機動戦士ガンダム00セカンドシーズン

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第22話感想&備忘録「未来のために」

刹那、自らを「皆を『明日』へ導く存在」に変革。 「俺は、生きる。生きて明日を掴む。それが俺の戦いだ。」(刹那・F・セイエイ) ずっと「ルイスとの平和な日々」という「昨日」に捕らわれていた沙慈、「明日」へ目を向ける。 「ありがとう、そう言いたい…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第21話感想&備忘録「革新の扉」

そ、そんな!ミスター・ブシドーの正体が、あのグラハム・エイカーだったなんて!(挨拶) 今回は、「平和」の為の方法論の問いに対する正解と不正解の話。 回答者は、王留美、ネーナ、ルイス、マリナさんの4人。 まあ、最初の3人がグサッ、ザクッ、と自滅…

第20話感想&備忘録「アニュー・リターン」

今回は、「対等な人格としてお互いを尊重するモノ(愛、ダブルオー空間(仮))」と、「同族すら対象となる一方的な支配関係(リボンズによる世界支配の縮図)」の対立構造を再度明らかにした回。 対等な立場 「そういうわけだ刹那、今まで世話になったな。…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第19話感想&備忘録「イノベイターの影」

「やめろー! もうやめてくれ! 何も変わらない、仇を討っても、誰も生き返りはしない! 悲しみが増えるだけだ。こんな事をしていたら、みんなどんどんおかしくなって、どこにも、行けなくなる。 前にすら進めずに…」(沙慈・クロスロード) 沙慈の言葉で、…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第18話感想&備忘録「交錯する想い」

今回は、「無力な存在」である沙慈君の決意が、「沙慈―ルイス」の関係性を修復させ、それが決定的と思われた対立構造に解決の糸口を見出す、そんな話。 「会いに行くぞ、沙慈。」(刹那・F・セイエイ) 「ああ、行こう、刹那!」(沙慈・クロスロード) 機…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第17話感想&備忘録「散りゆく光の中で」

「母の遺体は見つからなかった。 それ以降、父とまともに話した事は無い。 父は軍規を守り、母を殺したんだ。」(アンドレイ・スミルノフ) 「アンドレイ、すまなかった。 心を閉ざしたお前に、どう接すればいいか、努力を怠っていた…。」(セルゲイ・スミル…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第16話感想&備忘録「悲劇への序章」

2ndシーズン開始の時点で情報統制の溜めは用意されていたので、このクーデターの失敗によって、3つの布石が作動していよいよ「変革」が始まる…という所ですね。 1つ目の布石は、マネキンさん、ビリーさん、アンドレイさんといった、思想とは無関係にアロウ…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第15話感想&備忘録「反抗の凱歌」

刹那の個人のトラウマの克服が、人類全体の「戦争の源」である「過去の罪」の克服に拡大される形で実現される事を提示。 新OPと、新EDも合わせてみんなの後日談を暗示させる形になっています。 大自然の中に捨てられたガンダム 自然の回復力(=傷が癒え…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第14話感想&備忘録「歌が聞こえる」

今話は、ダブルオー空間(仮)の中にマリナさんの声が響き、「みんなの『平和を願う心』をまとめる力」がある事を提示して、作品の着地点を示した形になりました。 「この歌は?」(シーリン・バフティヤール) 「ああ、マリナ姫が子供達の言葉を集めて作っ…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第13話感想&備忘録「メメントモリ攻略戦」

ソレスタルビーイングのメンバーそれぞれも、カタロン、ネーナもそれぞれが自分にできる事を成し、それらがすべて結集した「他者との協力」との協力でメメントモリを破壊するという、最終決戦で実現されるはずの「真の共闘」の端緒を描きいた第1クールの終…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第12話感想&備忘録「宇宙で待ってる」

エンディングが、見えました。(笑) まず、ダブルオー空間(仮)は、全人類をイノベイターのレベルに押し上げる為の機体だという事であり、それが最終回で達成されます。(多分) 具体的には、 全人類に、他人の「死の感触」、「痛みの感触」、「悲しみの感…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第11話感想&備忘録「ダブルオーの声」

「どうしてここにいるの!」(ルイス・ハレヴィ) 「どうしてここにいるんだ!」(沙慈・クロスロード) 先回の感想でも書きましたが、「死の感触」を伝達するのダブルオーガンダム&メメントモリの立ち位置、それが改めて示された回でした。 ダブルオーが世…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第10話感想&備忘録「天の光」

「な、なんだ、この感触は…」(ティエリア・アーデ) 「メメントモリ(=死を思え)」という兵器の名前、祖国の喪失を味わったマリナさん、ダブルオーから発せられた粒子が脳量子波を持つ人たちに伝達した「他人の死の感触」というメッセージ。 それらが示す…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第9話感想&備忘録「拭えぬ過去」

今回は登場人物が、それぞれの進む道が正しいのか自問自答する話。 「逃げられないのね、私は… あの忌まわしい過去から…、拭えない過去から…」(スメラギ・李・ノリエガ) ティエリア サーシェスの登場・ロックオン(ライル)の言葉 ルイス 刹那の正体の暴露…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第8話感想&備忘録「無垢なる歪み」

「だが、その中で一方的に命を落としている者達がいる。 そんな世界が正しいとは思えない。」(刹那・F・セイエイ) まとめれば、「『愛』は『憎しみ』を超える」という、使い古された言葉ですが、そういう話。ただ、その「愛」を向ける対象が、血縁関係や…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第7話感想&備忘録「再会と離別と」

マリーが名付けた「アレルヤ」の名前に相応しい「(生きてくれている事への)感謝」に彩られた話。 「神よ、感謝します、アレルヤ。」(マリー・パーファシー) 「銃口を向け合った者同士が和解する」という、戦争根絶で最も難しい事をやってのけ、「マリー−…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第6話感想&備忘録「傷痕」

「無自覚な行為」が「罪の意識」を生み、それが「自ら引き金を引く」という「意識的に」、「自ら」、「罪を背負う」形へとどうしようもなく駆り立てられてしまう。でも、それは知らず最愛の人に銃口を向けるという悪夢―――という、ガンダムのテンプレートであ…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第5話感想&備忘録「故国燃ゆ」

今回は「罪の意識」の話。より正確に言えば、「罪の意識」で行き場が無くなってしまう話。最終的な話の着地点として、「居場所」へと帰着する定石です。(たとえば今はマリナさんの手を取れない刹那がマリナさんの手を取る、といった感じ) 「罪の意識」と対…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第4話感想&備忘録「戦う理由」

「戦う理由(=ここにいる理由)」を失った人は再び獲得して世界と向き合い、「戦う理由(=ここにいる理由)」が無かった人は、「戦う理由(=ここにいる理由)」を抱いて世界と向き合う人を見て、自分の「戦う理由(=ここにいる理由)」を模索する話。 「…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第3話感想&備忘録「アレルヤ奪還作戦」

今シリーズに入って初めてガンダム4機の揃い踏み、しかし…という第3話「アレルヤ奪還作戦」。 「残りの2分でもう一人を助けたらどうだ。」(ティエリア・アーデ) 先ずは、アレルヤを助けたい思いでスメラギさんを動かした刹那、作戦に支障を来すかも知れ…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第2話感想&備忘録「ツインドライヴ」

「平和」の達成には「平和を願う心」が何よりも必要というメッセージ。 ファーストシーズンで「俺が、俺達が、ガンダムだ!」を承けて「平和を願う心」こそが「ガンダム」なのだという叫びが熱い。 「これが、俺達の、ガンダムだ!!」(刹那・F・セイエイ…

機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第1話感想&備忘録「天使再臨」

演出意図としては、第1話の殆どを使った序章という位置づけという印象。 世界は何も変わっていない。仮初めの平和の中でアロウズが大儀に擬態した統制が行われている。依然として世界の問題は解決しておらず、スメラギさんは現実逃避、ソーマお嬢さんは問題…