マクロスF(フロンティア)第10話感想&備忘録「レジェンド・オブ・ゼロ」
今話はランカが「ステージ」という、ランカがずっと憧れ、行きたがっていた「ここ」に遂に昇り始める話でした。
「マオが世に出る」、「ランカが世に出る」、「中島愛さんが世に出る」という、三段重ねのメタストーリー。流石マクロスF、やってくれます。
これはCVと歌の担当が同じ中島愛さんが中の人だから出来た芸当。やっぱりマクロスF面白い。
「応えてあげなさい。みんなあなたを呼んでるのよ。」(シェリル・ノーム)
「昨日までの君は何者でもなかった。伝説は今、ここから始まる!」(監督)
話の方はランカはアルトへの思いが「恋」だと分かっていなかったランカが、アルトにキスしたシェリルを見て、負けたくないとアルトへのキスを決意し、マオ(しかもランカと因縁があるとか)に自分を重ねて「恋」なんだと、「アルトが好き」なのだと自覚する話でした。
「私、マオの事よく分からなくて。(「恋」が分からないから)」(ランカ・リー)
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「今なら分かるの、マオの気持ちが。(「恋」が分かったから)」(ランカ・リー)
面白いのは、マオとランカが直接重ねられているのに、シェリルはサラ役ではなく、サラ役はミス・マクロスのミランダになっている事。
また、書き下ろしの曲を提供しようとしたシェリルではなく、監督(多分、河森総監督の暗喩なんでしょうね)がランカのアイモを採用した、つまり監督がシェリルではなくランカを主役として選んだ暗喩になっているのが面白い。ところで今話の挿入歌で使われたアイモの二番は本来のアイモなのか、それとも映画用に新しく歌詞をつけたのか、気になりますね。
ところで終始無口だった監督が最後に「喋る」事でランカは「凄いことやってのけた」という事を表しているんですが、河森総監督も喋らない人なのかなぁ?
シェリル
ミシェルの歌を「合っている」と言ったミランダ。
自分の歌を「合わない」と言ったシェリル
「この映画の為に書き下ろした曲じゃないんだから嵌らないのは当然よね。」(シェリル・ノーム)
ミシェルが(サラ)と話したくないと思ったのも無理からぬ事ですね。
早乙女アルト
いよいよアルトが嘗ていた「ここ」、歌舞伎界の話が出てきましたよ。
いくら家を否定してもバルキリーに乗っても見得を切ったり、ついつい芸道を口にしてしまったりと、歌舞伎役者が体に染み付いているアルト。いいから早く女装しなさい。全てはそれからです。(バカ)
ところでアルトが口にしたのって能楽書の風姿花伝の一節、「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」をアレンジしたものかな?歌舞伎はよく分からないな。
ブレラ・スターン
アルトやランカ、シェリルにはある、または得ようとしている「ここ」にあたるモノがブレラ・スターンには「ここ」が無いんですね。
だからアイデンティティを求めてランカをストーカーしたりストーカーしたり…ダメだ、やっぱりフォローできない…。
エルモ
実はエルモさんは結構好きなキャラです。
ランカの為に一生懸命頭を下げて回っているトコがすごく尊敬できます。
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次回予告
マクロスF(フロンティア)第11話「ミッシング・バースデー」
おまけ
EDのクレジットが映画風になっていて凄かった。マクロスF、無駄にすごいな…。
業務連絡
Twitterでも書いてますけど、Sunithaは来週は京都に行く予定があるので、次回の感想を上げるのは15日(日)以降になると思います。