ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-第22話感想&備忘録「襲来―審判の時―」
色々ツッコミ所は山ほどありますし、色々言いたい事もあると思うけど、愚痴は最終回を見てから言いましょう。もうここまで視聴しちゃったんですから、「後悔」なんて考えちゃ負けだって、私は思うんですよ!(バカ)
というワケで、今回も元気にポイントを挙げていってみましょう!
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「真のレゾナンス」の言語化
結構前から「真のレゾナンス」というのは仄めかされていて、それをこのブログでは「真のレゾナンス=絆」としてきたんですが、それがタナトス襲来を前にしてやっと言語化されました。
「誰かに振り向いてほしい、必要とされたい、誰も一人ではいられない。」(ライナ・クロムウェル)
「それが、レゾナンスじゃないんですか?」(カミシナ・ジン)
「私達って、みんな少しずつ壊れているのよ。
何かが足りない、何かが欠けてる。
だからそれを求める。
けど、ドラゴンとのレゾナンスはそんな願いに応えて、形を与えてしまう。
足りないモノを補おうとして。
タナトスはきっと怒ってるのよ。
自分の大切な子供達が人間の勝手な欲望に穢されてしまったから。
だから、出来損ないを処分しようとしているんだわ。」(ジークリンデ・バウムガルド)
「星々を渡り歩いて惑星を貪り食らうような生物にしては、行動原理があまりにも人間的やしないか?」(ライナ・クロムウェル)
「分かってる。全部私の妄想。
でも仕方無いじゃない。
ちっぽけな人間の頭で考えられる事なんて、せいぜいその程度の事なんだから。」(ジークリンデ・バウムガルド)
何故、終盤になって「真のレゾナンス」という概念を言語化したかと言えば、ドラゴノーツという物語が、「運命(=自由意志)」と「宿命(=強制)」の戦いである事が挙げられます。
「宿命」サイドは、「強制」によってしか関係性を持つ事ができないですから、オリジナル・ドラゴンにはオストルムさん以外は悉く「運命」サイドに流れていってしまいました。それに対して「運命」サイドは、相手の「自由意志」を尊重するから、どんどん仲間が増えていく。
つまり、人間が持つ「自由意志」という「力」によって、例え「宿命」から強制された関係性(=レゾナンス)であっても、その関係性をゼロにしてドラゴンと人間が対等の立場に立ってお互いを認め合う「真のレゾナンス」に変える事が出来る、という、「宿命」サイドを打破する「運命」サイドの秘めたる「潜在能力」があるよ!と、言いたいのだと思います。
なので、カズキ君がジン君がピンチになって心が動かされるのも当然です。
ウィドーさんがたとえ報われなくてもカズキ君を命がけで助けるのも当然です。
サカキ司令が主人公達の仲間になるのも当然です。
マキナさんとアキラさんが復活するのも当然です。
だって、カズキ君とウィドーさんは「レゾナンス」が無いけど、ジン君とギオのように「真のレゾナンス」で繋がっているし、サカキ司令とローラさんも先回で完全に「真のレゾナンス」で繋がったし、マキナさんとアキラさんは、一度「強制」によって砕かれた「絆=真のレゾナンス」を、最後は取り戻したのですから。
「自由意志」があれば人間もドラゴンも変わっていける。だからタナトスだって倒せるし、寿命だって「それっぽい何か」で解決できるのだと思います。
因みに、「抗タナトス因子」はタナトスに全く効かない方に一票入れときます。(理由はこちら)
あと、アーシム王子とガーネットさんも復活しないとね!まあ冗談抜きに、アーシム王子とガーネットさんも死の直前に「運命」サイドに着地したので、復活は十分にありえる気もしますが、それ以上に解決しなくてはいけない事柄が山ほどあります。(ドクロ)
ギオ
「多分彼はもう、我々の知ってるギオとは違う。
タナトスの意志に従って動く存在に、なってしまったんじゃないかな。」(ライナ・クロムウェル)
勿論、そんなワケはなくて、ライナさんが言っている「間引き」による被害を最低限に抑え、そしてなおかつトアさんを救う為に「タナトスの後継者」にならざるを得なかったワケで。
そして、急なタナトスの襲来は、ギオが急いだ理由、「トアさんの寿命」も、「タナトスの襲来」も、もう残された時間が本当に僅かだったから――という、ギオの「本心」、ギオ自身の「自由意志」をライナさん達に伝える事になると思います。
あと、多分タナトスが怒っている理由は、「レゾナンス」という擬似的な「絆」を人間によって無効化され、「真のレゾナンス」で新たに定義されてしまったから、寂しくて怒ってるんじゃないかな?
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次回予告
ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-第23話「散華―悲しみと希望と―」