魔法少女リリカルなのはStrikerS感想第9話「たいせつなこと」
第9話「たいせつなこと」感想
今回は、これから待っている戦闘で一番「たいせつなこと」、「強さ」の意味を提示して、先回高町なのはさんが一体何に怒ったのかを言語化したお話でした。
ティアナさんは「どこが悪かった」ではなく、高町なのはさんは「何が悲しかった」のか、高町なのはさんは一度事故で大怪我をして快復すら危ぶまれて、仲間にも心配を掛けてしまった経験があったので、ティアナさんには同じ道を歩ませたくなかったのです。
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ティアナさん
「少しくらい無茶したって、死ぬ気でやらなきゃ、強くなんてなれないじゃないですか！」
やっぱり大事な事が分かってなかったティアナさんにシグナムさんの鉄拳制裁。吹き飛ぶティアナさん。そこにティアナさんのパートナーで、一番の理解者のスバルお嬢さんが反論です。
スバルお嬢さん
「だけど、自分なりに強くなろうとするのとか、キツい状況でも何とかしようと頑張るのって、そんなにいけない事なんでしょうか！？
自分なりの努力とか、そういう事もやっちゃいけないんでしょうか！？」
先週、視聴者に提示された「疑問」を言語化してくれました。
正直な所、先週の高町なのはさんの「白い魔王」の衝撃は、脚本の都築さんの予想以上だったんじゃないかと思って、ちゃんと収束させられるか心配していたんですが、このスバルさんのセリフで、先週の引きはほぼ都築さんの想定の範囲だったんだなと理解。
先週の中盤まで肯定的に描かれた「パートナーとの協力」、「選択肢を増やす事」を、高町なのはさんが、恰も「否定した」かの様に描かれたのも、スバルお嬢さん(＆ティアナさん)のこの慟哭の為の布石だと私は受け取りました。
普通なら、先週の時点で「ティアナさんが強くなっている実感」を掴んで締める所を、敢えて変則的に一度リズムを切った事で、視聴者に「疑問」を持たせる事、それが都築さんの「狙い」だったんだと思います。
先週ミスリードをした感想が続出しちゃったのも、全ては都築さんの手の平の上という事。
ぎぎぎ、やるじゃないですか都築さん。
さて、このティアナさんとスバルお嬢さん(＝視聴者)の「疑問」に対しての「回答」は、シグナムさんの言う「『命』に対するティアナさんの『甘え』」と、シャーリーさんの言う「なのはさんの思い」なのでした。
シグナムさん
「無茶をしても、命を賭けても譲れぬ戦いの場は確かにある。
だが、お前がミスショットをしたあの場面は、自分の仲間の安全や、命を賭けてでも、どうしても撃たねばならない状況だったか。
訓練中のあの技は、誰の為の、何の為の技だ。」
シャーリー
「なのはさん、みんなにさ、自分と同じ思いさせたくないんだよ。
だから、無茶なんてしなくてもいいように、絶対絶対、生きて帰って来られるようにって、ほんとに丁寧に、一生懸命考えて、教えてくれてるんだよ。」
ところで、何故それを先週ティアナさんに言ってあげなかったんだ、シグナムさん･･･。
せめて殴る前に教えてあげようよ･･･。「私は古い騎士だからな。」とか高説宣っている場合じゃないよ！（切実）
それにしても、なのはさんも、ヴィータさんも、スターズの上司は揃いも揃って口下手過ぎます･･･。ライトニングの副隊長さんのシグナムさんが喋らなきゃいけない状態になる前に、機動六課には、まずは上司から「報連相」を頑張って欲しいです･･･。（涙）
さて、本編。シグナムさんの鉄拳制裁で益々収集が付かなくなった機動六課の面々。けれども、六課の頼りになるお姉さん、フェイトさんも出撃しなくてはなりませんので、まだ幼いライトニングの二人に一任です。
フェイト
「エリオ、キャロ、そっちのフォローお願い。」
エリオ
「はい！」
キャロ
「頑張ります！」
いくら何でも、この状況を打開するのは１０歳の子達には無理だよ、フェイトさん･･････。
しかし、そんな修羅場の六課に、救いの鐘。
「何かもう、みんな不器用で見てられなくて。」
そう控えめに謝辞を告げながら現れたのは、六課専用のエンジェール、シャーリーさん降臨です。最早、彼女に期待するしかありません。知性溢れるメガネキャラの強みを生かして、迷える子羊達を導いてあげて下さい。
しかし、現実は甘くなかった。始まったのは、高町なのはさんの過去･･･というか、嬉し恥ずかし大暴露大会の始まりでした･･･。
まるで、小さな頃のアルバムを見られたり、「将来の夢」の作文を大声で朗読されてる気分です。そのとばっちりを受けて、関係無い筈のフェイトさんまで陰惨な折檻のシーンを暴露されてます。
一体いつの間に撮ってたんだ、シャーリー･･････。
そうとも知らず、航空２型のドローンとせっせと戦う高町なのはさんとフェイトさんが意地らしい･･･。
さらに、機密扱いだった筈の、はやてさんの素性らしきモノも一緒に暴露。最早機密でも何でも無い･･･。
旧作は未見の私ですが、この早回しの総集編を見てたら、何だか旧作も見たくなってきましたよ。この総集編はいい総集編です。
そんなこんなで大暴露大会は終了し、辛い怪我を経験した高町なのはさんの気持ちを少しも気づけなかったティアナさんと、高町なのはさんの歩み寄り。
高町なのはさん
「一番魅力的な事を蔑ろにして、慌てて他の事をやろうとするから、だから危なっかしくなっちゃうんだよ。･･･って、教えたかったんだけど。」
ティアナさんの事を考えて、射撃魔法をしっかり学ばせたかった高町なのはさん。先週ティアナさんへの攻撃も、ティアナさんの射撃の発展形を示してくれていたのでした。
ティアナさんが感じていた近接戦闘や、今回の航空２型に対応する為の長距離射撃もきちんと考えてくれていました。
そうして、先週、「否定」されたような形になっていた、ティアナさんの先週までの「努力」を認める形で、ティアナさんと高町なのはさんの和解･･･と波乱含みのティアナさんメインの前中後編も無事に解決。
最後にフェイトさんが、ティアナさん達の未来、「ＳｔｒｉｋｅｒＳ」の意味を、高町なのはさんがこの前中後編の総括、これから待っている辛い戦闘で一番「たいせつなこと」を決意する形で綺麗に纏めてくれました。
フェイトさん
「その人がいれば、困難な状況を打破出来る。どんな厳しい状況でも突破出来る。そういう信頼を持って呼ばれる名前、『ストライカー』。」
高町なのはさん
「何があっても、誰が来ても、この子達は落とさせない。
私の目が届く間は勿論、いつか一人で、それぞれの空を飛ぶようになっても。」
良かった、予想していたよりもずっと良い話でしたよ、都築さん。この調子で来週も期待していますよ！
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こんなの一体誰が買うんだろう・・・。でも、リインさんの声が入ってる。少し欲しいかも。
・次回予告
「第10話機動六課のある休日（前編）」
来週は骨休めの回。
デートにデートに、４人とも頑張って下さい。
