CLANNAD第16話感想&備忘録「3 on 3」
今話は、岡崎君のバスケに対するケジメの精算。
あれだけ嫌だったバスケの試合に臨み、バスケに代わる大事なモノの為に戦う姿が本当に素敵でした。
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本編感想
真剣に努力してきた3年生のレギュラー達と、昨日今日にできた演劇部の即席チームで勝負になる筈が無い。岡崎君にもそんな事は分かっていた。
「右腕が上がらない」岡崎君にとっては、きっとバスケのコートに立つ事すら本来は避けてきた筈だった。
でも、岡崎君は無茶な条件だろうが、みっともなくても、戦う為にコートに戻ってきた。だってこれは、岡崎君じゃなくちゃ出来ない事だから。
最後のシュートを阻まれて、「死んだ目」をしていた岡崎君は、バスケを諦めさせられていた岡崎君の目。でも、「辿り着きたい場所」の為に、そして何より「渚さんは大事な存在」という事を改めて気付いて再び「生きた眼」を取り戻してシュートを放つシーンが最高に良かった。
「だけど、そんな俺にだって、辿り着きたい場所が出来たんだ!」(岡崎朋也)
そしてリングに吸い込まれるボール。
「いい眼してたぜ。お前まだ出来んじゃないか?」(バスケ部のキャプテン)
たった一度きりの勝利。惨めで、みっともなくて、本当に下らない理由から始まった、何の意味も無い、全くバカバカしい試合だったかもしれないけど、いつしか「掛け替えの無い一瞬」に変わっていた。先生に見付かって逃げたりする様なんかは、ホントに青臭くて、バカみたいで、でもとても楽しそうで、言葉に出来ないくらいに懐かしかった。
また、初めは演劇部とバスケ部の試合に意味を見出せなかった仁科さん達が、健闘する岡崎君達の姿に引き込まれ、最後は思わず手に力を込めて応援してしまっていた描写が素敵でした。最初は「関係無い」と反発していた杉坂さんも、「本当に勝っちゃった」と素直な気持ちを口にしてしまうくらい、爽やかな試合でした。何だかんだで、春原君が言いたかった「ハンデなんか関係無い」も伝わっちゃったよね?
「理恵ちゃん、どうしてこんな試合見なくちゃいけないの?」(原田)
「あの人達がバスケで勝っても、私達とは何の関係もないじゃない。」(杉坂)
「でも、どうしても来てくれって頼まれたから・・・。」(仁科りえ)
↓
「あの人達、すごいね。」(原田)
「うん、バスケ部が相手なのに。」(仁科りえ)
↓
「す、すごい。」(仁科りえ)
「本当に勝っちゃった。」(杉坂)