美味しいパン屋選びのLifeHack

 私はパンが大好きです。
 ですが悲しい事に世の中には不味いパン屋も少なからず存在し、当てが外れた時の悲しさはそれはもう目を覆わんばかりです。
 そんな事態を避けるべく不味いパンを食べさせられない為に私はいくつか気をつけている事があります。

0.お店の外から

古河パンという店に入るなら覚悟しましょう。

 光坂高校の近くにある「古河パン」という名前のお店。格好いいお兄さんと美人のお姉さんが経営している見た目の地味さとは裏腹に華やかなパン屋さん。その上驚く事なかれ、二人は夫婦で高校生のお嬢さんまでいるのです。しかもそのお嬢さんも美少女でたまにお店にも出てきます。

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 しかし、美人のお姉さんが作るパンは人知を超越する産物で、とても…その、アレな味なのですが、それを「マ○イ」などと言おうものなら、店主によって死にも等しい制裁を加えられるので、命知らずのナイスガイはその事をよく覚悟した上で入りましょう。

「ここら一帯の住民はあいつのパンをうまいと言って食う。
これは暗黙の掟だ!法律だ!だからお前も守れよ。じゃねぇとシバくぞ、こらぁ!」(古河秋生

お客さんが沢山いる店は当然プラス評価

 食事時の混雑は勿論、日中もお客さんがいるような店は、味について信頼性が高いと考えてよいです。ただし、コーヒーなどを供するカウンターが併設されていて、近所のオバサンが屯しているような店には気をつけましょう。

菓子パンばかりのパン屋はマイナス評価

 パンにこだわらずお菓子にも力を入れている店ならまだしも、菓子パンばかりの店は、「甘さ」でパンの味を誤魔化している事が多く、避けるのが良いでしょう。

パンの名札

 パンについての簡潔な説明がついているなら、固定客以外もターゲットにしている事になり、味についての拘りがあると考えて良いと思います。逆に、ジ○リ作品とか、アニメのキャラクターの著作権なんて知らぬ存ぜぬといった調子で侵害しているような店は、子供だましの店だと考えてよいでしょう。

トレイとトングは揃っているか

 当たり前の事ですが、トレイとトング(パンを掴むやつです)を切らせているような店、または汚かったりするような店は、あまり評判は芳しくないと考えて良いと思います。

定番のパンは揃っているか

 あんパン、食パンあたりはどこの店にも存在しますが、職人の器用さの指標となるクロワッサンや、火加減の巧さの指標となるフランスパンが置かれていないようなら、やめた方がいいです。

1.実際にお店に入ってみてから

パン以外の匂いがする

 タバコの匂いが充満していたりするようなら、すぐに出て行った方が良いです。タバコを吸う職人はまだしも、タバコの匂いを店内に持ち込むようなモラルが足りていない店は問題外です。当然、店内でのタバコを許しているようなら、他の客の事を考えていないと判断して良いと思います。

パンの包装材は何か

 ビニールに包んで店頭に並べて、内部でパンに含まれていた水分がビニールの表面に水滴になって出ているようならアウトです。勿論、ビニールで包んでもいいパンも存在します。モチモチ感を重視するようなパンならビニールに包んでいても可です。ですが基本的にパンは欧米などの湿気の少ない地域の食べ物なので、原則的には紙を包装紙にしている方が信頼性は高いです。

試食できるなら食べてみましょう

 試食が出来るなら是非やってみましょう。それが一番確実です。

2.とりあえず定番のパンを買ってみましょう。

 食パン、あんパン、クロワッサン、フランスパンあたりが定番と言っていいと思います。これらを実際に食べてみましょう。勿論美味しいならそれに越した事はありませんが、ここではパン作りの総合的な腕の判断に重点を置きます。

食パン

 これが不味くちゃ話になりません。
 出来れば数種類あれば味の信頼性は高くなりますが、その店が「普通」と考えているとみられる食パンは一番マトモな味な筈なので、そのパンを食べてみましょう。これが不味ければ、他のパンを食べるまでもなくその店について判断が下せます。もし勇気があるなら、パンの耳は有るかと聞いてみるのもいいでしょう。

あんパン

 あんパンはその店の「甘さ」の好みの指標になります。餡子は粒餡か漉し餡か。(これは純粋に好みの問題)餡子の量は多すぎたり少なすぎたりしないか。餡子の場所が偏っていたりしないか。「甘さ」は本当に色々好みがありますし、緑茶や紅茶、コーヒーなどと一緒に食べる事を想定して作っている場合もありますから、最終的には、各人の好みの問題となりますが、菓子パンが好きなら取り敢えずあんパンを食べて、その店の趣向を把握してみましょう。

クロワッサン

 クロワッサンはパン職人の「器用さ」の指標になります。クロワッサンは一般的により多層な程良いとされています。焼き上がったクロワッサンが崩れていたりしていたり、厚ぼったかったりしたら、そのパン職人は「それ程器用ではない」と判断して良いと思います。

フランスパン

 バケット、パリジャン、バタール、シャンピニオン等、種類があれば、力を入れている事になります。流石にフランスパンは大きいので、食べきれないようなら、小さなフランスパンを選ぶのも一つの手でしょう。
 ワザと柔らかいフランスパンを供している店もありますが、私は柔らかいフランスパンなんてフランスパンじゃないと思っています。カリッとした食感があってこそのフランスパン。そうでないフランスパンを出しているようなら「そういう店(大抵菓子パンが主体)」か、それともその程度の「火加減の腕」しか持っていないと考えて良いと思います。