アニメ版のだめカンタービレ感想 Lesson8
今回は何をしたいんだか良く分からないキャラ、シュトレーゼマンの掘り下げがされていました。
新登場のキャラは大学の理事長と、マネージャーのエリーゼ、シュトレーゼマンにとっては飴と鞭です。
・さようならミルヒー先生
のだめ
「さよーならーミルヒー。」
千秋
「う、嘘だろ？」
マネージャーのエリーゼにドイツに連れ戻されたシュトレーゼマン。
千秋は折角巡り会った先生を失ってがっかりです。
のだめは意外とあっさりしています。
可愛そうなシュトレーゼマン。
一方ドイツに帰ったシュトレーゼマンは母校で千秋の学校の理事長との思い出に耽っておりました。
そして二日後、何故かあっさり帰国したシュトレーゼマン。
シュトレーゼマン
「自家用ジェットをハイジャックして。」
流石は巨匠、流石は貴族、お金持ちです。
帰ってきたシュトレーゼマンはどこか頭でも打ったのか、いきなり真面目に指導を始めます。
一同唖然、そりゃそうです。
今までが酷すぎたのです。
そこに登場したのは千秋の学校の理事長でした。
シュトレーゼマン
「ミーナ！」
理事長
「フランツ！」
シュトレーゼマン
「４５年ぶりかしら、立派になって。」
理事長
「ミーナ、君こそ相変わらず美しい。」
真澄ちゃん
「病気痩せ！？」
すっかり痩せた理事長。
「ジャングルの王者ターちゃん」のジェーンとかそんなのなのですか。
こんなに痩せたら普通は命が危険でしょ。
あれですか、もう命が長くないから会いに来たとか？
シュトレーゼマン
「一日一善デス。」
庭を掃く巨匠、実に幸せそうです。
日常生活だけに留まらず、指揮科の指導にも熱が入り、Ｓオケも熱烈指導のシュトレーゼマンでした。
今までが今までなだけに、気色悪い事極まりないです。
・理事長
今まで謎だった理事長ですが、
美人のピアニストだったが指の病気で断念
↓
巨漢のフードファイターだったが入院
↓
スリムで美人の理事長
と、中々紆余曲折、波瀾万丈の人生を送ってらっしゃるようです。
彼女の役割は言うまでもなく、シュトレーゼマンが千秋とのだめを導く役割であることを示す為の存在ですね。
過去のシュトレーゼマンがのだめ的な立ち位置で、理事長が千秋的な立ち位置で、シュトレーゼマンが理事長を追いかけていたのですが、現在のシュトレーゼマンは、過去に追いかける立ち位置の千秋を指揮者として、人間として牽引する役割であるのは今まで描写されてきましたが、叶わなかった恋の経験から、過去の自分と同じ立ち位置にあるのだめも導く役割を果たす事が今回判明しました。
シュトレーゼマン
「千秋ねえ、でものだめちゃん、今の儘では千秋とは一緒にいれないねえ。一緒にいれないよ。」
「まるで昔の自分を見ているような、切ない気持ちにさせてくれる、困った子です。面白い事になってくれればいいんですけどね。」
「面白」ければいいのか、という疑問は残りますけどね！
・エリーゼ
登場早々シュトレーゼマンを拉致ったりと、中々豪快な方ですが、実は誰よりもシュトレーゼマンを理解している人です。
飽くまでビジネスとしてシュトレーゼマンのマネージャーをやってる彼女ですが、折角調べたシュトレーゼマンの過去を単に売れないと判断したからかも知れませんが、結局伝記にしなかったり、人に誤解されがちなシュトレーゼマンの事を、多少天然ですが誤解を解いたり、シュトレーゼマンの意思を尊重して日本での活動を容認したりと、単に事務的な人ではなく、シュトレーゼマンという人物をよく理解しているからこそ、彼の自由を尊重する中で、一本筋を通そうとしている感じ。
エリーゼ
「だってちゃんと教えてるじゃない。しかもあなた、フランツが弟子にしてくれたんでしょ。彼が弟子を作るなんて、そんなのどんなに頼まれても一度も無い事なのよ。」
彼女がシュトレーゼマンを上手に管理しているからこそのシュトレーゼマンもきちんと生活できているようです。
今回の描写として、シュトレーゼマンは理事長がいるから真面目に仕事をしているようですが、エリーゼが見てるからということもあるのだと思います。
いずれにしても、女性がいなければ人生が進まないシュトレーゼマンは、やっぱりどうしようも無い人だと思いました。
全体を通せばいい話の筈なのに、何故か感動しきれないのは、やっぱりシュトレーゼマンだからなのでしょう。
・その他
シュトレーゼマンが千秋の変わりに指揮を振って、代わりにラフマニノフピアノ協奏曲第二番を千秋に渡していますが、何かの伏線ですか？
その後、シュトレーゼマンが指揮を鋭意振っていた頃、千秋とエリーゼがお話ししていましたが、シュトレーゼマンはいつの間にかのだめのピアノを聞いていましたよ、瞬間移動ですか？
