魔法少女リリカルなのはStrikerS感想第14話「Mothers&children」

 第14話「Mothers&children」感想

 いい事言っているのにヴェロッサさんが悪人にしか見えません、ごめんなさい。 

 今回魔法少女リリカルなのはStrikerSのは「孤独」を解消してくれる「母親」に纏わるお話と、先回に引き続いて「罪の意識」を持ったはやてさんと、それを心配するクロノさんとヴェロッサさんでしたが、相変わらずヴェロッサさんが悪人面にしか見えません・・・。

 先回の魔法少女リリカルなのはStrikerS第13話「命の理由」のブログ感想の登録件数は164件、当ブログには67件の感想記事のトラックバックを、1件のコメント(fromエイジロウさん)を頂きました。ありがとうございました。
 今話の魔法少女リリカルなのはStrikerS第14話「Mothers&children」の記事でも皆様のトラックバック・コメントをお待ちしております。
 より沢山の読者の皆様の鑑賞の手助けになるような感想を目指して頑張りますので、ご協力宜しくお願いします。

 魔法少女リリカルなのはStrikerSサウンドステージ02」の発売は07/18で予約締め切り間近です。今話の直後のお話なので、ヴィヴィオファンの皆さんは要チェックです。 Amazonの購入で¥2,625、ポイント131pt(5%) 還元です。

















魔法少女リリカルなのはStrikerS サウンドステージ02


キングレコード 2007/07/18
売り上げランキング:70









関連商品:

Amazonで詳しく見る Ads by Amac








 因みに来週のタイトルは「Sisters&Daughters」。今回の「Mothers&children」に対応していますが、これはこの「なのはStrikerS」という作品が、味方であれ、敵であれ、「家族」というものをテーマにしているからだと思います。
 つまりは、「母親−子供」という括りでは、今回の話のように、大きく「はやて−機動六課」、小さく「なのは−ヴィヴィオ「フェイト−エリオ&キャロ」となるし、ナカジマ家の事情も絡んできますし、「姉妹」という括りでは、「スバル−ギンガ」「ナンバーズ」となるワケですね。勿論、「家族」という括りにはゼストさん、ルーテシアさん、アギトさんの3人も入ります。
 この作品では、「家族」が作中善なので、来週のナンバーズのみなさんも、敵としてではなく、意外とコミカルに描かれるような感じです。

 そして、ヴェロッサさんが、人間を、「力よりも人格」を肯定する事を言っていました。本当にいい事を言っています。

ヴェロッサ「勿論必要とはされる。頼られもする。だけど、それは人間としてじゃない。その人が持ってる力そのものが必要とされてるだけ。」

 先回の感想でアギトさんについて、「アギトさんのテーマである「生まれた意味」は、融合機とかそういうのを越えて、一人の「人格」として認められる所に答えがあるんじゃないか、と思います。」と書いたんですが、それをヴェロッサさんが作中で言語化してくれました。私もその通りだと思います。
 ヴェロッサさん、どっからどう見てもいい人なんですが、カリムさん共々、私には悪人にしか見れません。ごめんなさい。

 まずは「母親」に纏わる5ケース。

1.「母親」役でもなく、「母親」役もいないはやてさん
 「母親」としての立場を明確にしているなのはさんとフェイトさんに比べて、立ち位置がかなり孤独。そもそも、はやてさんには、「孤独」を解消してくれる「母親」に当たる人がいませんし。勿論、ヴィータさん達ヴォルケンリッターとリインさん達、「八神家」の存在はあるんですが、この所は「八神家」が集合した時間が積極的に描写されない所を見ると、今回ヴェロッサさんが言っていた「孤独になる危うさ」どころではなく、もっと直截的に、はやてさんを「たった一人で苦境に落とす」意図が都築さんにあるんじゃないかと思える節があります。
 実際今回も「八神家」の面々は一人も出てきていません。それぞれに忙しいのは仕方の無い事ですが、それがはやてさんが一人で全部抱え込むのを一層促進しているように思えます。
 思うに、この先、八神さんには、査察以上の苦境が待っていて、その解決方法は十中八九「はやてさんの自己犠牲」だと思われますが、機動六課は八神さんの「家族」なのです。第9話「たいせつなこと」で提示されたように、自分の体、命を犠牲にしてまで得られる勝利には意味が無いのです。みんなが生きて帰ってくるのが作中善なので、追いつめられたはやてさんの「罪の意識」「八神家」一同の存在で解消する展開になるんじゃないかな。
 意外と、そんなはやてさんの姿を見て、レジアス中将が六課の味方になってくれると思うので、はやてさん頑張れ。
 レジアスさんは、今のところ、人を「力」では見ていないので、作中悪ではない感じ。ただ、「人格」「人格」でも、「罪」の有無なんですけど、それを覆してくれる展開を期待。

 ところで、シャマルさんはどこへ?戦力外通知で空気になってしまわれたんですか!?

2.母親を渇望するヴィヴィオさん
 既に「なのはStrikerS」の影の主役の地位を確固たるものとしたヴィヴィオさん。ヴィヴィオさんの登場で「なのはStrikerS」の視聴を再開した人もいるとかいないとか。
 今話もヴィヴィオさんを中心に、「孤独」を解消してくれる「母親(=なのはさん)」がメインで描かれていましたが、冒頭で、なのはさんに抱きついて眠っていたヴィヴィオさんですが、なのはさんが離れると、なのはさんを探してしまう程に「母親」の存在を渇望しているみたいです。

 そんなヴィヴィオさんは、なのはさんがママになってくれると分かって嬉しくて泣いてしまいますが、それは本能的に「母親なんてどこにもいない」事が分かっているからだと思います。実在しない空白の「母親」という概念に、ぴったり適合したなのはさんに懐くのも自然なのです。

なのはさん
ヴィヴィオの本当のママが見つかるまで、なのはさんがママの代わり。ヴィヴィオはそれでもいい?」
ヴィヴィオ
「ママ・・・」
なのはさん
「はい、ヴィヴィオ。」


 
3.母親として決意をするフェイトさん
 なのはさんより一足先に母親になっていたフェイトさんは、エリオ君とキャロさんが心配で堪りません。

フェイト
「ほんとは、エリオとキャロには、もっと平和で安全な道に進んで欲しかったんだけど・・・。」

 そんなフェイトさんは、「母親」として、機動六課全員を守る決意を決めます。

フェイト
「地上と海の平和と安全。この子達も含めた部隊のみんなの安全と将来。はやての立場と、なのはが飛ぶ空、全部の守るのは大変だけど、私がしっかりしなくちゃ。力を貸してね、バルディッシュ

 機動六課唯一の良心フェイトさん、密かに応援しています。

4.母親の仇、「戦闘機人」を追うギンガさんと、ゲンヤさん(+スバルお嬢さん)

ギンガ
「あの時の事件はまだ終わってない。母さんを殺した戦闘機人事件。」

 スバルお嬢さんのお母さんは、ナンバーズ達、戦闘機人に殺されていた模様。それもあってか、ギンガさん達も以前からこの事件を追っていたようです。見た目はギンガさんにそっくりで、アホ毛まで装備。完璧なお母様だったようです。
 ギンガさんが母親に似た恰好をしているのは、ギンガさん自身がスバルお嬢さんの「母親」として見守って来たからなのでしょう。ギンガさんは、とても優しくて強い方なのです。

マリエル
「この魔法陣上のテンプレート、使ってる動力反応。これまでのものと桁違いに高精度です。」
「この子達全員、最新技術で作られた戦闘機人です。」

5.フェイトさんを「母親」と慕うエリオ君とキャロさん
 フェイトさんは「母親」「姉」か と問われて非常に困っていたエリオ君ですが、今回やけに持ち上げられていたのが気になります。ストラーダのセカンドモードは過激らしいですし、ヴィヴィオ さんや、ナンバーズを初めとする戦闘機人、ルーテシアさん達レリック・ウェポンなど、機動六課の中では唯一敵側と似た背景を持つキャラなので、これから大変なエリオ君は頑張れ。

















魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.1


キングレコード 2007/07/25
売り上げランキング:78

おすすめ度:
白い悪魔・・・・・・。
19歳は魔法少女ですか?
あのなのはさんが帰ってきた。









関連商品:


Amazonで詳しく見る Ads by Amac








・おまけ
 相変わらず、ヴェロッサさんが悪人にしか見えなくて困る。
 スカリエッティさんに似ているとかそういうのもあるけど、カリムさんの予言が、誰かの意図なのかそうでないのかは置いといて、同時多発テロの事ならば、地上本部や、本局の中に自由に入れる人間は怪しいのです。

ヴェロッサさん
「僕に任せて。査察官って立場は秘密行動に向いているしさ。」

 いい人にしか見えないと逆に怪しく見てしまうねじけた私の根性を許して下さい。

 カリムさんとヴェロッサさんが義理の兄弟という所に、「母親」が何かの形で関わってくるんうじゃないかと思ったけど、未だにそれらしい人はいないので、それはないか。

<追記>
 シャマルさんの報われ無さっぷりが悲しかったので、シャマルさんのwebコミを探してたら、ギコガコ堂さんのしゃまるでございまーすシリーズに際会しました。
 4コマ形式で八神家の日常が綴られているんですが、台詞が殆ど無い4コマとしては破格の形式なんですが、日常の「ああ、それあるある!」みたいな題材で構成されていて、言葉抜きでどこまでも低スペックなシャマルさんに共感してしまうという、すごく楽しいwebコミです。
 多分作者さんは、凄く日常的な感覚が鋭い人なんじゃないかな。お薦め。