マクロスF(フロンティア)第12話感想&備忘録「ファステスト・デリバリー」
今までシェリルだけのものだった「ここ(アルト・ステージ)」に、ランカがいよいよ昇ってきて、「私は『ここ』にいるよ」というランカ自身のメッセージをアルトに伝えるという話でした。
「だって伝えたかったんだもん!
ハッピーバースデー、アルト君!」(ランカ・リー)
ランカが「時空を超えて」アルトのピンチに駆けつけ、ランカの歌が「種族を超えて」心を打ち、事件の筋書きを書いたグレイスの「予想を超えて」事件を解決し、アルトとの間に有った「心の距離を超えて」二人の心も近づくという、ランカにとって、プライベートと仕事の両方で「飛躍」となる話でした。まさに「超時空シンデレラ」です。
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本編感想
先回、アルトが「ランカ」と「家」から、「本物の空」へ逃げたので、「ランカ」と「家」に対して向き合う何らかのきっかけがあるとは思ってたけど、「ランカ」の要素は「時空を超える=世界を変える」という形だったけどそれ程驚かなかったのに対して、「家」の問題でアルトの「役者の血」と「ゼントラーディーの血」をリンクさせてくるとは思わなかったのですごく驚きました。まさかそう来るとは。
今話では、ゼントラーディーは確かに戦闘を好む傾向があるけど、「歌」に感動して魅入ったり熱狂して鼻血噴いたりと、マイクローンよりも文化に対して鋭敏ですらある部分もあるので、「『血』を否定せずに上手く付き合っていく」というのが本編を通して描かれていましたから、「ゼントラーディーの血」と関連づけられたアルトの「役者の血」も同様に「『血』を否定せずに上手く付き合っていく」という方向に流れるという事ですね。
「俺達はそう造られた者だ!
そう生きていかずにはいられないんだよ!」(テムジン)
「呆れるよな。
どうしてあんなに――いや、なんで人は歌ったり、飛ぼうとしたり、果ては宇宙にまで出てこようとしてるのかってね。」(早乙女アルト)
「そうせずにはいられなかったからに決まってるじゃない!」(シェリル・ノーム)
「そうか、『飛ばずにはいられない』、か。」(早乙女アルト)
また逆に、アルトが「役者の血」を肯定しながらも上手く付き合って解決する事で、「ゼントラーディの血」が抱える問題を解決に導く事にもなります。「役者の血」と「ゼントラーディーの血」を関連づける事でアルトの行動が象徴する意味の幅がぐぐっと広がりましたよ。先週の感想ではフロンティアの「ニセモノの空」と歌舞伎の舞台という「ニセモノの地上」が関連づけられている可能性について書きましたが、世界観の中で、設定を作り込んでいるのが伝わってきます。いいですね、マクロスF。
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次回予告
マクロスF(フロンティア)第13話「メモリー・オブ・グローバル」
シェリル暇そうだけど、先回の「時間の使い方が上手いのよ!」発言は、本当に仕事が無くなってきた事に対する精一杯の否定だったのかも…とか思ったら何だか物寂しい気分になってきた。アイドルも大変だ。
おまけ
「誰だ、あの娘?」(オゴタイ)
「ご存知、ないのですか?
彼女こそ代役からチャンスを掴みスターの座を駆け上がっている、超時空シンデレラ・ランカちゃんです!」
「バカな、こんな所に!」(兵士)
「デビューライブ、絶対いけないと思ってたのに!」(兵士)
なんだか親近感湧いてきた!
私、彼らとは深く理解し合える気がしてきましたよ!
大統領とか偏見良くない!もっと分かり合おうよ!(バカ)
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業務連絡
また来週、家を留守にするので、感想を上げるのが遅れます。