フレッシュプリキュア!第6話感想&備忘録「消えたハンバーグ!大好きなものを守れ!」

「お母さんなんて、お母さんなんて大嫌いだよ!」(桃園ラブ

 「本当に大事なものは失って初めて気付く」。

 桃園さんも、桃園さんのお母さんも、お互いの為によかれと思ってした事が裏目に出てすれ違ってしまう、というプリキュアでは長らくお目に掛かれなかった「すれ違い」でした。

 「そうじゃない、そんなつもりじゃなかったんだよ…」という桃園さんと桃園さんのお母さんの疎隔、そして、「桃園さんのお母さんが消えてしまう!」という場面で、「家の玄関」、「キッチンの戸」というホラー的な緊迫感、それを戦闘後にもう一度、繰り返して、「お母さんは元に戻っている?」という、桃園さんの不安感、それらの要素が一つの流れになって物語の起伏が非常に美しく流れていたと思います。

「お母さん、無事でいて…」(桃園ラブ


 実に素晴らしい。

本編感想

 前にも書いた気がしますけど、夢原さんの欠点は完璧すぎた事。いつも言動が神懸かっている、「なんとかなるなる〜」メソッドで何とかなってしまう、というのを続けた結果、夢原さんを「人間」として動かしにくくなってしまい、どんどん身動きが取れなくなってしまった、というのがあると思います。
 更に、GOGOでは、プリキュア全員がそういう達観に到達してしまい、更に「人間関係毎戦いで解決します」という基本方針を愚直に守った結果、脚本に制約が恐ろしく掛かるようになってしまった…というのがあります。
 ですが、プリキュアの面白さというのは、そういう全体のストーリーの流ればかりじゃないですし、逆にファイブDEチャンスの時のような。

 でもね、ケンカイベントは、ストーリーの盛り上げの手法としては鉄板なので、そういうのをあまり描かなかった前シリーズは非常に勿体なかったと思うのですよ。

 その点、今年の新人さんはフレッシュ。
 ホントにフレッシュ。
 だって料理スキル、交渉スキルという、夢原さん達が壊滅的に持ち合わせていなかったスキルを標準装備。これなら、純粋なギャグ回とか、意外に早く実現されるかも…・・

次回予告

 フレッシュプリキュア!第7話「せつなとラブ 友情のクローバー」

 はぅぁっ!何ですか、この儚げな美少女は!
 ヤバい、ヤバすぎる、この次回予告だけでこの破壊力!
 プリキュアでこんな正当的清純派美少女にお目に掛かれるとは…

追記

 ふと思ったんですが、ラビリンスの皆さんがFUKOゲージで集めているのが「不幸」なら、トータルでは誰も不幸になんかなっていないんじゃない?寧ろ世界の不幸を吸収してくれるなんて、ラビリンスのみなさんはとってもいい人達なんじゃ?とか思ったり。