「この青空に約束を」を懲りずにプレイ中

 懲りもせずに「この青空に約束を」をプレイ中。
 藤村静ルートでは現世の苦悩を味わったので、もう何も驚きません。新たな気持ちで別のヒロインのルートを頑張ります。
 かもめさんから海巳ルートを最期に回した方が良いという情報を聞きましたので、正直にメインヒロインと目される沢城凛奈ルートに挑戦してました。

この青空に約束を- 通常版

この青空に約束を- 通常版

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 …うん、この娘は愛すべきダメダメです。(誉めてます)

 主人公がいないと精神的にダメダメで、まるで実力が出せない愛らしさ。でも、逆に主人公がいれば持っている力以上の力を出したりと、確かに「守ってあげたい」と思わせるに十分なスペックです。
 そして山場であるピーターパンの演劇を「この青空に約束を」らしく星野航が力尽くで「南栄生版ピーターパン」に生まれ変わらせての演劇が最高に良かった。
 この「南栄生版ピーターパン」は沢城凛奈が南栄生島で体験した事の全てが凝縮されているという事だよね。フックせんちょ(=星野航)とピーターパン(=沢城凛奈)がケンカしながらもお互いに唯一の存在になっていって、フックせんちょに惹かれていたウェンディ(=羽山海巳)は、フックせんちょが好きだったけど、フックせんちょが好きなのピーターパンだと知ってしまったので一歩身を引いて、フックせんちょの為にピーターパンの手を引いてあげる「お母さん」の役割に徹して、そんな切なさも一緒に噛み締めながらネバーランド(=南栄生島)を出て「自分の家」に帰ろうと、そしていつかまたネバーランドを訪れようと。(あれれ?書いていて脳味噌が可笑しくなってくる筋書きだなぁ。)
 この演劇の中で沢城凛奈が「ネバーランド(=南栄生島)を離れる覚悟」を決め、羽山海巳が「ネバーランド(=星野航)を諦める覚悟」を決める、楽しいのに切ない話。

 というか、あのカオスな展開の中でも、力尽くで「あるべき筋」に戻してしまう星野航にものすごく「もつれた関係を修復させる」主人公の適正を感じながらも、有能過ぎるスペックが凄すぎて圧倒されました。

 まぁ、筆力のない文でぐだぐだ言っても詮無いのではっきり言うと、「凄く良かった!」の一言なんですけどね。

 そして「逃げず」に家庭の事情にも解決の端緒を付けて、さほど怖い事も起こらずに一年が過ぎ、ラストのエピローグも実に沢城凛奈らしい話でした。さぁ、爽やかな気持ちで次に進もう。次は日陰者ナンバーワンのさえちゃんルートに行ってみようか。