ガンダムSEED雑感

 部屋を掃除してたら、大学時代に見ていたガンダムSEEDのビデオが出て来たのでつい見てしまった。

 そしてやっぱり、、、、面白い!!

 その当時はYoutubeとかは無かったし、HDDも持ってなかったので、全部ビデオに録画して、毎週ワクワクしながら見てた事を思い出しました。夏休み中家を留守している間にビデオで録画していたら、寮で停電で起きたのか初めの2回ぐらいしか録れてなくて紅海からオーブまでの話がすっかり抜けてしまって悲しかった事を思い出しました。
 その時にお世話になったのが「花弁の海」というサイト。名前の通り(ライトですが)そっち方面の人である歌姫さんが書いてらしたんですが、そっちで補完させてもらったりしました。この人、基本的にふざけてるんですが、たまに書く至ってマジメでマトモな蘊蓄とか、「×」の意味とか、「プレイ」がスポーツとかゲーム以外の意味を持つとか、現在の私のオタク知識の殆どはこの方の書かれた記事が原点になっています。

 「ペイバック」とか「さだめの楔」の記事を読んだときはなるほどなぁ、と感心しました。

閑話休題

 さて、ガンダムSEED無印が作品として優れてるのは、「ヘリオポリスのむこうの戦争」「フェンスに挟まれたキラとアスラン」、「オーブなのに艦を降りられない子供達」など、「薄皮一枚の平和と戦争」という「障壁」の存在を割ときっちり描いた所だと思います。
 「平和なんて虚構」という現実が突き付けられた主人公キラ・ヤマトが、ずっと帰りたかった「虚構の平和」をラクスによって与えられて(まあラクス様の試験なんですけど)、そこから「虚構」を「真実」にする為に自ら「虚構の平和」を飛び出すシーンは今でもぐっと来る。

「僕、行くよ。」(キラ・ヤマト)
 
「どちらへ行かれますの?」(ラクス・クライン
 
「地球へ。戻らなきゃ。」(キラ・ヤマト)
 
「何故?貴方が一人戻ったところで戦いは終わりませんよ。」(ラクス・クライン
 
「でも、ここで『ただ見ている事』も、もう出来ない。」(キラ・ヤマト)
「何も出来ないって言って、何もしなかったら、もっと何も出来ない。
何も変わらない。何も終わらないから。」(キラ・ヤマト)

「また、ザフトと戦いますの?」(ラクス・クライン
 
(かぶりを振るキラ)
 
「では地球軍と?」(ラクス・クライン
 
(またかぶりを振るキラ)
 
「僕たちは、何と戦わなきゃならないのか、少し、分かった気がするから。」(キラ・ヤマト)
 
「分かりました。」(ラクス・クライン

 そして旅立つキラに「剣」を渡すキラとラクス様の会話がまた良い。
 「君は誰?」というキラの問いに対して、「クライン議長の娘」でも「プラントの歌姫」でもなく、ただキラを助けたい「ラクス・クライン」だと、何気なく答えを投げるシーン。キラも「オーブのキラ・ヤマト」、「地球軍のキラ・ヤマト少尉」、そういった肩書きを越えて、そしてその後のキラに降りかかる「スーパーコーディネーターのキラ・ヤマト」という事実にも負けない、確固たる「キラ・ヤマト」として覚醒し、「所属」という「障壁」を乗り越えるシーン。大好きです。

「これを、何故僕に。」(キラ・ヤマト)
 
「今の貴方に必要な力だと思いましたから。
想いだけでも、力だけでも駄目なのです。だから!
キラの願いに、行きたいと望む場所に、これは不要ですか?」(ラクス・クライン
 
「想いだけでも、力だけでも…
君は誰?」(キラ・ヤマト)
 
「私はラクス・クラインですわ、キラ・ヤマト。」(ラクス・クライン
 
「ありがとう。」(キラ・ヤマト)

機動戦士ガンダムSEED 9 [DVD]

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 嫌いな人も沢山いるかもしれないけど、大学時代の大事な思い出でもあるこの作品が私は大好きです。