亡念のザムド第9話感想&備忘録「水もしたたる角股雷魚」
家に兄が帰ってきた。
帰ってきた兄は、みんなに頼りにされて、ちやほやされて、いい男で、何も取り柄のない弟は、使いっ走りにさせられて、ぞんざいに扱われて…orz。でも、兄も昔は母を散々困らせて…という話。
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本編感想
垣巣信仰者にすぎないつまんねー人間であるフルイチは垣巣アンテナに引っかかりませんでしたが、ハルは引っかかりましたよ、という話。
「アキユキは人間です。ザムドは人間です。」(西村ハル)
「理由は。何故そう思う。」(垣巣凍二郎)
「それは…そう思ってはいけませんか。」(西村ハル)
言うなれば、垣巣の二面性をそれぞれ担っているのがフルイチとハルになるワケですね。垣巣の二面性というのは、冷静な軍人としての一面と、亡き母を思う時の愛情深い一面の事。
「君も友人を見習うべきだ。賢くなりなさい。」(垣巣凍二郎)
とは言ってますが、実は垣巣自身は「賢い自分」と「賢くない自分」が同居した矛盾を内包しています。しかし、垣巣自身は、作中善である「母親」を強く慕っていること、また「賢い自分」に近いフルイチよりも、「賢くない自分」に近いハルに好印象を持っている事からも、作中善よりの人だと思います。例えいくら汚い事に手を染めていようともね。
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