五人のアイデンティティを捜す冒険の始まり yes!プリキュア5 第一話感想 〜希望のプリキュア誕生!〜



 プリキュア5面白いよ。

のぞみ
「も―――、信じらんない!乙女をキュッと抱きしめておいて、すっかり忘れてたような言い方をして!」

 子供向けだってバカにしちゃいけないです。
 子供向けだからこそ、伝えたい事を直球で投げられるのかもしれません。

 以下3ポイントに絞って。

 一つ目のポイントは「夢」を追いかけることの大切さ。
 二つ目のポイントは、主要人物の誰もがまだ「夢」を叶えていないこと。
 そして、三つ目、最後のポイントは、

ココ
「いや、怪しい者じゃない。それを捜してたんだ。」

ギリンマ
「おやおやおや、人を見かけで判断しちゃいけないよ。
私は君が思ってる程悪い人じゃないんだよ。」


 変身すれば美少年のケダモノ(誤解を招く表現)と、変身しても不気味な怪人を比較して瞬時に前者を選択。
 年頃の少女にとっては、男の信頼度というものに於いて、容姿が全てに於いて優先される判断基準だという事が痛い程に理解出来ました。



 
・「夢」を追いかけることの大切さ。

のぞみ
「やりたい事、私もすぐに見つかるもん!」
うらら
「待ってるだけじゃダメ!自分の道は、自分で見つけるのよ!」

 序盤からメッセージ性に溢れていますよ。

 主人公の名前が夢原のぞみですから、「夢」「希望」の力!みたいな感じでニトロオン!みたいな展開とか、今からちょっとワクワクします。

のぞみ
「こんな奴に、人の夢をバカにするヤツなんかに、絶対負けないもん!」
「やりたい事、見つかった!よーし、私、プリキュアになってココの夢を叶えてあげるぞ!けってーい!」

 やりたい事を見つけたのぞみですが、「他人の夢を叶える事」を、果たして「自分自身の夢」にしてもいいの?という疑問が湧くところ。
 一年掛けて、プリキュアではない、本当ののぞみが「本当にやりたい事」を捜すのがこの作品のテーマなのではないのかと思ったり。

・誰もが夢の途中にいる

りん
「ごめん、のぞみ、先行ってて。」

 主人公ののぞみは、親友ののりんのように特技などの個性も無く、自分の「夢」が見つからなくて、軽いアイデンティティの危機に陥っているワケなのですが、

りん
「運動部の試合、一通り手伝う事にした。」

 その親友のりんも、他人に頼られる存在ではあっても、それにかまけて自分という個性、「夢」を捜す事を忘れている感じ。

うらら
「いいえ、まだまだです。とても女優なんて言えません。」

 アイドルという、のぞみにとっては、夢を叶えているように見えるうららも、目指す「女優」という「夢」の実現には至っていないというポイント。

りん
「ま、私達とは縁の無い存在だよ。」

 のぞみ達、全校生徒の憧れの存在である筈のかれんも、優秀だけど、良家の娘の王道である、自分の「夢」というのを持てていない類型にかっちりと嵌っている様子です。
 言い古された言い方ですが、のぞみを高性能にしたのがかれんという位置づけ。
 マリみてスール制度を思わせる関係が構築される予感。
 
 主人公の学年が2年生というのも良い位置です。お姉様キャラから助言を貰ったり、下級生のうららに助言をしたり、逆にお姉様を勇気づけたり、下級生から勇気を貰ったりと、いくらでも話が作れる位置にあります。
 プリキュアの卒業話が先か、マリみての卒業話が先か、勝負です!(何が)

 あと、三年生の二人は卒業する運命にあるので、今年のプリキュアも一年物っぽいですね。

 某わかめ高校の校長が部の存続の為に部員全員を無理矢理留年にした故事に倣った展開というのは・・・無理ですかそうですか。
 とりあえず校長をプリキュアに入れるべし!(しつこい)

かれん
「強情な子。」
こまち
「あの子、かれんに似てるなって。」
かれん
「どこが!?」
こまち
「誰が何と言おうと、自分の正しいと思った事は曲げない所。かれんもそうでしょ?」

 とりあえず、作中の最強キャラはこまち先輩だという事は理解出来ました。

 みんな、この人にだけは決して逆らっちゃダメだ!
 逆らったら次の回の戦闘で犠牲になるよ!(ドクロ)

・とりあえず男は顔。

ココ
「だめだよ。触ったら、消えちゃうんだ。」

ギリンマ
「はははははは!夢だって?下らない!」

 作品中の「夢」は、全面的に押し出されているのは、「起きてる時に見る夢」なのですが、今は隠されていますが、「眠っている時に見る夢」というのも意味しているということですね。(多分)

ココ 「自分を信じるココ! 夢を叶える為には、自分を信じて立ち向かわなければならない時もあるココ! ドリームも頑張るココ!」

 有るけど触れられない「眠っている時に見る夢」、蝶の暗喩の暗喩と言えば、古来から人の魂があくがれてしまったものだとは言いますが、その眠っている時に見る夢、それは綺麗で儚い自分の理想、それを壊してしまう悪夢(ナイトメア)、努力を笑う人から自分の夢を守って叶える為に戦うプリキュア5をこれから一年間、力尽きるまで応援していきたいと思います。

 というか、ココは何か頑張ってるのでしょうか?(ドクロ)

 これからもレビューを継続するかは、次週以降もこの品質を維持出来るかですね。
 というわけで、別個にカテゴリーを立てるのは保留という事で。

 プリキュア4作目なのに5とはこれ如何に?

 もう一年待ったら名前も合って良かったのになぁ。

 それにしてもスプラッシュスターはもう一年見たかった・・・。