亡念のザムド第8話感想&備忘録「詰腹峠のヒトガタ狩り」
「他人の命を軽く見てると、てめぇの命も軽くなるぜ。」(角股雷魚)
フルイチ君の右脚の傷は、アキユキと同じくヒルコを埋め込まれたものなので、いずれズイゾと同じように石になっていって、ザムドモドキのヒトガタになり、最期はキーオの母親のように石像になってしまう危険性をはらんでいるというのに。
今アキユキを「バケモノ」だと認めてしまえば、いずれ自分のアイデンティティが崩壊するというのに、かわいそうなヤツです。フルイチ。
|
|
本編感想
先回までにセットされた作中善/作中悪の括り通りに行動。
「お前も生きたいなら、そう願え!」
アキユキは先回同様、ナキアミの言葉を受けて「ヒトガタは殺さない」方針を維持。
「違う、メインソールよ。
だってほら、あの脚、軍で支給されてるブーツ」(西村ハル)
ハル相変わらずよく気が利く優しい娘。ザムドの人間性を認めてくれるいい娘。
「アキユキ、お前はもう人間じゃない。
バケモンの仲間だ!」(フルイチ)
フルイチは…かわいそうなヤツです。
「お前も親なら、子供の心まで石に変えるな。」
ナキアミが「泣きやめ」と言うのは、母親代わりである伊舟の影響なワケで。それは彼女が「母親」として動いている時の台詞なんですよね。そして、泣きやんだ人は、次の「母親」になっていく。つまり、第2話でナキアミがハルに「泣きやめ」と言った瞬間、ハルは「母親」になったという事ですね。この辺は、「ヒルコの素っぽいもの」を飲み込むルイコン教のイニシエーションに似ています。ルイコン教の教祖?であるサンノオバと顔の入れ墨が同じ事からも、何かしらの関係がある筈ですよねー。
|
|