹さんは、一躍寮から孤立。
うわあああああ。恐ろしい!!!
う〜ん、レビューのし甲斐はありそうだけど、精神的に絶えきれなくなったりする可能性が大ですね。
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おまけ
萩乃さんを囲んでいた鳥、「アジサシ」は、「紫陽花」とのシャレなのだろうか?