ヒロイック・エイジ感想第9話「帰還」

 第9話「帰還」感想

 今回のテーマは「互いの戦闘の結果」
 物語の進展として、「戦闘による互いの損失」と、「精神面での進展」を描写しつつ、次の展開の為の伏線を敷設していました。

 先回のヒロイック・エイジ第8話「閃光のノドス」では9件の感想記事のトラックバックを頂きました。あと一件で2桁、惜しい。(涙)
 今話のヒロイック・エイジ第9話「帰還」の記事でも皆様のトラックバック・コメントをお待ちしております。より沢山の読者の皆様の鑑賞の手助けになるような感想を目指して頑張りますので、ご協力宜しくお願いします。

・成長したディアネイラ様

 エイジを、エイジの言葉を信じて「道を導く存在」として自覚したのが4話前、パエトーさんに自身のダメージ覚悟で精神攻撃を仕掛けたのが1話前、当初の印象、「何したいんだかよく分からない」キャラから一転、凛々しく成長されましたが、心は恋する一人の少女、エイジを心配しない筈はありません。残留思念(?)の形で、「幼い少女」の外見で一人泣いています。

 何故、「幼い少女」の外見なのか、意図は明らかにされてませんが、ディアネイラ様の「最も根源的な感情」の部分としての形象と解釈すべきでしょう。
 とりあえず、今後ディアネイラ様の(多分無いと思うけど)過去話が出てきたら、そこで答えが明かされる筈なので、注目して行く事にします。













ヒロイック・エイジ I


キングレコード 2007/08/08
売り上げランキング:1282








 関連商品:
 
 Amazonで詳しく見る Ads by Amac









 あと、「偽装スターウェイ」なるものが登場。ファフナーの偽装鏡面のように、この種のガジェットは敵側に露見する事で、物語の大きな転機となるのが相場です。
 でも、この露見をどう料理したいのか、現時点ではさっぱり分かりません。
 今期一番理解が難しい作品、ヒロイック・エイジ、見応えが有りすぎです・・・。


 今回は、物語の進展よりも、登場人物個々人の現状に注力していたようなので、私の感想も
箇条書き形式で書きます。

・「感情」を理解出来ないパエトーさん

エトー
「理解、出来ない!」

 パエトーさんは、ディアネイラ様の精神攻撃で、「鉄の種族」達の「感情(?)」を体験した事で混乱。感情らしきものを中々見せず、実際殆ど無いであろう「銀の種族」にとっては、「感情(?)」「苦痛」そのもので、「鉄の種族」が何故そんなものを持っていられるのか、押しつぶされずに耐えていられるのか、「理解」に苦しんでいるのではないでしょうか?

・悲しい「感情」を感じているユティさん

ユティ
「このままではカルキノスが!!私が行けば倒せる、私ならあの五人目を!」

 ユティさんは、カルキノスを見殺しにした自分の不甲斐無さを悔いますが、生まれの高貴さ故に謝る事を知らないのか、死んだカルキノスを叱る事しか出来ませんでした。
 しかし、演出上ユティさんの表情は描写されていませんから、「悲しさ」という「感情」に苦しんでいるのでしょう。

ユティ
「無様だな、カルキノス・・・・・・。」

 ところで、カルキノスさんは死んでしまいましたが、カルキノスさんの怪我自体は治癒しているので、ノドス自体は生きていると考えるべきでしょうか?
 目の中の物質がノドスの本体なのですから、両眼に埋め込むのもアリかも。

・「黄金の種族」の意図は分からずじまい(ということになっている)

 レクティさんとプロメさんは、「黄金の種族」の意図を図りかね、疑問を提示する形で会談を締めます。

プロメ
「ノドス、その契約の本当の意味さえ、私達には
何一つとして分かってはいない。」


 けれど冲方さんの事なので、事実分からないように構成しているのでしょうが、ディアネイラ様の役割を、この6〜9話で散々「導く者」として描写しているので、十中八九、「黄金の種族の手から離れる事」自体が「黄金の種族」の意図で間違いなさそう。冲方さんの丁寧すぎる程の説明調で気付かない方がおかしいですが。

ビード
「彼らの魂を星々が導いてくれる、と我が姫君は仰せだ。」
ニルバール
「その言葉自体、導きに感じる。」

・すっかりエイジの家族となったアルゴノートクルー

 エイジを「兵器」としてではなく、「人間」として心配するあまり、心配するアネーシャさんの気持ちを余所に暴走しかけるイオラオスさんですが、そこに既に役割に開眼したディアネイラ様が目覚めて導きます。

ディアネイラ様
「このまま進みましょう。」
「エイジもそれを望んでいます。私達の進む道が、あの方を迎える道となるでしょう。」

 そして終にエイジの帰還。
 エイジを置き去りにした事に一番責任を感じ、最も心配していたのはディアネイラ様。 そんなディアネイラ様に、エイジはいつもと変わらぬ笑顔を見せて、安心させるのでした。

エイジ
「綺麗な星だね。」

ディアネイラ様
「デューイ。私の、故郷です・・・。」

 エイジは、カルキノスを殺した事の苦悩や葛藤は顔には出してませんが、もしかしたら抱え込んでいるのかもしれません。主人公なのに、一番理解できないキャラです。













ヒロイック・エイジ I


キングレコード 2007/08/08
売り上げランキング:1282








 関連商品:
 
 Amazonで詳しく見る Ads by Amac