Yes!プリキュア5GOGO第18話感想&備忘録「みんなに届け!うららの歌声」

 良かった。凄く良かったよー。
 先回まで少し弛んだ話が続いていたので、ぼーっと見始めましたが、春日野さんが涙するシーンが冒頭に出てきた時は「今回の脚本は本気だね!」と思わず感心。やるね成田さん!

 シロップの自覚の無い「仲間意識」と、春日野さんがシロップを「仲間」だと認識するこそばゆさが凄く良かった。ホントに良かった。

シロップと春日野さん、屋上でのシーン

 画面の両端のシロップと春日野さん(=二人の距離の暗喩)、雲に太陽が隠されて急に暗くなる。(=掘り下げがなかった二人に流れる「仲間未満」の壁の暗喩)

「だってお前、この前泣いてただろ?」(シロップ)

 そこで思わず営業スマイルで誤魔化そうとする春日野さん。でもシロップは春日野さんが心配だから(=仲間意識の萌芽)、敢えて踏み込む。(仲間だから)

「だから…、なんか悩んでる事があるんだったら、聞いてやっても…いいぞ。」(シロップ)

 で、画面両端にいたシロップと春日野さんが、春日野さんが、自分を心配してきてくれたシロップに歩み寄る形で二人が寄り添う(=二人の距離の暗喩)、雲が晴れて舞台が明るくなる。(=お互いの間にあった「仲間未満」の壁が取り払われて「仲間」になった暗喩)

「舞台女優の春日野まりあ。私のお母さん。」(春日野うらら

 そして語られる、プリキュアの誰にも言わなかった春日野さんのお母さんの話、しかもタメ口で。(距離が縮まった事の暗喩)


 二人の共通点、それは「キュアローズガーデン」、「お母さんが立っていた舞台」という、「子供の頃からずっと抱いてきた夢」、「家族に纏わる思い出」へと諦めずに走り続けている思いの強さ。

 そしてネバタコスさんとの戦闘。絶対的な戦力差。相手は強敵ネバタコスとホシイナー、こちらは足止め役の武器と、戦闘能力皆無のシロップ。勝てるワケが無い。それでも――

「私達には行きたい場所がある!そこに辿り着くまで倒れるワケにはいかないの!」(春日野うらら

 吠える春日野さん!見ててゾクゾクしましたよ、格好いいよ春日野さん!

 久しぶりにプリキュアの本気の話を見た気がしました。そうそう、こういうハングリー精神に溢れる話こそプリキュアスピリッツ。きらりさんに対抗してちょっとマネージング的なモノを盛り込んだりしていた「少しアカデミックな方向」が2期ではすっかりみなくなったとか、「夢を追い掛ける直向きさが薄れてみんな弛んでる」とか思ってたけど春日野さんだけはそうじゃなかった!最早春日野さんこそがプリキュアの象徴!プリキュアの鏡!プリキュアの看板を背負って立つ存在!

 春日野さん最高!

ツイン・テールの魔法

ツイン・テールの魔法















 ……まあ、ペアを組む相手で余り物(鳥)を掴まされた気はしますけど。(ドクロ)

次回予告

 Yes!プリキュア5GOGO第20話「浦島かれんと亀ミルク!?」

 どうしてまたこういう可愛くないコスプレをさせるかなー。
 水姐さんは男前だからまあ別にいいんですけど、浦島ネタなんかしたら、玉手箱ネタでまた姐さんが「ババア」扱いされるじゃないですか――。(ぶーぶー)

おまけ

 「とびっきり!勇気の扉」を愛聴しているネバタコスさんとは意外と、歌で説得できると思ったのに―――結局腕力で戦うのですか。

とびっきり!勇気の扉

とびっきり!勇気の扉

 泥棒も、スレた子供も、果てはゲームのキャラクターからロボットまで、ありとあらゆる不思議事象を歌で更なる不思議時空で包み込むきらりさんにはまだまだ遠く及ばない。「アナタボシ」をヘビロテで聴いて少し反省しなさい春日野さんっ!ケルティックで思わず踊りたくなるいい曲だよ!歌詞もいい!(裏切り者)
アナタボシ(初回生産限定盤)

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 たまには腕力抜きで解決してほしいなっ。