僕は…反省すると強いよ…。 コードギアス感想 第16話 〜囚われのナナリー〜



 終にゼロとスザクが和解する伏線が張られ、その前段階として、スザクの、或る種独善的な精神と、その原因に対してスザク自身が向き合う伏線も敷設。
 黒の騎士団が大規模行動の為の準備を進め、死亡フラグの連発でコーネリア様の命が風前の灯火的になる中で、ユーフェミアが庇護を離れて行動を開始する予兆を感じます。

 ナナリーは僕のものだと言わんばかりにスザクが大活躍、ルルーシュもナナリーも両方お持ち帰りする気満々です。
 マオよりこいつの方が危険だっ!
 離れてルルーシュ、乙女のピーンチ!(嘘801)




 
・二人なら終わらせることが出来る


スザク
「ナナリー、僕達が爆弾を外す。大丈夫、安心して。僕とルルーシュが組んで出来なかった事なんて無いだろ?」

ルルーシュ
「そうだな、これはスザクを信じていなければ取れない作戦。」

 ゼロ(ルルーシュ)とスザクの和解への伏線が張られました。
 やっぱり最後はそこに落ち着くのかぁ。

ルルーシュ
「馬鹿を言うな!情報が少なすぎる!」
スザク
「慎重なのもいいけど、タイムリミットがあるんだろ。
それに、情報なら君の目の前にある。
僕はこれでも軍人だ。
この情報を使えないか。」


 ルルーシュだけでも、スザクだけでも、一人一人では解決出来ない事でも、二人でなら解決出来るんですよ。
 エレベーターを出てすぐの監視カメラに仕掛けられたマシンガンも、ルルーシュが予測して、スザクの超人的な動きで破壊したり、爆弾もルルーシュが看破して、これまたスザクの超人的な精密動作で解除したり、最後もルルーシュの作戦とスザクの格闘術で、マオを捕らえたりと、二人の協力が無いと突破出来ないんですよ。
 ゼロとスザクも、協力はしないにしても、互いを利用し合うのなら、ブリタニアの変革も急速に進みそうなのになぁ。

 スザクが壁を疾走していたのは少林七十二芸の一つ、飛檐走壁だと思うのですが、どうでしょうか?(関係無い)

・マオ、最後の挨拶

 スザクは、前回C.C.にショックを与えられた時には懸命に忘れようとしていましたが、マオに精神を読まれ、ルルーシュにも聞かれていますから、今度こそ逃げずに自分と向き合わないといけません。

 スザクの傷を開くのはユーフェミア殿下じゃないかと思ってたんですが、そうではなかったんですね。
 殿下の存在意義が・・・・・・。
 そうなると、ユーフェミア殿下の役割は、ゼロとスザクの妥協的を見いだして二人を繋げる辺りしか無いのかな。

 そんなワケで、スザクの心の傷を開いたのは、死んだと思われていた覗き魔王マオ。
 最後まで人の精神を覗いて悪役に徹してくれました。 今度こそ安らかに眠って下さい。

マオ
「この死にたがりが!人を救いたいって?救われたいのは自分の心だろ!それに殉じて死にたいんだよね?だからいつも自分を死に追い込む!お前の善意はただの自己満足なんだよ!罰が欲しいだけの甘えん坊め!」

 以前の感想で、
 考えてみれば、スザクは誰かの為に戦っているワケではなく、他人に対して或る意味無責任なんですよね。 第四話で自分の考える世界ではないのなら、「未練は無い」と言って、自分の死んだ後に後悔を持っておらず、自分の中で完結しているあたりは、自己満足の為に戦っているとも解釈出来ますし。

 と、書いたのですが、やっぱりスザクの動機は自己満足だったのかぁ。
 冒頭でスザクがブリタニアの占領の惨状に驚愕していたのは、それが父親殺しの自分の責任だと思ったからなのですね。
 あんなの見たら、そりゃトラウマにもなりますよ。

 けれど、そこで、ナナリーの言葉が。

ナナリー
「人の体温は涙に効くってお母様が教えてくれました。」

 これと同じような形でユーフェミア殿下がスザクに言葉を掛けて、スザクを洗脳もとい、硬直した思考に新しい道筋を示す事が出来たら完璧ですね。

 頑張ってユーフェミア殿下!
 出番が無いけど一応ヒロインなんだからっ!(ドクロ)

 あと、ナナリー関連で、ナナリーが折ったと思われる折り紙の色が暗い色が多いのがちょっと気になったり。

 それともう一つ、マオはルルーシュの精神構造も語ってくれました。

マオ
「君は頭を空っぽに出来るタイプじゃない。いつだって自分の行動を見ている批評家の自分がいて、その批評家の自分を冷めて見つめているもう一人の自分がいて。そういう人間だよ。」

 これはゼロ、ルルーシュランペルージ、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの三つの名前と対応するのかな?

 仮面で顔(=本心)を隠して理想に向かって世界を変える為に行動するゼロ、目的と結果の疎隔に悩み続けるルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、諦観した性格のルルーシュランペルージ、こんな感じで、三つの顔全てがルルーシュの内面そのものの現れで、がルルーシュの言う「偽り」なんじゃなくて、どれもが「本物」だという事かなぁ?

ルルーシュ
「俺は・・・踏み越えてみせる・・・。」
 しかし、まだシャーリーとシャーリーのお父さんの事を引きずってたんですね・・・。
 死屍累々の焦土を踏み越えて中々修羅になれませんね。
 他人には容赦無いけど。

・結婚しようそうしよう

 ミレイさんのお見合いの相手はロイドさんでした。

 しまった、ロイドさんを忘れていましたよ。

 ロイドさん、どうせ結婚させられるのなら、面白い相手と結婚しようとか考えてるんでしょうかこの方。
 それにミレイさん、意外とまんざらでもないんじゃないですか?
 本当に嫌だったら「早っ!」じゃなくて「えっ!?」とかでしょ。

 あと、

 セシルさん怖いよ。((((;゜Д゜)))ガクブル

セシル
「どうぞごゆっくり。」
ロイド
「しなくていいよ。時間の無駄だ。結婚しよう。」
セシル
「えっ!?」
ミレイ
「早っ!」

・ここまでのSFバトルチックな内容は何だったのかと思う位の幼妻的展開である。

ヴィレッタ
「さあ、出来ました。お口に合うといいんですけど。」

 何ですかこの三つ指ついてお出迎えみたいな蜜月状態は!

 日本精神を体現しすぎですよ扇さん!

 このままじゃ、

ヴィレッタ
「お帰りなさい。お風呂になさいます?それともお食事になさいます?それとも・・・・・・わ・た・し?」
 みたいな事になってしまいますよ!!

 おまけに自宅に監視カメラまで付けてヴィレッタさんのプライバシーを覗いているというナイスガイ!
 ヴィレッタさん、これが「いい人」ですか?考え直して下さい!(血の涙)

 最早「いい人」というよりは「佳い人」になってるのでは。

 あと、覗き魔王の称号は扇さんに譲渡してあげようと思います。(迷惑)

・クロヴィス
 やっぱりクロヴィスは割といい人でした。

コーネリア
「意外と気に入っていたのだな。
あそこのルルーシュとは喧嘩ばかりしていたクセに。」
ユーフェミア
「ライバルだったんですよ、きっと。」
コーネリア
「相手は年下だぞ。」
ユーフェミア
「でも、兄様が残した絵の中に、ルルーシュ達を描いたものがありましたよ。」

 モザイクカケラのEDがDVDに収録された時は、ルルーシュ達親子の回想シーンの脇にクロヴィスが映ってたりするような気がしてきました。

 コーネリア様はユーフェミアに嘘を騙ったりはしないので、ルルーシュ達にも家族としての愛情は持っていたんですね。
 コーネリア様はマリアンヌ皇妃殺害の真相を知っていても、直接関わってはいない感じですね。
 そのコーネリアさえもルルーシュは手に掛けるのでしょうか。
 ユーフェミア&コーネリア側では、ルルーシュに愛着を持っていたクロヴィス殺害が否定的に描写されていますから、ルルーシュが同じ轍を踏んでコーネリアを手に掛ける事は無いと思うんですが。

 今週の姉妹揃ってのシーンでは、兄弟思いの姉の姿がこれでもかと描写されたり、雲で二人に陰が掛かっていたりと、しっかりと死亡フラグは立っています。(ドクロ)

コーネリア
「早くこのエリアを平定し、ゼロを捕まえねばな。 クロヴィスに、そしてルルーシュやナナリーにも申し訳が立たん。 ここは、兄弟三人が命を散らせた天地なのだから。」

 とりあえず4人目にならないように頑張って下さい。

・働くディートハルトさん 組織の最適化ってこの事だったのね。
 黒の騎士団も大きくなったんだなぁ。

 しかし閑職とはいえ、本業はいいのでしょうか。

 でも、黒の騎士団って、学校の部活動みたいなとこがあるから、片手間に頑張ってるんでしょうか?

・次回予告
 藤堂さん登場。

 ブリタニアに捕まっちゃったんですよね?
 すっかりヘタレですねこの方も。

 騎士というのは藤堂さんの事でしょうか、それともスザクがユーフェミア殿下の騎士になったのでしょうか? 今回は黒の「騎士」団という事は無いんじゃないかとは思いますけど。
 あと、日本刀を持ったナイトメアというのは、ブリタニア人のルルーシュの柄じゃないけど、毎回ランスロットにやられてカレンさんの足を引っ張ってますから、ゼロがより強いナイトメアに乗るというのもアリかな。
コードギアス 反逆のルルーシュ 2 [DVD]

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