マクロスF(フロンティア)第4話感想&備忘録「ミス・マクロス」

 今話は、「ここ(S.M.S=戦う為の組織)」に居る為に挑戦し、「ここ」に居ることが許されたアルトと、「ここ(ステージ)」に居る為に挑戦したものの、「ここ」に居ることが許されなかったランカが対照的で、「ここ」が明確に言語化できないアルトとランカが「ここ」がどこなのか?誰なのかを模索していたのが印象的でした。

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本編感想

 アルト、ランカの二人に対して、登場人物の多くが「ここ」にいる事を歓迎していたのに、レオン・三島だけがランカが「ここ」にいる事を許さなかったという事は、レオン・三島は、未だ見ぬバジュラを操る「敵」と同一の拒絶属性(お前はここにいるな!)を持つ存在という事だと思います。

「『ここ』は夢の入り口、でも階段に足を掛けただけよ。
私を追い掛けたかったら迷わず、進んでくるのね!」(シェリル・ノーム
 
「はい!」(ランカ・リー

早乙女アルト 俺は『ここ(S.M.S)』にいたい!
ランカ・リー 私は『ここ(ステージ)』に相応しくないんじゃ… (アルトのメール&シェリルの挑発)→ 私は『ここ(ステージ)』にいたい!
シェリル・ノーム 私の場所は『ここ(ステージ)』よ!
早乙女アルト ランカ・リー 俺は『ここ(ランカの傍)』に居たい
ランカ・リー 早乙女アルト アルトに『ここ(自分の傍)』に居てほしい
ランカ・リー シェリル・ノーム 私は『ここ(ステージ)』に居てみせます!
オズマ・リー&S.M.Sメンバー 早乙女アルト 早乙女アルトは『ここ(S.M.S)』に居ていい。
シェリル・ノーム ランカ・リー ここ(ステージ)』まで登ってきなさい。
シェリル・ノーム 早乙女アルト ここ(自分の傍)』に居なさい!
キャサリン・グラス ランカ・リー ランカ・リーは『ここ(ミス・マクロス)』にいてもいいんじゃないの?
レオン・三島 ランカ・リー ランカ・リーは『ここ(表舞台)』には居るな!

早乙女アルト

「そうさ、すぐに終わらせて――――(ランカの傍にいるんだ!)」(早乙女アルト

 今話では、アルトは「何となくランカの傍にいたい」と思っていたり、「S.M.Sで戦いたい!」とは思っているようなんですが、アルトの最大の問題である「俺は、ここにいたくないんだ…」のカウンターは、「俺は、ここ(S.M.S)にいたいんだ!」も「俺は、ここ(ランカの傍)にいたいんだ!」も言語化されずに終わりました。
 これは、アルトがいまだネガティブ要素を抱えている為だと思います。

「貴様!俺達が何故高価な装備を与えられているのか分かっているのか!」(オズマ・リー)
 
「戦う為だ。」(早乙女アルト
 
「生き残る為だ!」(オズマ・リー)

 アルトが言う「戦う」というのは「ここ」に帰ってくる事を完全に前提としておらず、アルトがまだ「俺は、ここにいたくないんだ…」から完全に脱却していない事を象徴していて、オズマが言う「生き残る」というのが「大事な人の為に『ここ』に帰ってくる!」という「守る」という意識にはまだまだ遥か遠いという事を象徴しています。

ランカ・リー

 現状ではアルトがわずかにランカをリードしているパワーバランス。
 ランカはアルトを重要な存在であると何となく意識していて、アルトの存在がランカが夢に向かう「原動力」になっています。

before

「やっぱ無理だよね、私なんかじゃ…」(ランカ・リー

 ↓

見てるぞ。
勝て!!
     アルト

 ↓

after

「あら、迷子?」(シェリル・ノーム
 
「違います!私は―――(「ここ」にいるんです!)」(ランカ・リー

シェリル・ノーム

 シェリルについてはまだ書く程に分かってないんですが、「ここ(マクロスフロンティア)」で育ち生きていくアルトとランカに対して、シェリルにとっては「ギャラクシー船団」が「ここ」なので、きっと遠からずはじき出されてしまうんでしょうね。

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次回予告

 マクロスF(フロンティア)第5話「スター・デイト」

マクロスF (フロンティア) O.S.T.1 娘フロ。

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おまけ

 クラン・クランは「遺伝子が不器用」なのではなく、「遺伝子が恐ろしく器用」というのだと思います!(バカ)