本当は気が合うんじゃないかしら? Yes!プリキュア5第8話感想 〜相性最悪りんとかれん?〜



 今回は、ケダモノを加えて7人の仲間全員が揃った所で、夢原さん中心の体制から、その周辺の関係性の構築のお話。
 仲の悪そうだった情熱の夏木さんと、水無月先輩の信頼構築劇です。


 

情熱の夏木さん
「青って、ちょっと暗いイメージありますけど。」水無月先輩
「青は心を落ち着かせる色よ。」

 のっけから青のプリキュア水無月先輩に喧嘩を売る情熱の夏木さん。
 嗚呼、この娘は自分の首を絞めている事に何故気が付かないのか。
 人の話を聞かない夢原さん、夢原さんラブで夏木さんが邪魔な春日野さん、つまらない娘ねと吐き捨てる秋本先輩と、既に陸の孤島状態の夏木さん、水無月先輩まで敵に回したら、気が付けば四面楚歌状態です。

 そんなワケで、走る地雷娘、夏木さんがコワイナー化して、春日野さん達に粛正される神展開を期待しながら始まった第8話。

 お花の話から、気まずい雰囲気が流れるナッツのお店、それを打開しようと、春日野さんが社交辞令で和ませようとします。
 それに気を良くした情熱の夏木さん。

夏木さん
「うららも欲しい花が有ったら、いつでも言って。」

春日野さん
「はい!( い ら ね ー よ )」

 益々収集が付かなくなった所に夢原さんの鶴の一声。

夢原さん
青い花も、紅い花も素敵!素敵!」

 ともかくもティーブレイク、お茶でも飲んで気持ちを落ち着けましょう。
 情熱の夏木さんは、先程の会話で話が合ったと信じている春日野さんを仲間にしようと、春日野さんの持ってきた紅茶を敢えて選びます。
 ここで春日野さんを味方に付けて、浮動票の夢原さんを丸め込んで、数の暴力で水無月先輩を懲らしめようという算段です。
 予想通り緑茶を勧めてきた水無月先輩に噛み付き、紅茶派に参加してくれるであろう春日野さんの言葉を期待します。

春日野
「私は牛乳が合うと思いますよ!」

 え?

 第三の選択肢を作られました。
 予想外の状況に気持ちの整理が付かない情熱の夏木さん。
 嗚呼、この娘は、まだ春日野さんに嫌われている事に気が付かないのでしょうか。
 さっきの会話は社交辞令なんですって!

 時間が止まる五人。
 いつもマイペースの夢原さんも、流石にいい加減、やばい雰囲気に気付いたのか、逆転ホームランの発想で事態の打開を狙います。

夢原さん
「そ、そうだ!お茶と紅茶と牛乳、全部混ぜちゃおう!」

 全部ひとまとめにしてー、お茶みたいな紅茶、だけど牛乳?みたいな。
 事態を一層混乱させてどうする。

 しかし、これぐらいで挫ける情熱の夏木さんでは有りません。
 プリキュアのお仕事に積極的に参加して、自分の存在感を高めようと、ドリームコレットに手を伸ばしますが、そこにもう一つ、麗しい御手、水無月先輩です。

夏木さん
「お先にどうぞ、水 無 月 先 輩。」
水無月先輩
「あら、ありがとう。いつもそうやって先輩を立ててくれたら嬉しいんだけど。」
夏木さん
「それくらい当然ですよ。
プリキュアでは、 私 が 先 輩 で す け ど。」

 一日の長で先輩面する夏木さん。
 きっと部活でも個人プレーばかりの上に、後輩に厳しいに違いありません。
 ちょとtソフトボール部の部員Aと部員Bの会話を想像してみた。

部員A
「ねーねー、夏木先輩ってさあ、ちょっとウザくない?」部員B「うんうん、助っ人のクセに先輩風吹かせてさあ、何様って感じだよねー。」部員A「夏木さんが助っ人に来たせいで、日向先輩、スタメンから外されてさあ、みんなが帰った後の部室で泣いてたの見ちゃった子がいたんだってー。」部員B「えー、何それ。酷くない!?日向先輩可愛そうだよねー。」
 夏木さんも大変だ。

 そして始まる戦闘、今週の敵は懐かしのあの人、アラクネアさん。
 変身した夢原さん、春日野さん、秋本先輩をあっさり捕獲。
 囚われの三人を救う為に情熱の夏木さんと水無月先輩が立ち向かいます。

 橋の無い水路を一息で飛び越える情熱の夏木さん、ふふんと鼻で笑いますが、水無月先輩は完璧超人、あっさりと飛び越えて見せます。

 個人的には、ここで皆好き先輩が水路に落っこちてずぶ濡れになってくれたら可愛かったと思いました。

 そして始まる戦闘、どんどんどかん、共闘を通じてお互いに信頼が生まれます。

「お互いピンチを乗り越える度、強く♪近く♪なるねー♪」

情熱の夏木さん
「アクアには!」
皆好き先輩
「ルージュには!」

情熱の夏木さん&皆好き先輩
「「負 け ら れ な い か ら よ !!」」

 そしてコワイナーに攻撃を開始です。

情熱の夏木さん
「純情乙女の炎の力、受けてみなさい!プリキュア・ルージュファイヤー!!」
 先々回水無月先輩が漲る知性で「仮面が弱点」だと教えてくれたのに、すっかり忘れて胴体部分に攻撃する情熱の夏木さん。

皆好き先輩
「岩をも砕く乙女の激流!受けてみなさい!プリキュア☆アクアストリーム!!」

 忘れずにしっかりと仮面を攻撃して、見事コワイナーを撃破する水無月先輩。

 嗚呼、絶望的なスペック差です。
 水無月先輩が情熱に夏木さんに憐憫の情を感じて妥協するのも分かります。

 さて、話は変わりますが、ボスキャラのデスパライア様らしき人物が登場して、「願い」を披露してくれました。

デスパライア様
「私の願いは唯一つ、ドリームコレットの力で永遠の命を得て不老不死となり、世界を絶望で支配する事だ。」

 私は思うんですが、「不老不死」とか「永遠の命」っていうのは、自分自身の老化を意識してから出てくる欲望なので、デスパライア様はいい年こいたオバサンみたいです。
 オバサンが敵というのはどうか?と思うので、スタッフの皆さんに、夢を見れない娘をボスキャラにしてくれるようお願いしときます。名前は・・・そうですね――、美翔舞さんなんてどうでしょうか?(ドクロ)
 
デスパライア様
「上が徹底して管理せねば下は動かぬ。」

 と、飽くまで中央集権体制、管理体制を肯定するのに対して、現体制が夢原さん中心という、敵側に近い体制のプリキュアさん達ですが、今回夢原さんのドリーム発言、

夢原さん
青い花も、紅い花も素敵!素敵!」

夢原さん
「そ、そうだ!お茶と紅茶と牛乳、全部混ぜちゃおう!」

が、「みんなで仲良く」を主張していたのがデスパライア様とは対照的な方向を目指している事が描写されていて良かったです。

 そして、自分しか信じられず、不和を起こし、個々人の思い通りに動かない「仲間」「よせあつめ」としか捉えられないアラクネアさんを、改めて「仲間」となったプリキュアさん五人が撃退するのが恰好良かったです。

 次回は、先回の感想で希望した蔦子さん&真美さんポジションのキャラが登場です。
 流石スタッフ様は良く分かってる!!(偉そう)