読書

とある飛空士の恋歌1〜4巻感想〜今、交わろうとする水平線〜

突然だが、結論から言おう。 とある飛空士の追憶は、「交わるまじき男女」を描いた物語だ。 とある飛空士の恋歌は、「交わるべき男女」を描いた物語だ。 とある飛空士の追憶 2008年2月20日、ライトノベル界を激震させる小さな小さな文庫本がガガガ文庫から発…

まんがタイムきららキャラット11月号&かなめも第3巻購入

まんがタイムきららキャラット11月号 ナミコさん目当てに初めて購入。 ページを開いた瞬間、ナミコさんが愛しすぎて私は泣いた。 GA 芸術科アートデザインクラス Vol.4(初回限定版) [DVD]出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ発売日: 2010/02/05メデ…

赤ずきんちゃんがずきんを脱いだようです の赤ずきんちゃんからメールが届きました。

実は本はAmazonに注文したままコンビニに取りに行っていないので見ていません。赤ずきんちゃんがずきんを脱いだようです作者: 5月病マリオ出版社/メーカー: マイクロマガジン社発売日: 2009/07/22メディア: コミック クリック: 74回この商品を含むブログ (13…

走れSunitha

突然の事で恐縮だが、私は今追われる身なのだ。 何、大した理由は無い。 自らのしでかしたツケのお陰でケツを捲らねばならぬ状況になった、それだけの事だ。 全く関係無いが、「封仙娘娘追宝録 天を決する大団円(下)」を読んだぞ。封仙娘娘追宝録11 天を決す…

生きる為に必要な事

少年サンデーで「★★★のスペシャリテ」というフランス料理人の卵を主人公としたマンガが連載されています。個人的には、魅せ方がどうにも諄いのと、主人公の超人っぷりで毎回切り抜けてしまうので、何とも言えないマンガだったりするんですが、ブーブー言いな…

ダブルアーツが打ち切られて終わってしまった原因

ダブルアーツが打ち切られたのはショックだけど、その要因は分かる。ダブルアーツは、昨今の少年マンガでは希有な「清らか」なマンガだからだと思う。 ダブルアーツの欠点 例えば、ヒロイン・エルー、スイは共に女性特有の凹凸に乏しく、特にエルーは肌の露…

少年サンデー40号感想

史上最強の弟子ケンイチ 男であれ女であれ、出っ張った所を書かせたら恐らくサンデー随一の松名江先生ですが、先生の真骨頂は構成美にあるのではないかなと思います。で、今回はそれが最も際だった話だったな、と。 ケンイチと秋雨先生の戦いをそれぞれ単独…

「紅〜醜悪祭〜」続編「祭の後」感想&備忘録

紅公式ファンブックを買いました。全く期待しないで買ったんですが、醜悪祭(後)の結末、載ってましたね。とりあえず醜悪祭の件も解決して一安心。紅 公式ファンブック (スーパーダッシュ文庫)作者: 片山憲太郎,山本ヤマト出版社/メーカー: 集英社発売日: 2…

「とある飛空士への追憶」感想&備忘録

出会い。再会。そして別れ。 二人の恋は水平線のように決して交わらない。 恋する人達に、恋人達に、是非読んで欲しい作品、それが「とある飛空士への追憶」でした。 「いい島ですね。鳥も魚もたくさんいるし、気候も景色も穏やかで」 「天国ってきっとこう…

風の谷のナウシカ(原作版)

ああ、何の事はない。ナウシカは人間が嫌いなんだ。嫌いで嫌いで、自分も含めて全部滅べばいいと思ってる。でも、人間だから風の谷の人達も、みんな大好きという気持ちも共存している。人間は須く滅ぶべきだと本当に考えていて、人間がいない世界を本気で望…

「紅」〜醜悪祭(上・下)〜感想&備忘録

九鳳院紫の幸せに貢献するのは、紅真九郎の義務であり希望。 やるべき事と、やりたい事が、自分は完全に一致している。 「わたしの夢は、真九郎を幸せにすることだ……」 「紅」〜醜悪祭(上・下)〜で設定されている着地点は「言語化」です。 その為に、物語…

案の定「『紅』〜醜悪祭(下)〜」が叩かれているけど……

紅 醜悪祭 下 (集英社スーパーダッシュ文庫 か 9-7)作者: 片山憲太郎,山本ヤマト出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/04/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 150回この商品を含むブログ (95件) を見る ここで質問です、「愛」の反意語は何だと思いますか…

「紅」第二巻〜ギロチン〜感想&備忘録

価値観の転覆。悪は悪のみならず、また善は善のみならず。 裏が表に。 表が裏に。 マフィアなどを例にとってみても、一面では無慈悲な暴力や殺戮を行う組織でありながら、弱者を救い、貧しい者に施しを与えるような、別の一面も持っていたりする。そのバラン…

「狂乱家族日記参さつめ」感想&備忘録

「女」という生き物は弱い。だけど、「母」は強い! 今巻は凶華様が「母」になる話。 凰火の「恋人」、死神三番が現れ、「凰火は自分の事が本当に好きなのだろうか?」と悩み、「凰火と死神三番がデートをする事になって」嫉妬に身を焦がし、妹オデッサ・エ…

「狂乱家族日記弐さつめ」感想&備忘録

お願いです、僕が/私が大切だと言って下さい、お願いです。 そんな叫びが聞こえてきそうな「狂乱家族日記その弐」の感想です。 タイトルと作者の名前も一見巫山戯てるように見えますし、中身もアレなのでアレだったりするんですが、骨太のテーマがどっかり…

狂乱家族日記壱さつめ感想&備忘録

誤字じゃないよぉ。だってタイトルがホントにそうなってるんだよぉ。 こんにちは、Sunithaです。 黄砂吹き荒れ花粉舞い散る春。桜は色めき人の往来も俄に騒がしく、或るは来たる新生活に相好を崩し、或るは燃え立つ緑に涙を流す、そんな素敵な出会いの季節で…

「神狩り」読了。

いやー、面白かったよー。 この作品、「神狩り」はつまり、「語り得ぬ事について語り始めようとする寸前」の物語なのですね。 この作者、本気で頭がオカシイ。(最高に誉めてます) かつて、神は万物を創造することはできるが論理的法則に背くものだけは創造…

やばい、「神狩り」面白過ぎる。

昨日書いた「山田正紀」さんの作品を紀伊国屋書店で探してみたら、「神狩り」があったので早速買ってみた。機械翻訳という学際的な領域の「天才」である島津氏が普遍文法と、19世紀に始まる暗号解読・古代文字解読のスキルを総動員しながら、「石版の文字…

深淵を覗く者もまた深淵から覗かれているのだ。

人づてに山田正紀という作家さんの存在を聞いた。 ネタバレを回避しながら色々調べてみると、「あっちの世界」を描く作家さんらしい。 「想像を絶する創造」とでも形容したら良いのでしょうか。私は「見えないものを見る」という欲求に駆られてきた気がする…

あいばさんの「催眠恋愛」読みました。

読んでみて思ったのは、「桔梗は性格がまともなC.C.」みたいだなという印象と、少女向けの割にはちょっと設定されている読者のレベルが高いかなという印象でした。(笑) まあ冗談は抜きにして「ラポール」は「他人の思いや尊厳を踏みにじってしまう」という…