灼眼のシャナ?第16話感想&備忘録「つきせぬ想い」

「貴方なら、いなくなっても誰にも不都合が無い。」(彩飄フィレス)

 吉田さん要らない子扱いされたー!!

 ええ。彩飄フィレスさんが「この法具が使える」多分何か深い意味があるんだとは思うんですが、作品的にも、存在の力的にも、「要らない子」って言われるのはキツいよ。私も前々から吉田さんは要らないと思ってたけど、それを作品中ではっきり言われると、まるで自分が「要らない子」と宣告したみたいで罪悪感がチクチクと。

 そんなワケで吉田さんは先に「消えてしまった」近衛さんの痕跡が誰の記憶にも残らない事を目の当たりにして恐怖を覚えてしまうんですよね。誰の記憶にも残らないというのは、きっと辛いと思う。でも、「表舞台から消えた方がいい」と思ってた私の気持ちも、結局その残酷な事と何の変わりもないのではないの?という気持ちが消えない。もしもこの反応を狙ってやったとしたら、原作者かアニメスタッフかは知らないけど、尊敬しますよ。

 今話は、「主人公の父と母」のカップル(=現実の象徴)を見た主人公が「現実からの疎外感(=今現在、そしてこれからも非現実に身を置くであろう事の暗示)」になっていると同時に、吉田さんは「主人公とヒロイン」のカップル(=非現実の象徴)を見た吉田さんは、カップルとなる相方がいない孤独を感じ、「現実」からも「非現実」からも締めだされる上手い構造になっているんですよね。吉田さんの「要らない子属性」が、逆に彼女を引き立てるとは思いませんでしたよ。(ドクロ)

 また、池君は意図的に表舞台から締めだされて、ストーリーの重要な部分に絡められていない感じです。可愛そうに。このままだと、吉田さんに告白しても結果は知れてるよ。「良いお友達でいましょうね。(ニッコリ)」だよ!

 なお、感想とは本当に全く関係在りませんが、Sunithaは「バル・マスケ」の事を「バルマス家」だと思ってました。Wikipedia見て初めて気付きました。全く紛らわしい。