はじけて私の気持ち! yes!プリキュア5 第3話感想 〜はじけるプリキュアは誰?〜



 今週は「はじける」、これ以外に言葉がありません。
 考えるな、感じるんだ。
 「はじける」力の前では、既成概念は全て無化されて、世界は「レモンの香り」に浄化されるのだから――――――

情熱のりん
「ちょーっと待って!『知性』と『安らぎ』は分かるけど―――」
のぞみ
「『はじける』って―――」
のぞみ&情熱のりん
「「何!?」」


 「希望」「情熱」「安らぎ」「智性」と来て、「はじける」ですよ。
 属性名が、もはや名詞ですらなく、動詞です。仲間はずれです、りんさんの指摘通り、何かが確実におかしいです。
 これは―――、革命。
 そう、既成概念からの解放、現実のあらゆる頸木手枷足枷を解き放つ、自由への飛翔。

 もしかしたら、私達は今、伝説を目の当たりにしているのかも知れません。


 
うらら
「私、レッスンやお仕事があるので、授業が終わったらすぐに帰ってしまうんです。だから、クラスのみんなと、なかなか仲良くなれなくて。それで、一人で台本を読んでたんです。でも、夢を叶える為なら、それも仕方が無いのかなって。だから、一人で頑張ろうって思ってるんです!」

 普通の中学生が普通に持っているはずの友達との時間も知らず、夢の為に、それが大人らしい分別だと、普通の学校生活を諦めていたうらら。

のぞみ
「うららちゃーん、早く早くぅ!」
うらら
「待ってくださーい!」

 それなのに、諦めた筈の「普通」は、思っていたよりもずっと楽しかったのです。(てか、何だこの雰囲気)
 それでも、「自分は一人」と思っているうららに、

のぞみ
「一人じゃないよ!だって私達、もう友達じゃない!」

 という言葉を掛けてあげるのぞみが恰好いい。

 うららが端役しか貰えず、女優にステップアップできないのは、人間関係が希薄な為に、色んな人の色んな思いに触れる機会が無くて「人間としての深み」が無く、一生懸命なんだけど、「薄っぺら」な演技しかできないからなのだと思います。
 うららがプリキュアとして仲間と時間を過ごしていく中で、女優になる為の試練を仲間と共有する経験や助言で、ステップアップしていく描写が重ねられるんじゃないかと思います。

 それに、今は「大人」らしくとか、そう言う小難しい事を考えなくても、「子供」のうちにしか出来ない事を思いっきりやってもいいんですよ。

 けど、既に「大人の世界」を知っていて、その中で自分の夢を叶えていくというのは、大きい気がします。
 今回、ナイトメアが会社のようなビルを持っていて、敵もバイトだと給料を貰っていた事からも、ナイトメアが「大人社会」を象徴しているのが分かりましたので、ナイトメアとの戦いは、夢の世界の「大人」との戦いなのですが、現実社会の「大人」と同じ位置にいるうららは、ナイトメア達が負けてしまった「大人社会」と、現実でも戦っているんですよ。
 そういう意味で、うららはのぞみと並んで大きなテーマを背負ったキャラなのかも知れません。

 そんなうららが、諦めていた「素顔でいられる時間」を与えてくれたのぞみの為に変身ですよ!

うらら
「そうはさせない!私の大切な友達を放して!」

 りんとは違って0からのスタート、これからの関係構築に期待は否が応でも高まるというものです。

 そう考えると、うららの力の源「はじける」「よい子」の仮面を脱ぎ捨てて、「大人社会」で溜まりに溜まった鬱屈、素顔の力、「私は憎しみで人が殺せる」のです!

ココ
「君の強い思いが爆けてプリキュアになったんだココ!!」
のぞみ
「へー、だからはじけるプリキュアなんだー。」

 「強い思い」を溜める為に、今日も為にうららは「大人社会」でストレスを溜めながら戦い続けるのです。

うらら、恐ろしい子

・ギリンマさんは断末魔

ギリンマ
「落ちるのイヤ―――ッ!!」

 ギリンマさんが落とされた―――ッ!

 私は、ギリンマさんは、五人がプリキュアになる動機付けの役割を担っていると思っていましたし、五人の合体必殺技を初めに受けてやれるのだとばかり思ってたので、ここで退場とは、ただただ驚きです。
 ギリンマさんの復活を!

ナイトメアのバイト
「どーでもいーけどお前ら、早くドリームコレット出せよぉ!それがねーと、俺のバイト代が、出ねーんだよ!」「何だよもー、タダ働きかよ!?」
 他人の夢なんてお構いなしに、自分の為だけに給料を貰って働くキャラです。

 ギリンマさんもでしたが、ナイトメアの人って「夢」が無いのですね。

 蛇足ですが、デスバライアの正体は、自分の「夢」を見られない子供か、他人の「夢」を羨んで押しつぶそうとする大人なんじゃないかと思ったり。

・今週のケダモノ
 ココは情熱のりんちゃんとノンバーバルコミニュケーションを達成。

 「私達には、もう言葉なんて必要無いのよ!!」という感じで、2人から5人になって仲間の結びつきがなんて声はどこ吹く風、仲間の結びつきがハンパじゃありません。

 ところで、最後に「ココー!」と雄叫びを上げながらうららに抱きつくココですが、こいつの中身は、生徒を「キュッと抱きしめ」たり、押し倒したりする燃えたぎる情念をその身に宿す「男」である事を忘れてはいけません。

 理事長!こいつケダモノですよ!(しつこい)

・今週の最強キャラの人

こまち
「カレン、授業中よ。」

 その落ち着きっぷりは徒者ではありません。
 来週は、「安らぎ」プリキュア身の毛もよだつ勇姿を期待しております。

のぞみの父
童話作家に休みは無いのだ〜。」

 童話作家繋がりで、のぞみの父親との関係(誤解を招く表現)のフラグも立ってます。