魔法少女リリカルなのはStrikerS第23話感想「Stars Strike」
今回のスバルお嬢さんの「なのはさんと出会う前――後」、「過去――現在」の対比は見事でした。
ヴィヴィオの反応もこれ以上は無いという効果的な演出。やるな、都築さん!(バカ)
DVD vol.3は9/26日発売
魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.3 [DVD]
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スバルお嬢さんの闘い
幼い日のスバルお嬢さんは戦闘機人だから、他の人には無い「力」が備わっている為に、「力」を「何かを壊すもの」としか捉えられませんでした。そこではギンガさん達家族の庇護の元で平和に暮らす事が出来ました。今話でもスバルお嬢さんはそこから抜け出せずにいて、「力」がありながら、「壊してしまうから」と全力を出せなかったのです。
幼い頃のスバルお嬢さん | 「壊したくないモノまで壊しちゃうのは、怖いよ。」 | 戦う事を避けてギンガさんに甘えていた為、空港事故という危機に見舞われた時は無力だった。 |
今話開始時点でのスバルお嬢さん | 「戦うのとか、誰かを傷つけちゃうのとか、本当はいつも怖くて、不安で、手が震える。」 | ギンガさんを「壊して」しまうのではないかと全力を出せず、無力。 |
けれど、洗脳されて手加減無しのギンガさん相手に全力を出さずに勝てるワケもなく、一方的にやられてしまいます。
「あ、やっぱり無理だったんだ。私はやっぱり、弱くて情けなくて、何にも出来ないまんまで、終わっちゃうんだ。」
諦めてしまって、意識すら失ってしまったスバルお嬢さんを救ったのは、共に死線を潜り抜けてきた相棒、マッハキャリバー。「相棒」ではなくなってしまったブリッツキャリバーとは違い、スバルお嬢さんとマッハキャリバーは、今この瞬間も一緒に走り続けている、この「積み重ねてきた時間」は、スバルお嬢さんを裏切らない。
「夢見て憧れて、必死に積み重ねてきた時間、どんなに辛くてもやめなかった努力の時間は絶対に自分を裏切らない。」(なのはさん #20)
"Please give me one more chance" と言ったマッハキャリバーが今度はスバルお嬢さんにチャンスをくれた展開、「相棒」と呼んで大切にしてきたスバルお嬢さんに対して「相棒」と応えてくれたマッハキャリバーがただただ熱い。
そしてマッハキャリバーが思い出させてくれたのは「力」に対する気持ちを一変させた「あの人」の事。
なのはさんと出会った後のスバルお嬢さん | 「災害とか、争い事とか、そんなどうしようもない状況が起きたとき、苦しくて、悲しくて、助けてって泣いてる人を、助けてあげられるようになりたいです。自分の力で、『安全な場所まで、一直線に!』」 | ギンガさんと並んでシューティングアーツを学ぶようになった。(=ギンガさんからの自立) |
今話で答えに到達したスバルお嬢さん | 「だけど、この手の力は壊す為の力じゃなく、守る為の力。悲しい『今』を撃ち抜く力!」 | 精神的にギンガさん(=母親ポジション)を越える。 |
「力」を「壊すモノ」としか捉えられず、「どうしようもない状況」に巻き込まれて、無力だったスバルお嬢さんを助けてくれたのはなのはさん。「力」は「守る為」にだって使えるんだと教えてくれたのはなのはさん。そして「誰かに守られる存在」から「誰かを守れる存在」への変化。それはギンガさん(=母親ポジション)を越える事に繋がります。そしてフルドライブによるヴィア・エクセリオン、「空への翼」・ウイングロードを推し進めた「飛躍」の象徴、迷いを抜け出したスバルお嬢さんが勝てない筈はありません。
そして、なのはさんが教えてくれた事、そう、全力を出さないで誰かを救える筈がありません。なのはさんははいつも全力全開。というワケで、
「一撃!必倒!ディバイン・バスター!」(スバルお嬢さん)
って、あれー!?それにしても本気出し過ぎ!ギンガさんが死んでしまいます!なのはさんを見習うのも程々にしなくてはいけませんねっ!(ドクロ)
魔法少女、ふたたびカードになりました。
魔法少女リリカルなのはStrikerS サウンドステージ03 10/03発売
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ティアナさんの闘い
ずっと続いていた「一人だけ凡人」のティアナさん、親友はどんどん強くなるし、後輩のチビッコ二人組は単純な戦闘能力なら既に上。「くじけりゃ誰かが先に行く」、「あとから来たのに追い越され」を体現したり、なのはさんに撃ち落とされたりと人一倍の苦労人。それでも前に進み続けた理由がある。追い掛け続けた誰かの背中がそこにある。
「ホントはさ、随分前から気付いてたんだ。
私はどんなに頑張っても、万能無敵の超一流になんてきっとなれない。
悔しくて、情けなくて、認めたくなくてね、それは今もあまり変わらないんだけど。
だけど―――」
この句の後に続くのは返って冒頭の独白シーン。
「だけど、ずっと傍にいてくれた『あの子』のバカみたいな優しさと、
出来の悪い私に一生懸命技と力を叩き込んでくれた『あの人』の教えが、
私に、立って戦えって言ってる。
誰にも負けないって言ってくれた言葉を、積み重ねてきた時間を、信じた未来を、夢のままで終わらせない為に。」
「執務官」を叶える前に絶望なんかしていられない。不屈の信念と絆で立ち上がったティアナさんはウェンディさんとディードさんを戦闘不能に、ノーヴェさんを銃口に捉える事に成功。
戦闘機人なのに弱過ぎとかは言わない約束。大事なのは立ち上がって立ち向かった事なのです。
「危機」に打ち克ったティアナさんは、これから何があっても大丈夫。
なのはさんの最大の敵は虚像としての自分自身
レリック・ウェポンの真の使用方法により、ヴィヴィオさんの固有スキル「聖王の鎧」が発現。この「聖王の鎧」というのは、体だけ成長したヴィヴィオさんの不安定な精神を反映した「パーソナル・スペース」の象徴と解釈。
「パーソナル・スペース」の中に入る事を許されるのは「大事な人間」だけ。そういう意味で、なのはさんが「パーソナル・スペース」の中に入れるか、もしくは打破できるかに注目したいと思います。
少しマジメな話をすると、この時点でなのはさんは、前々からこの感想で話題に上げていた「母親になる覚悟」がまだ定まっていない感じですが、ヴィヴィオさんに「なのはママ」としての存在を否定されて精神的ダメージは大きそうです。
けれど、ヴィヴィオが求めている「ママ」というのは「約束を守るなのはママ」の事で、「約束を守らないなのはママ」は「ママ」じゃないと言っているワケで、それをヴィヴィオ自身が分かっている節があるのは、「なのはママ」という言葉に反応した事からも明らかですね。あとは、なのはさんが「母親」だと宣言して行動を見せる事で万事解決です。私達のロリ分の最後のオアシスを取り戻す為にも頑張って下さい。(バカ)
「あなたが、ヴィヴィオのママをどこかに掠った。」
「ヴィヴィオ、違うよ。私だよ、なのはママだよ!」
「違う!嘘つき。あんたなんか、あなたなんかママじゃない!」
「あ・・・・・・」
「ヴィヴィオのママを・・・返せ!」
それと、「ヴィヴィオがどうしてトラックに積まれていたの?」という疑問、つまり、「ヴィヴィオを車に積んだ存在」は、ラスボスに繋がりそうなので覚えておくことにします。
地震とシャマルさんは忘れた頃にやってくる。
「あなたが地上戦の司令塔で、各地の結界担当。」
うまく隠れてたけど、クラールビントのセンサーからは逃げられない!
「大規模騒乱罪、及び、先日の機動六課襲撃の容疑で」
「逮捕します!」
シャマルさんとザフィーラがちゃんと活躍してました。意外と元気でよかったです。オットーさんが前と比べて弱過ぎなんて無粋な事は、口が裂けても言うもんか。
「あのヘリが、ガジェットを落としていってる!?」
それと、微妙に存在を主張しているヴァイスさんも持ち上げておく。
ゼストさん&レジアスさん
遂に始まったゼストさんとレジアスさんの対話。レジアスさんが落ち着いていていたのは意外だったけど、養女かは知りませんが娘であるオーリスさんの存在が大きいのでしょうか。
「聞きたい事は一つだけだ。八年前、俺と俺の部下達を殺させたのは、お前の指示で間違い無いな。共に語り合った俺とお前の正義は、今はどうなっている。」(ゼストさん)
ゼストさんの部下にはクインさんとルーテシアさんのお母様もいました。ルーテシアさんに協力していたのにはそういう理由があったのですね。
それと、隣で震えてる部下の人(CV:又吉愛さん)が無性に気になります。ああ、そうそう、全く全然関係無いんですが、ドゥーエさん(CV:又吉愛さん)はどこに行ったんでしょうね?(ドクロ)
次回予告
魔法少女リリカルなのはStrikerS第24話「雷光」
次回はライトニングのメイン回。母親の強さか、リミットブレイクに躊躇が無いなのはさんに対して、出し惜しみをしているように見えるフェイトさんがどう出るかな?
関連商品
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OP&ED
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Comics
魔法少女リリカルなのはStrikerS THE COMICS (1)
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