「関西弁萌え」というのが分からないぞの巻



 関西弁が喋れると、損する事も有ります。

 理由

 私は「関西弁萌え」というのが理解出来ないんですよ。

 完璧な関西弁が脳内に刷り込まれているので、セリフ一つで、本物と偽物の区別が付いてしまい、偽物の関西弁だと、その時点で即、減点要素になってしまいます。

 関西弁喋ろうと思うなら、基礎的な単語のアクセントくらい全部暗記するぐらいの気持ちでやらないと、本物を知ってる人間には通用しないのよ。
 共通語のアクセントで関西弁という、或る意味偽物の関西弁は、現実世界だと、「関西の人やないけど、頑張ってるやん」的に関西の勝利的な余韻にも浸れるんですが、アニメとかで関西出身の設定の(筈の)キャラがそういう偽物の関西弁喋ると、何か無性にむかつくし。

 何なんでしょうかこの違いは。

 多分、関西弁にそれなりの愛着を持ってるからだとは思うけど。

 英語とかと違って、関西弁が或る意味「閉じた空間」での使用を前提に話されているからじゃないかなとも思います。
 それは、しばしば関西弁が共通語に対抗する事で、それ自体の固有性、同一性といったものを保持出来ている事と関係していると思うんです。
 だから、共通語と関西弁は明確に分けられなければいけない、特にエンターテインメントの世界では、記号が典型的でなくては、記号としての意味を果たせないので、関西弁もネイティブの水準を要求されるのだと思います。

 けれど、「関西弁萌え」というのが理解出来ない最大の理由の一つは、私にとって、関西弁が既に血肉になっているので、今更目新しくもないので、萌え要素になりえないのではないでしょうか。

 多分、「関西弁萌え」の大部分は、関西弁の非ネイティブなのではないでしょうか?

 あと、一昔のアニメの関西弁は、非ネイティブばかりで、違和感ありまくりだったけど、最近は関西ネイティブの人がやってるので割とマトモですから、違和感がないだけで、別に加点要素になるようなものでも無いし。

 最近見てるアニメでまともな関西弁を喋るのは学園アリスのみかんとか。

 う〜ん、「関西弁萌え」っていったい何なんでしょうか?