これは私の物語よ!勝手に終わらせはしないわ! Yes!プリキュア5第16話感想 〜こまち小説家断念!?〜



 今回は「現実」に秋本先輩が「絶望」しそうになるお話。
 秋本先輩は小説家志望、自作の小説「海賊ハリケーンを持ってナッツハウスでみんなに感想を聞いています。

 舞台は嵐の海、豪華客船にガレオン船の海賊達の魔の手が迫ります。皆が「絶望」していく中、主人公だけは決して諦めず、数々の困難を乗り越えていく。(らしい)

ナッツ
「何を言いたいか分からない。」

 開口一番厳しいお言葉が飛び出しました。

 まあ、最新鋭の豪華客船と、帆船しか無いガレオン船という辺りで、機動性に天と地の差が有る気がしますし、どっちかというと、海賊行為云々言う前に、ボロボロのガレオン船の方が海の上で船体が分解しかねない危機に有る気がします。

 とりあえず、ガレオン船に体当たりすれば全て上手く収まるんじゃなかろうか。(外道)















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 同じ小説家志望とか、脚本家、演劇の経験が有る人ならともかく、素人に、しかも仲間内で見せている内は、相手に気を使って率直な意見も、建設的な意見も期待は出来ません。正直に言ってくれる人は大事です。

 あ、ちょっと待って。俳優志望の春日野さんがいたんだった。

 彼女のコメントは・・・

春日野さん
「こまちさんがこういう冒険小説を書くなんて、意外です。」

 そ れ だ け か よ 。

 ナッツが言いたかったのは、秋本先輩の事をよく知ってる人間が、秋本先輩という「背景」を前提にして読むんじゃなくて、「背景」をゼロにした大多数の人間がどういう印象を持つかで読まないと、いざ「現実」に出た時に本人の為にならないのです。

 けれど、「夢」を育てるには、「褒める」事も大事です。要はアメとムチ。

 10話の「腹ペコナッツをすくえ!」でもそうでしたが、「間違ってない=正しい」と、俺様的発言が多いナッツでも、流石に言い過ぎたと思ったらしく、「解決方法が載ってる本は無いか・・・。」と、「正しさ」を求めて迷走してます。要は言い方なのです。

 一方、ナイトメア社では、デスパライア様がお出ましになって社長直々の訓辞を賜ってました。


 

デスパライア様
「夢を見させてはならぬ、プリキュアを倒し、希望を潰せ!そして世界を『絶望』に貶めよ!」

 方法論抜きで結果を要求してきました。どこの会社もトップなんてこんなもんか。

 デスパライア様は仮面を被ってらっしゃいますが、その素顔は意外と知ってる人だったりして。おジャ魔女のゆき先生にはホントに驚きましたよ・・・。

 夢原さん達の秋本先輩を応援する気持ちを目の当たりにして、「正しい事」が必ずしも相手にとっても「いい事」ではないのではないか?と思い当たり、ナッツは秋本先輩のお姉さんに連れられて先輩の自宅へ。「後は若い二人だけに。」的なノリで妹をケダモノの前に曝すお姉さん。そして、それを盗み見する四人のプリキュアさん。残りの3人はともかく、有ろう事か水無月先輩まで・・・。最早彼女のイメージの崩壊を食い止められない。

 何とか励まそうとするナッツですが、口下手なナッツは厳しい言葉しか出てきません。そして秋本先輩は「絶望」の深淵に真っ逆さま。それに呼応するかのように秋本先輩の小説に仕掛けられた罠が起動して、プリキュアさん達は物語の中へ。
 「絶望」に陥ってしまった秋本先輩と、元から戦力にならない春日野さんは戦力外。
 一見2体3ですが、明らかにプリキュアさんが劣勢です。

ナッツ
「最初からうまくは書けないナツ!みんな、失敗して、失敗を繰り返して、それでも!」
夢原さん
「失敗したら、もう一度やり直せばいいんだよ!チャレンジは何度だって出来るんだから!」

 そして一番いいセリフを持って行く夢原さん。縛られた状態で宙づり、何気にエロスを振りまいております。やはり主人公はこうでなくてはいけません。(バカ)

 しかし、ここからです。「夢を諦めるなナツ!」というナッツの言葉で、ナッツの真意を悟った秋本先輩が反撃に出ます。

秋本先輩
「これは、私の物語よ!勝手に終わらせはしないわ!」
 このセリフ、「私の物語」は小説だけでなく、秋本先輩自身の「人生」自体も意味してるですよ。恰好いいです、秋本先輩! 
 デスパライア様のシナリオに従って世界を「絶望」に陥れようとするナイトメアと、「希望」を掲げて物語を紡いでいくプリキュアさん、対立項は明白、反撃するは我にあり!
 
 そしてプリキュアさんの反撃。 夢原さんの蹴りはアラクネアさんの蜘蛛の巣に阻まれて効きませんが、春日野さんのレモネードフラッシュは、網の目を潜り抜けてクリーンヒット。春日野さん の攻撃が初めて役に立った気がします。これ、テスト出るよ。(出ません)

その間にコワイナーは知性の水無月先輩が溢れる知略で仮面に直接攻撃して撃破。アラクネアさんの撃退に成功です。

 けれど、おかしいな。秋本先輩の描く小説の主人公がプリキュアさん達に加勢してくれると思ったのに、全然登場しませんでした。そもそも、「海賊ハリケーンって、主人公の名前なのか、海賊団の名前なのか、パイレーツオブカリビアンよろしく、海賊自身が主人公にしか思えな(ミントプロテクショーン!)うわ何をすrsdfagse















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・次回予告
 「純情乙女の恋物語

 さすが夏木さん。どんどん株を上げてきます。旧作に於いて、最初の2作は失恋、3作目はそこそこ成功でしたから、プリキュア5の続編が作られるかどうかの判断材料になると思います。
 一応応援だけはしておこう。たまには楽しい事もないと夏木さんが壊れてしまいます。


 ところで、今週登場したコワイナーのデザインは今までで最高の出来。グッドデザイン賞を差し上げたくなる程の出来でした。そして何故こんなにエロい。