信念さえあれば人間に不可能は無い!人間は成長するのだ!してみせるッ! コードギアス反逆のルルーシュR2第7話感想&備忘録「TURN07 棄てられた仮面」

 今話は「偽り」が「真実」に変わり始める話。

 カレンから「ゼロという偽りの存在」を、ロロから「ロロの兄という偽りの存在」を、生徒会メンバーから「ルルーシュランペルージという偽りの存在」を肯定され、君は「ナナリーの兄」だけじゃない、君は一人じゃないと、ルルーシュを「唯一の希望」と頼りにしている黒の騎士団、ルルーシュを「兄」と居場所にしているロロ、ルルーシュがいない修学旅行をすっぽかしてルルーシュを待っていてくれた生徒会メンバー、嘗て「ナナリーの為の世界」という「目的」の為の「手段」に過ぎなかった「偽りの存在」達が、今や「真実」に変わって、「ナナリーを含めた『みんな』の為の世界」が「目的」に変わっていくのがすごく綺麗。

「そう、優しい世界はこんな近くに。
偽りの記憶に穢されてもなお、透明なガラス色で、いつも、ずっと、ずっと―――」(ルルーシュランペルージ)

「みんな、またここで花火を上げよう。絶対、絶対にもう一度、みんなで―――」(ルルーシュランペルージ)

「そう、俺の戦いは、もうナナリーだけじゃ―――」(ルルーシュランペルージ)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 [DVD]

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 [DVD]

本編感想

 ギアスを使えば「何でも出来る」筈なのに、本当に大事な事に対しては「何も出来ない」、無力感に苛まれるルルーシュ

紅月カレン

 そんなルルーシュに対してカレンは「騙して」、そして「演じ切って」と、ルルーシュが「偽り」だと思っている「ゼロ」という存在は、みんなにとっての「真実」であり、大事な存在なのだと同定。

「しっかりしろ、ルルーシュ
今のあんたはゼロなのよ!
私達に夢を見せた責任があるでしょ!
だったら、最後の最後まで騙してよ!
今度こそ完璧にゼロを――演じきってみせなさいよ!」(紅月カレン)

 カレンお嬢さん可愛いなぁ。

ロロ・ランペルージ

「大丈夫、嘘は付かないよ、お前にだけは。」(ルルーシュランペルージ)

と、「偽り」の「兄弟」だった筈なのに、今度はロロの側から、「ロロの兄」が「真実」なのだと同定。

「大丈夫、僕だけはどこにもいかない。ずっと兄さんと一緒だから。」(ロロ・ランペルージ)

C.C.

「そんなロマンティックな話じゃないさ。」(C.C.)

と、ルルーシュの事は「道具」以外の何者でないと言っておきながら(少なくとも最初はそんな「偽りの関係」から始まったけれど)、ルルーシュが再びゼロとして戻ってきたのを見て思わず嬉しそうなC.C.が可愛すぎる。

生徒会メンバー

「みんなで一緒に花火がしたいなって。」(シャーリー・フェネット)
 
「みんな?」(ルルーシュランペルージ)
 
「ニーナ、カレン」(シャーリー・フェネット)
 
「スザクも。」(リヴァル・カルデモンド)
 
「それにロロもね。」(ミレイ・アシュフォード)
 
「!!」(ロロ・ランペルージ)

 嘗てあった時間、そこには「イレブン」のスザクも、ハーフのカレンも、誰にとっても「優しい世界」だった時間。
 そして、打ち上げられる花火は、嘗てブリタニア人とイレブンの垣根を越えた象徴だった「学園祭」の名残のカケラ。

ルルーシュもやろうよ、文化祭で使ったのの余り。」(ミレイ・アシュフォード)

 「帰る場所」はここにあり、「優しい世界」はここにあり、「物語の着地点」もここにある。

ブリタニア皇帝

 そして「偽り」が「真実」に変わる事を肯定した上で、冒頭の「偽り」は「偽り」、決して「真実」にはならない、「真実」は暴いて暴いて踏みつぶせというブリタニア皇帝は圧倒的な作中悪。

「世界は嘘を付いておる!」(シャルル・ジ・ブリタニア

枢木スザク

「ナナリーは僕の嘘に気付いているのかもしれない。
ユフィの意志を継ぐと言ってくれた。
その為なら、僕は――」(枢木スザク)

 カレンお嬢さんの自由意志で「嘘を付いて」と頼まれたルルーシュに対して、スザク君は相手の意志をお構いなしに「嘘を付く」事を選択。つまり作中のネガティブ要素の「強制」。そのうちナナリーに怒られそうだなぁ。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 [DVD]

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 [DVD]

次回予告

 コードギアス反逆のルルーシュR2第8話「TURN08 百万のキセキ」

おまけ

 ルルーシュが「ゼロ」でない時にイレブンを「日本人」と言っていたのは大事。ナナリーと同じくルルーシュが差別をしていない事の象徴ですね。
 ゼロの仮面を軽そうにポンポン放り投げてたクセに、ゼロの仮面を持ち上げたカレンお嬢さんに「重い」と言ったC.C.にウケた。