ヒロイック・エイジ感想第7話「契約」

 第7話「契約」感想

 今週はディアネイラ様が自分の役割を見つけるお話。

ディアネイラさん
「私が、道を見つけます、・・・必ず・・・。」

 先回のヒロイック・エイジ第6話「セメタリー・ベルト」では15件の感想記事のトラックバックを頂きました。
 今話のヒロイック・エイジ第7話「契約」の記事でも皆様のトラックバック・コメントをお待ちしております。より沢山の読者の皆様の鑑賞の手助けになるような感想を目指して頑張りますので、ご協力宜しくお願いします。

 先回の感想でも書きましたが、この作品が描きたい、「『決められた道』から外れて『自らの進む道』を探す」という事を、ディアネイラ様自身が、自らを「道を示す存在」であると言語化するのが今回のお話の成果。

 その文脈で読むと、ディアネイラさんがノドス捜索に出たのも、「スターウェイを外れる」行為も、「先の見えない『アクティブワープ』を指し示す」行為も、全てが「自らの進む道」を示す事に他ならないワケです。

ディアネイラさん
「艦長、アクティブワープの用意を。」
ビードさん
「何ですと!?しかし航路は。」
ディアネイラさん
「私が示します!」

 ディアネイラさんが、今まで盛んに「何故?」「何故?」と繰り返してきた「溜め」は、この境地に達する為のものだったワケです。
 多分次回からは「何故?」なんて言わないでしょう。・・・言わない気がします。多分・・・。
 次回も「何故」を繰り返して迷走したらどうしよう・・・・・・。


 さて本編、選集に引き続いて戦闘継続中、テイルさんもメイルさんも参戦中です。イオラオスさんも青銅の種族に襲われますが、得意の瞬間移動で撃墜。

イオラオスさん
「エイジが敵のノドスを押さえてくれているのだ!この程度の相手、遅れをとるものか!!」

 相変わらず逃げる事にしか使えない能力です。

 今回もイオラオスさんがすっかりエイジに感情移入しているのに地味に感動しました。
 相変わらず、 冲方さんの脚本の文法はどこかずれているのに、普通に感動出来ます。こんかいのディアネイラさんの開眼シーンも、イオラオスさんがエイジを気遣う場面も、普通のアニメならそんなに感動しない場面の筈なのに・・・何故だ。 

 お か し い 。 
 それとも、これが 冲方さんの魅力なのでしょうか。

イオラオスさん
「また・・・、エイジを置き去りにした・・・。あいつ一人を戦わせえ、何が近衛騎士団か・・・。」

 イオラオスさんの瞬間移動能力は、相手の同意が無ければ相手を連れて行く事が出来ないという点で、イオラオスさんが、最初から「エイジとの協力関係」を設定されているキャラなので、「瞬間移動能力」を、「逃げ」でなく、イオラオスさん自身が、「自分の役割(自らの進む道)」を見出した時こそ、イオラオスさんの葛藤が解消されるのだと思います。

 けど、ノドスに干渉出来ない為に、自分は無力だと思っているイオラオスさんも、戦闘に参加出来ないアネーシャさんを守っているワケで、イオラオスさんの「道」を暗に示しているんですよ。

アネーシャさん
「あなた達ばかりに戦わせて、情けない思いをしてるのは、あなただけじゃないのよ・・・。」

 つまり、イオラオスさんの「道」とは、エイジの後方でアルゴノートを守る事、「瞬間移動能力」が彼に課している「アルゴノートクルーとの協調」なのです。もし、アルゴノートクルー全員の気持ちが一緒になって、アルゴノート自体を瞬間移動させたりするイベントが来たら恰好良すぎます。ああ、楽しみ。

 放送が始まった頃は、イオラオスさんのエイジに対する嫉妬が保ち続けられると思ってたんですが、予想外に、というか、不自然な程に早く「自分自身の道を探す」方向に移行したので、楽屋裏で何かあったんじゃないかと疑いたくなります。
 きっと 冲方さんは当初、イオラオスさんがエイジに対する嫉妬に捕らわれたままで第一クールずっと引っ張るつもりだったのに、反対にあって変更したような気がします。