アニメ版のだめカンタービレ感想 Lesson7



 今週はようやく千秋とSオケが「調和」まで到達しました。
 劇中作で千秋に「調和」を訴えかけようとするのだめ、IFの千秋である大河内君、超越者のポジションのシュトレーゼマンがいい味だしてました。


 
・千秋とSオケ

千秋
「あ、宇宙飴・・・・・・」

 千秋はのだめのアドバイスがきっかけとなって自分の意見だけを通してちゃ何も生まれないという事を知ります。
 そう、完璧な音楽がやりたいなら、練習してソロをやるか、電子音楽をしていたらいいのです。
 自分の解釈で自分の意見だけを通してSオケを指揮して出来た音楽は、千秋の求めているものではなく、千秋が惹かれたオーケストラは、沢山の人間の奏でる音が「調和」して一つの流れを作り出す美しさだった筈なのです。
 それをやっとこさ再認識。

千秋
「リハは完璧。あとはSオケの初舞台、楽しめばいいから。」
 そう、この言葉が聞きたかった。
 第一話から繰り返し描写されてきた、作中の正義、真実です。

 斯くしてSオケは無事定演で大好評のうちに終える事となりましたとさ。

 あと、Sオケの技量が上がっている事もさりげなく描写。
 うん、いい感じです。

・IFの千秋、大河内君

 個人的に大河内君みたいなキャラは大好きです。

大河内
「俺様は、指揮下の大河内守だ!知ってるだろ!?」

 一人称は「俺様」、自信満々で金持ち、髪型、服装も全て千秋にそっくりです。
 ただ、ルックス悪くて、実力も普通なだけです。
 要は、千秋の良い所全部取っ払って、悪い所を濃縮還元した好青年じゃないですか。
 逆に言えば、千秋と大河内君は良く似ているワケで、同族嫌悪で大河内君は千秋にコンプレックスを抱いているワケんですね。
 また、今回の彼の行動は、全て千秋の辿った道なワケなんです。

 1)シュトレーゼマンに指揮者になれるように頼んで断られる。 2)Sオケをボロクソに批評 3)いきなり指揮者にされる 4)ボロボロの演奏にしてしまう。

 つまり、彼の役割は、千秋の反面教師や、IFの千秋の選択肢などの重要な役割を果たすんでしょうね。

 そんな彼の今回の役割は、千秋の悪いところをのだめにはっきりと自覚させて、最後に千秋の到達点を協調する役割でした。
 彼が今後登場するかは分かりませんが、中々いいキャラなので、また出てきてくれるといいなぁ。

プリごろ太宇宙の友情大冒険!

プリリン
「ごろ太、さっき渡した宇宙飴、一粒で一時間よ。舐めなきゃ死ぬわよ、忘れないでねッ。」

何このシュルレアリスム

「見なかった事にする?」


 この極道妖精、心底腐ってやがる。
 お前は黙ってろ。

ごろ太
「酷いよみんな!助けようよ!」

 いい事言うよごろ太!
 泣けてきた!

リオナ
「彼がいなくなればもう虐められる事は無いのよ?」

 ヒロインの言う台詞じゃありません。

プリリン
「そーよ、そーよ!」
 だから黙ってろ、この極道妖精。

マイケル
「僕も自由の身になれる。宇宙にも平和が!」
 マイケル、お前もか。

ごろ太
「でも、カズオ君はさっき僕に宇宙飴をくれたんだ!」
 この世界にはごろ太以外にまともなヤツはいないのか。

ごろ太
「宇宙でも、地球でも、人間は一人じゃ生きられないって。愛と友情が無きゃ、生きられないって!」

 感動的な幕引きでした。

ミルヒー渋谷の欲情大乱戦!

 プリごろ太の殺伐とした世界観は所詮はフィクション。
 のだめ達の現実には、 みんないい奴らばかり。
 極悪妖精や、腐れヒロインなんて存在しません。

シュトレーゼマン
「ワタシも今時間無いんですヨ!予約してあるんですヨ!」

 うん、いないよね。

シュトレーゼマン
「見返りワ?」

 いない、いない・・・・・・。

シュトレーゼマン
「人にモノを頼む時には何かモノを差し出すモノでショ?日本の常識、袖の下!」「そんな事も知らない人が私の代理なんておこがましい!鏡の前でお箸でも振ってなさイ!」

 巨匠のクセに極道妖精と同レベル!

シュトレーゼマン
「千秋、次はどうしてくれようかっ!!」

 あなたは悪の結社の総統か何かですか。

 というわけで、来週はシュトレーゼマンが逆に酷い目に遭いそうなお話です。

 たまには酷い目にも遭え。

 来週も期待しています。