Yes!プリキュア5GOGO第15話感想&備忘録「りんちゃんと豆の木」

 ジャックと豆の木って、特に何か危害を加えたワケでもない巨人の家に不法侵入した挙げ句、金の卵を産む鶏を盗んで、巨人も殺すという、強盗以外の何者でも無い非道い話だったりするので実はかなり情操教育上宜しくないと子供の頃から思ってたんですよね!まあ、子供ってのは物事の加減とか限界とかが分からないだけで、意外とバカではないということ。

本編感想

 ついこの間、月島きらりさんの偉大さをイヤという程味合わされたので、今回は月島さんとの対比をで感想をお送りします。きらりさんはもっとも神に近い存在なので、夢原さん達に対して厳し目になるのでゴメンね!


 打倒月島きらり

 まだまだ甘いぞ夢原のぞみ

 三年目は君の双肩に懸かっているのだ!



 話の内容としては、要するに我らが「夏木さんと夢原さんの繋がり」を軸に話を展開していたのは分かるけど、そこに「仲間の分断」という別の軸を組み込んだのが敗因だった気がする。
 「プリキュア」という大きな括りでは、「全員揃ってこそプリキュアは強い!」という事なのに、「夏木さんと夢原さん」の繋がりという、「二人でもプリキュアは強い!」という流れに持っていっているから、話の焦点がずれてしまっています。
 いや、寧ろ、プリキュアはふたり!今になってスタッフが美翔さんと日向さんの魅力に気付いたとか、美翔さんが製作現場に忍び込んで勝手に脚本を書き換えたとか!そうだ、そうに違いない!(バカ)

 閑話休題

 もしもその場面にいたのが夢原さんではなく、月島きらりさんだったら、まずは夏木さんに「ゴメンね」と謝って、その後、超人的な掃除スキルを発動させたり、役に立つ謎生物のフォローなどがあったりして、「流石は月島きらり!」という流れにもっていくような気がします。あれ?となると夢原さんには無理だった。やはり敵・月島きらりは凶悪だ。
 きらレボの特徴としては、「月島きらり&なーさん」という神が次々に襲い来る悪意やら災害やらを、世界の摂理とか人の心とか物理現象やらをねじ曲げて「流石は月島きらり!」と思わせるように配置されていて、一番悪い人間はムカツクように、エリナお嬢さんのようなギャグキャラはねじ曲げられた世界の摂理によって因果を逆転されて悪意がそもそもきらりさんまでに届かずにギャグになってしまう―――という、「きらりさんは神!」、「エリナさん可愛い!」、「悪役ムカツク!」という職分が極めてよく守られながらも飽きが来ない展開やらコスプレやらで楽しませてくれるサービス精神旺盛なトコロがやはり長所です。

 いかん、きらレボの感想になってきた。

 ともあれ、プリキュアはコスプレしないからダメなんだ!今年こそは水着を!――――じゃなかった、キャラを立たせて、尚かつ視聴者の思考のベクトルをうまく操る事が大事なのです。

 そういう意味で今回は、コスプレは可愛くない上に使い回し、というか夏木さんだけなんだあの恰好は恨みでもあるのか、チクショウ――――じゃなかった、超展開にするにしても、「きらりさんが言うんだから間違いない!」レベルのカリスマ性を発揮しろとまでは要求出来ません、というか常人には無理ですが、視聴者に「唐突な展開」を「唐突な展開」と思わせないようにしなくちゃ、いつまで経ってもきらりさんには勝てないなぁと思います。

 極端な話、「一話の中で必ず戦闘をする」という固定観念に囚われているから、日常パート半分10分弱、戦闘パート10分弱と、本来話に必要無くとも戦闘パートで色々解決するというフォーマットを取るのではなく、たまには戦闘をお休みして、ブンビーさんが春日野さんのライブチケットを拾って、色々なアクシデントに負けずに頑張る春日野さんの姿を見て、「よし、明日から仕事を頑張ろう!」と思ったり、思わず春日野さんのピンチを助けてしまったりとか、ついでに春日野さんが歌って歌って歌って――――あくまで、あくまで自然に、決して不自然にならないように「ツインテールの魔法」の販促を進めるようなスルドいお話があってもいいんじゃないかなーと思ったり。

ツイン・テールの魔法

ツイン・テールの魔法

 いかん、きらりさんに触れすぎた所為で夢原さん達への評価が辛口になりすぎた!
 それじゃぁ今週はこの辺で。

次回予告

 Yes!プリキュア5GOGO第16話「かれんとこまちのお菓子の家」

 またシビレッタさんですか!?
 予告みたいに素直に可愛くコスプレしてくれたらいいのです。
 個人的にはシビレッタさんに「きらりんレボリューション」という漫画をお薦めしたい。コスプレに躊躇が無いお嬢さんが出てくるのでお薦めです。(バカ)

おまけ

 夏木さんのコスプレが一人だけ異様に可愛くない!とか書いてますけど、一応ジャックと豆の木なので、「主人公扱い」と取ればそんなに不当な扱いでもないような…。