ヒロイック・エイジ第25話感想「最後の契約」

 現在の展開とは別に、私は「ヒロイック・エイジ」という作品の登場人物達は好きです。
 でも、今回の展開、「黄金の種族が去った宇宙」の件で激しく落ち込んで、流石に負けそうになったので、元気を出そうとサントラに入っている「イオラオスの明日はどっちだ」を聞いてみた。

このCDに入ってます

 ネタバレは控えておきますが、アネーシャさんに思考操作され、メイル&テイルに誘導尋問を受け、果ては「心理的に楽勝で合理化」してしまい双子に屈するイオラオスさんが激しく面白かったです。というかアネーシャさんは、「あの場」で既成事実を作って結婚まで力尽くで持って行けない辺りに、どうにも器用貧乏属性が感じられます。CDドラマは、如何なる醜態も見えない所に面白さがあるのです。アネーシャさんは、戦闘銭湯大好き、見えないけど露出度全開の魔法少女リリカルなのはサウンドステージでも聞きながら修行をし直すべきだと思います!(バカ)

今度のドラマは「狙われたイオラオス」!ギギギ、楽しみ過ぎます。嗚呼、早く届かないかなぁ。

本編感想

 冒頭はイオラオスの大奮戦。いつ死んでもおかしくない方なので、ドキドキ、ハラハラ。こんなに心臓に悪いアニメは無い。死ななかったのでほっと一息。このままどこかで大人しくしていて下さい。

ヒロイック・エイジ オフィシャルガイドブック Vol.2

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なんでロム・ローを血祭りに上げないのかと思ってたら、正しく血祭りに上げようとしていたんですね。

 考えてないようでいてちゃんと考えてる、流石ロム・ローはいくら絶望していても、その「普遍の理性」は健在でした。

「そうだ、私はここだ、ユティ。」

狂乱を乗り越えてノドス達の真の能力の大放出。

 英雄の種族に「心」が宿った事をエイジがノドス達に伝え、それを自覚したノドス達と英雄の種族の「心」がスターウェイで繋がった事で、「狂乱」を乗り越える力を獲得。「真の力」を発揮します。
 思うに、この「真の力」は英雄の種族自身が知らなかった事であり、「心」を獲得した事で、初めて使えるようになったんだと思います。「心」を結ぶスターウェイはちゃんと働いている。

「五人が同時に戦えば確実に狂乱する。だが、レルネーアが望んでいる事が分かる。
狂乱ではなく、それでいて、持てる限りを尽くすと。」
アルテミアもそう望んでいる。僕以上にこれを止めたがってる。
僕達はもっと、信じてあげるべきだったのかもしれない。僕達の中の、英雄の種族を。」

 真の力

ベルクロス 相手から力を奪う力? とにかく強い
ケルビウス 閉じこめる力 開く力
レルネーア 自己修復能力と全てを殺傷する力 全てを癒す力
アルテミア 光線&高速移動 鉄壁の防御
エルマントス 無限の可能性から一つを選ぶ力 無限の可能性を重ね合わせる力

 エイジの場合は真の力みたいなものが無いのは、他のノドスとは違って、エイジとベルクロスは最初から「心」が繋がった状態なので、常に「真の力」を発揮しているからだと思います。

 「真の力」というのは、今まで本来の力だと思われていた力の裏返しが多いですね。ケルビウスの「無次元に閉じこめる力(=「心」を閉じこめていたユティの象徴)」は、「どこかの扉を開ける力(=「心」を解放したユティの象徴)」の派生で、レルネーアの「自分を癒し、他人を殺す力(=死を覚悟した精神の象徴)」は、「全てを癒す力(=生きる為の力)」の派生、エルマントスの「無限の可能性から一つを選ぶ力(=頭脳だけで行動力が伴わなかった事の象徴)」は、「無限の可能性を重ね合わす力(=たった一つの可能性に賭ける事の象徴)」から派生。アルテミアは、「守る為に戦う」という選択をしたメヒタカさんの「光線(=離れて戦う手段)&高速移動(=逃げる手段)」から、「鉄壁の防御(=守る為の力)」という事じゃないかな?

 例えば、レクティさんがどの辺で成長したかって言うと、頭でっかちに考えるだけで、実際に行動に移す時は差し障りの無い選択肢を選ぶ人だったワケですよ。これはエルマントスが無限の可能性を選べる能力を持っているのと同様です。
 これがエイジに出会った事で、自分の直感を信じて可能性に賭ける勇気を獲得したという事だと思います。
 「無限の可能性」からレクティさんが読み取り、そこから「無限の可能性」を使ってベルクロスを増幅させる構図はすごく綺麗に収まっていたと思います。

 正直、畳みかけるような説明の嵐に驚いたけど、レクティさん、よく頑張った。(バカ)

ディアネイラ様とロム・ロー

 先回、絶望的な状況でディアネイラ様が仰ったのですよ。

「たとえ私たちを滅ぼそうと、決して未来への『道』は途絶えない!希望は決して!」(ディアネイラ様)

 「絶望の中に希望を見出す」ディアネイラ様に対して、ロム・ローさんは、

「一族の為、宇宙の為、どこかに必ず残されていると信じ、黄金の種族を求めてきた。
その希望し続ける事の苦痛からやっと解放されるのだ。喜べ、パエトー・オー。」

 恐らく、「黄金の種族に裏切られた」という「感情」が、長い時間(60周期=60年? <#1)を掛けてロム・ローさんの心を蝕んで「どこかにあるという希望」が「どこにもないという絶望」に変わっていったんだと思います。そう考えると哀れな方です。
 ともあれ、この「絶望の中に希望を見出す」立場と、「希望から絶望に魅入られた」立場の違いが、「黄金の種族の力」を見出す違いになったのだと思います。

次回予告

 ヒロイック・エイジ第26話「エイジ」

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