アニメ版のだめカンタービレ感想 Lesson6
今回は千秋とSオケの距離が縮まるお話でした。
名付けて、「副指揮者千秋のなんでも相談室」!
貴方の悩みをばっちり解決!
チビッコも、おっきなお友達も、夏休みの宿題から今晩のメニューまでばっちり解決しちゃいます!
千秋に副指揮者を任せて夜の街に繰り出してしまうシュトレーゼマンと入れ替わりに登場したのは一人でに動くコントラバス―――
桜
「お、遅れてすみません!」
ではなく、登場したのは身長148cmのチビッコ、しかも楽器はコントラバス。
「ちっちゃくっても凄いんだよ!」と言わんばかりの破壊的ギャップ。
思わずお持ち帰りしたくなりそうな愛らしさに、千秋も思わず遅刻を許してしまいます。
「具がこんなに入った豪華なパスタ、最近見た事もない〜。」「うち、お米も無いんです〜。」
そんなワケで、千秋とのだめは早速お持ち帰りで餌付けです。
惚れ惚れする食べっぷり、作り手冥利に尽きるとはこの事です。
「うげ・・・・・・・・・。」
あまりの可愛さに、笑顔が歪む千秋とのだめ。
本題のチビッコの悩み、背がもう少し大きくなりたいとかだったら全力で止めるところですが、彼女の悩みは、家が貧乏でバイトをしているので、練習が出来ないことでした。
千秋
「そんなの、もっと練習すればいいだろ。」
桜
「だからバイトで時間が無くて。」
千秋
「やめろよ、バイト。」
桜
「働かないと学費が払えません。」
千秋
「じゃあ辞めたら?大学。」
「俺だって貧乏くらい」と言う千秋の貧乏のイメージは「マッチ売りの少女」。
富裕層と貧困層の疎隔、バーチャル世代の弊害、持つ者には持たざる者の痛みは分からないのでしょうか。
分かり合えないって悲しい事ですね。
案の定、チビッコはオケに出なくなってしまいます。
それを切り捨てようとする千秋。
チビッコのいないSオケなんて、カレーの入ってないカレーライスみたいなものです。
存在意義なんて無いのです。
しかし、流石はヒロインのだめ、千秋に言ってくれます。
のだめ
「ショパンだって、ベトベンだって、貧乏舐め尽くして大きくなったのに、先輩は貧乏知らなすぎです!」
ショパンもベートーベンも、貧乏に、そして世間に負けてしまいましたが、言いたい事はよく分かります。
おまけに桃ヶ丘音楽大学は私立大学、基本50万以上の授業料に施設使用料も20、30万は当たり前、更に、個人レッスンなどを受けるなどするので6ヶ月で100万は掛かります。
そんな厳しい現実に抗おうとするチビッコは、為す術もなく潮流に流されてしまうのでしょうか。
そんなチビッコのお父様は輸入家具の社長さん、趣味はヴァイオリン収集。
コレクションに並ぶのは、言わずと知れたストラディバリウス。
こいつがチビッコを苦しめていた悪の元凶か。
しかし、本人はヴァイオリンが弾けない上に、お宅の娘さんの楽器はコントラバスですよ。
一体何をなさりたいのですかお父様。
そんなダメダメなお父様に千秋の鉄槌!
千秋
「全部売って来い!」
千秋の父親は離婚して、千秋は母親に育てられたらしいので、ほったらかしにされた父親に対しての怒りなのかもしれませんね。
結局、千秋の怒りにお父様も改心なされて、ヴァイオリンを売っぱらって、会社も立ち直りましたとさ。
何でも、呪いのヴァイオリンが混じっていたとか。
「おとうさまはのろいがとけた!」
どこのドラクエですか。
そんなワケでSオケのメンバーとプライベートを削って交流に励む千秋。
副指揮者って大変だ。
そんな千秋の功績をミルヒも見てました。
行きつけの店に現れた千秋にハーレムを破壊されたシュトレーゼマンが根に持ってSオケを勇退し、千秋を正指揮者に任命しました。
まあ、この方は作品のテーマである「協調」や「相互影響」の一段上のキャラ、謂わば作者の意図を最も色濃く反映するキャラなので、深い思索の上でこの判断を下したのです。(多分)
シュトレーゼマンの脱退で空中分解しそうになるSオケ、
櫛の歯が落ちていくように団員が次々に帰り支度を始めます。
しかしまあ、よく解散の危機に会うオケですが、今回ばかりはおしまいですね。
桜
「でも、私、千秋先輩とこのオケやりたいです!」
しかし、知らないうちに、今回Sオケを象徴していた桜を初めとして、メンバーと信頼関係を築いていた千秋。
その御陰でSオケも辛うじて命脈を保ち、千秋も、一抹の不安を山程抱えながら、心がぽっかりと晴れて正指揮者に就任です。
先回はギスギスした状態でしたが、随分と前進したものです。
しかし、何かが道をやってきます。
その名は「時間」。
時間に功を焦った千秋は、自分の求める音楽をSオケのメンバーに要求する暴君になってしまいました。
果たして千秋とSオケは分かり合う事が出来るのか!?
来週に請うご期待!