フレッシュプリキュア!第5話感想&備忘録「遊園地でドキドキ!ワクワクデート気分!?」

蒼乃美希は輝いている。
年頃の娘は、誰しも磨けば光を放つ。
それが錬磨による目映い返照か、摩滅による伴う儚い燃焼かの違いはあれど、誰しも一度は光を放つのである。
なれど、蓋し10代の女子は己の光らせ方が分からぬ。いや、分からぬのではない。己の才気の片鱗が皆目見当付かぬが如く、有象無象の皮相虚飾から己を磨く術を見出すこと能わず、ただ浮説流行にどんどんぶらぶらと流されていくのである。
 女は25になるまで世間と周囲と欲望に抗い、そして連戦連敗しながら、齢二十五にして初めて知るのだ。

 自分は愚かであったと。

 しかし、誰が彼女らを責められよう、現に、今朝洗顔の為に鏡を覗き込んだ瞬間、目尻の皺に一瞬夢だと信じたかった女、白髪を見つけて急ぎ染髪を心に決めた女、それらは、日毎に増える地球人口よりなお多くの嘆息を精算し、所謂CO2の増加に一役買っている事だろう。迷惑なので一日も早くやめていただきたい。そう、世界はエコロジーなのだ。そういうお約束なのだ。今時絢爛豪華なセレブを推奨するような番組はNGなのだ。
 しかし、蒼乃美希にはそれが無い。無いのだ。財力のみを恃みに努力も無く今の彼女があるのではない。無論、母親の職業がネイルアーティストである事は影響の一つに数えても良い。だが、彼女はエコなのだ。決して、豪奢の後にそれを剥落せしめんが為に更なる豪奢を用いるような、そのような娘ではない。
 畢竟、自分自身の管理は、自分自身で舵を取るしかないのだ。蒼乃美希は盆百の女子中学生のそれと大いに異なる。朝なのジョギングは既に隣人の知るところである。夢見る少女が「セレブでありさえすれば自分だって」などという、薄ら甘い幻想の如き、自分自信の可能性を唾棄するが如きものではなく、夢見る少女の誰もが手を伸ばせば届きながら、誰もが怠惰と悦楽に堕して貫徹せぬ事を当然如く継続しているだけである。
 蒼乃美希の食事制限に始まる家内での禁欲さは、25を過ぎた女がようやく手に入れるものなのだ。そしてその頃には疾うに輝きを失せにし事に気付く。
 その自覚が齢僅か十五の娘が己が内に飼っているとなれば、自己観察と自己管理の両輪は彼女を盆百の娘達と際だたせる事に些かの疑いを挟まないであろう。
蒼乃美希は輝いている。

本編感想

 今回は、デート。
 デート。

 ギギギギ、アノヒョロメガネマジコロス。

 あの元祖美少女戦士の大先輩が働いているところで悠々と遊びに来て、しかも巨大なナケワメーケで群衆の注目を浴びるという所に、美少女戦士達の下克上の厳しさを感じながら、中々楽しい話でした。

「意外と楽しい。」(ウエスター)

 ウエスターさんは、和むなぁ。
 ラビリンスの人だって、他人を不幸にしなくても、「幸せ」になれるって事。みんな幸せ、私も幸せ、それがフレッシュ!!
 まあ、水もしたたるいい男って事で今回は。

 それと、今日はピーチの人が格好良すぎ。私も踏まれたい…(変態)

次回予告

 フレッシュプリキュア!第6話「消えたハンバーグ!大好きなものを守れ!」
 母親まで消えてるのに何故ハンバーグがサブタイトルに…。桃園さんの頭には「お母さん=ハンバーグ作る人」以上の価値は無いのだろうか…