少年サンデー40号感想
史上最強の弟子ケンイチ
男であれ女であれ、出っ張った所を書かせたら恐らくサンデー随一の松名江先生ですが、先生の真骨頂は構成美にあるのではないかなと思います。で、今回はそれが最も際だった話だったな、と。
ケンイチと秋雨先生の戦いをそれぞれ単独で抜粋すると、流れとしてかなり不自然になりますが、重ね合わしてシンクロさせる事で速度と迫力を実現しているのが素晴らしい。
ボリス君はかなり好きなキャラなので、彼の成長が見れてかなり満足でした。
あと、たまには影の薄いヒロインさんを思い出してあげてほしいと、『バキッ!男だらけの林間学校!色気は無いけど筋肉はあるよ!』みたいな話を見て思った。
- 作者: 松江名俊
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/08/11
- メディア: コミック
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月光条例
前々から思ってたけど、手塚大先生のようなスターシステムを導入する大義名分が立つ舞台設定だなぁと思う。
物語なんだから、自分の過去の作品の登場人物をいくら出してきても誰も咎めない。というか、いいぞ、もっとやれ。
- 作者: 藤田和日郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/09/18
- メディア: コミック
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絶対可憐チルドレン
葵お嬢さんが微妙に京都弁に!
ニセモノの葵お嬢さんだから、椎名先生自身がよく分からないから使っていない京都弁を使うなんて遊び心が効いていると思いました。
あと、純情少年二人組は、非常によく分かっていると思いました。君たちは何も間違っていない。
- 作者: 椎名高志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/09/18
- メディア: コミック
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ダレン・シャン
すっかり大人の女になってしまったアニー。しかも子持ち!なんて事だ!
色々なモノを失ってしまった私達は、ダレンの成長と共に、このマンガが「少年向けマンガ」から「大人向けマンガ」になった事に気付くのでした…。
いくら本当の兄弟とはいえ、あそこで抱きつかなかったダレン君は偉いと思いました。というか、ホントに犯罪者になるトコでしたね!(台無し)
ダレン・シャン 8 真夜中の同志 (少年サンデーコミックス)
- 作者: 新井隆広,Darren Shan
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/05/16
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神のみぞ知るセカイ
エロゲのマンガ化や、「ハヤテ」のようなエロゲの文法を採り入れた作品は数多く存在しますが、エロゲ的表現を駆使しながらも、それらを俯瞰して現実世界で有効活用しようとするこの作品はそれらを超越した面を持っているので、若くしてエロゲ廃人に堕ちていく少年少女達を正しく導こうとしている若木先生は天才だと思います。
まあ、ハーメルンの笛吹男とかレミングとかそんなんなのかもしれませんがね!(毒)
Sunithaは「神のみぞ知るセカイ」を心から応援しています。
- 作者: 若木民喜
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/11
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金剛番長
絶望した!「シェーン」より「ターミネーター」が強いこの世界に絶望した!
美少年ロボットが出てきたら、その後ろには必ずそれを操る美少女博士がいるのがお約束ですが、この相変わらず変態度100%の作品の時空に於いてそれが通用するのか見極めさせていただこうと思います。
というか、ロボットなんかを日本の支配者にしてどうするのか、お偉いさんの考えは分からない。
- 作者: 鈴木央
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/08/11
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ギャンブルッ!
念力で「ピキピキドカーン」って、沢尻、あんた何歳だ。
確かこのマンガ、連載当初は「短期連載」だった気がするんですが、それをすっかり忘れさせられている!これがマサルマジック!(間違い)
- 作者: 鹿賀ミツル
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/18
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イフリート 〜炎の断罪人〜
正直に言えば、吉田先生は一流の漫画家にはある「何か」がまだ足らない漫画家さんだというのが私の認識ですが(それが「何か」は分かりませんけど)、それでも、「幸せを奪われた人達」の為に復讐しながらも、それが「けじめ」以外の役割は無くて、「幸せを奪われた人達」を救ってくれるのはその周りの人達、つまり「復讐は人を救わない、人が人を救うのだ」という、変則的な勧善懲悪を貫く作風は好きでした。
私の中でこの作品の唯一の失敗だと思ってる「星野文彦抹殺」――私はあの話で、咎人の「善悪の多面性」を描くんだと思ってました――のかえでちゃんを出してくる辺り、吉田先生も意外と私と同じ事を考えていたのかもと妄想してました。
吉田先生お疲れ様でした。
- 作者: 吉田正紀
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/06/18
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