亡念のザムド第7話感想&備忘録「屹立 背負うは命か猫股か」
「お母さん」が沢山出てきた、そんな話。
以前から書いてますが、ザムド世界では「母」が最強です。
主要人物の女が強いのは、彼女たちが誰かしらの「母」だからです。
ナキアミ(=ザムドの「母」)、伊舟(=ナキアミの「母」)、ユンボ(=ヒノキ丸の母)、母ザムド(=子ザムドの母)、ハル(=アキユキの「母」?今はまだ、ね。)
で、今回はハルが母ザムドの声を聞いた事で、ナキアミと同じで「母」である事が判明。また、アキユキが山中で出会った少女、キーオも、ナキアミと同じように「ヒルコ」をあやして眠らせる事ができたので、彼女もまた「母」。 うん、「母」が沢山です。
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本編感想
「フルイチ、もういいって!ザムドは敵じゃない!」(西村ハル)
「だったら何だ!こいつが人間だってのか!?」(フルイチ)
価値観の相違ですねー。
で、大事なのは先回改めて作中悪として提示された「思考停止」の話。
アキユキが北政府について、「敵」だと思っていたクセに、実際の所何も知らなかった、また、やはり北政府が作ったヒトガタ兵器についても、実際の所何も知らなかったというのは既に語られた事です。
で、その「無知」故の「思考停止」は作中悪だよ、と散々印象づけられたところで、ハルとフルイチが作中善と作中悪のどちらの道を進むか、というのが今回の尖端島組の話の肝だったワケです。
で、結果としては、先回の感想で書いた通り、ハルは「思考停止」に陥らず、母ザムドの声を聞いて攻撃せず、作中善の道を進み始め、それに対してフルイチは、「北政府シネー!」、「垣巣サイコー!」のインプリンティング状態で、案の定母ザムドの声を聞かずに攻撃して、作中悪をひた走る事になったのでした。
アキユキの方は、自分が「バケモノ」である事を改めて自覚し、「傷つく覚悟」を決めるのでした。
「俺達を歓迎するヤツなんかいやしねぇ。
期待するだけ傷は深くなる。」(ズイゾ)
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おまけ
「一つ条件がある、猫又を連れて行け。」(ナキアミ)
その理由は、「自分以外の命を背負う事」で生還する意味をあげる事は勿論ですが、もう一つ、
「猫又の行くところ、そこに近道ありっ!」(アキユキ)
だからですよねー。
「まさか、あいつらの身に何か起こったんじゃ…」(ナキアミ)
そして、やっぱりナキアミはお母さん。