機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第12話感想&備忘録「宇宙で待ってる」

 エンディングが、見えました。(笑)
 まず、ダブルオー空間(仮)は、全人類をイノベイターのレベルに押し上げる為の機体だという事であり、それが最終回で達成されます。(多分)

 具体的には、

    1. 全人類に、他人の「死の感触」、「痛みの感触」、「悲しみの感触」を(たとえ一瞬であっても)共有させる。←これで人間同士が戦う連鎖を断ち切る(ここまでは先々回の感想で予測済み)
    2. 現在情報統制がされている「世界」を、全人類がヴェーダのレベル7にアクセスする事で、「世界の真実」を知る。←これで誰もが知らない戦いの原因を知ることで絶ち切る

こんな所でしょう。

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本編感想

ダブルオー空間(仮)の第一段階は失敗

 人々の武装を無効化して話し合いに持って行くはずのダブルオー空間(仮)はまだ第一段階。果たして、第一段階(=言語)では、まだ他人の痛みを伝達する事はできないという事なのか、「決裂」から「和解」へと持って行くための演出上の問題なのか、恐らく両方なのでしょうけど。

ルイス・ハレヴィ

 そういえば、今期ではソレスタルビーイング以外のガンダムはサーシェスのガンダムスローネ(改)しか無いんですよね。
 これは恐らく意図的にそうしていると思います。
 理由の一つには、「強さの象徴としてのガンダム」をアロウズが良しとしない事。まあ散々マイナスイメージが付与されてますしね。ついでに言うと、作中で天使に等しい位置を与えられているソレスタルビーイングガンダム4機とは違う、ガンダムスローネのような悪魔に等しい「マガイモノ」としてのレッテルを貼るという意図もあると思います。
 もう一つは、ルイスさん(あと、ブシドーもかなぁ?)を混乱させないこと。
 ルイスさんは、ファーストシーズンで、「ソレスタルビーイングガンダム」と偽物の「ガンダムスローネ」を一緒くたにしてますが、ルイスさんが、「ソレスタルビーイングガンダム」以外のガンダム、すなわち、ルイスさんから家族と左腕を奪った「ガンダムスローネ」を明確に敵と認識させる為には、ファーストシーズンからの枠組みを変えずに「ガンダムスローネ」に乗ってるのが「敵」だと、ファーストシーズンを踏襲した構図ではないといけないワケですよね。あとは真犯人のネーナのガンダムスローネ(改)の登場で、ルイスさんがガンダムも一枚岩じゃない事を知れば…という所ですね。

アンドレイ・スミルノフ

「君は、アロウズにいるべきではない。」(アンドレイ・スミルノフ

 アンドレイも、アロウズがどういう組織なのか薄々分かってきたという事かな。そして立てるな死亡フラグ

沙慈・クロスロード

「また僕は、同じ事を…」

 経験が人を賢明にする。

 これは、ダブルオー空間(仮)の終着点である、「死の感触」、「痛みの感触」、「悲しみの感触」の共有によって、「人類全体が賢明になる」という事を暗に指しているワケですよね。沙慈君、君は偉い。

王留美リボンズアルマーク

「どうされました?ひどく動揺されているようですが…」(王留美
 
「黙っていろ、意地汚い小娘が…」(リボンズ・アルマーク

 まだセカンドシーズンも半分終わってないのに、馬脚を現したリボンズと、マジでビビってる王留美。こりゃ、二人ともラスボスではないですね。ラスボスは今の段階では泰然自若としてなくてはならないのですよ。
 だとすると、その光景を端から眺めながらニヤニヤしているリジェネ・レジェッタと、アリー・アル・サーシェスがラスボスかな。

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次回予告

 機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第13話「メメントモリ攻略戦」

 こういう大量殺戮兵器の破壊ミッションは最終回間際にやるものなのですが、ダブルオーはそれを真ん中でやろうというのです、これは面白い。