カレーその後



 前回までのあらすじ

 カレーの中に爪を混入してしまったSunithaは、食欲と恐怖の狭間で揺れ動く事になる。

 増殖した食欲は既に人の物ではなく、スペシャルな調合をしたスパイスの香り、高級ガラムマサラの殺人的な芳香が殺人的な衝動をSunithaに与え続けていた。

 だが、Sunithaは右手の爪を見て思いとどまる。

 それは昨日、包丁でいつの間にか切断された爪であった。

 さあSunitha、決めるんだ。

 お前は食うのか、飢えるのか。

 と、言うわけで、面白くなかったので、今日は更にスペシャル!ナンを作ろう!

 ナンと言っても、作る事はさほど面倒な事はありません。強力粉と薄力粉とドライイーストさえあれば出来ます。

 ただ、一時間寝かせるのが面倒なだけです。

 見よ!これがナン!インドの由緒正しき正当派!

 どうだ!

 ・・・・・・カレーに爪が入ってるけどな。

 うるさいよ!