魔法少女リリカルなのはStrikerS感想第13話「命の理由」

 第13話「命の理由」感想

 はやてさんは罪の意識、レジアス中将は罰の意識を持っています。

 今回は、以前から潜在的に描写されてきた、「守るべき対象」としての「子供」がテーマ。
 恐らく今回の話の目的としては、ルーテシアさんやアギトさんが「敵」ではないと印象づける為も然る事ながら、ヴィヴィオさんの可愛らしさを中核とする「小さな女の子」の大増員によって、旧シリーズのファンのニーズに合わせる事が一つだと思います。なのはさんやフェイトさんが、「大きな女の子」になってしまったので、「小さな女の子」を追加補充して、その「小さな女の子」を、なのはさん「大きな女の子」が守る対象として認識する描写をする事で、視聴者の庇護欲求をかき立てようとしているのだと思います。

 少なくとも私にとっては大き過ぎる成果をあげてます。ぐがががが、ヴィヴィオさん、有り得ない可愛らしさです。もうヴィヴィオさんだけ出てくればそれでいいよ。(バカ)

 先回の魔法少女リリカルなのはStrikerS第12話「ナンバーズ」のブログ感想の登録件数は176件、当ブログには64件の感想記事のトラックバックを頂きました。
 今話の魔法少女リリカルなのはStrikerS第13話「命の理由」の記事でも皆様のトラックバック・コメントをお待ちしております。より沢山の読者の皆様の鑑賞の手助けになるような感想を目指して頑張りますので、ご協力宜しくお願いします。

 なお、「魔法少女リリカルなのはStrikerSDVD Vol.1」の発売は07/25です。収録エピソードは第1話「空への翼」から第3話「集結」まで。Amazonの購入なら、¥6,500のところを25%OFFの¥1,625引きで¥4,875です。初回特典はスペシャルパッケージ&「機動六課IDカード」。
 さて、誰のカードが入ってるんでしょうか?

・過去の感想
 魔法少女リリカルなのはStrikerS第3話感想「集結」
 魔法少女リリカルなのはStrikerS第2話感想「機動六課」
 魔法少女リリカルなのはStrikerS第1話感想「空への翼」













魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.1


キングレコード 2007/07/25
売り上げランキング:119

おすすめ度:









関連商品:

Amazonで詳しく見る Ads by Amac








 さて、はやてさんのモノローグで始まった今週のリリカルなのはStrikerSですが、ラストもはやてさんの独白です。どうもはやてさんは何か抱えてる模様です。

はやてさん
「私の命は、その為に使うんや。」

 そんなはやてさんを「犯罪者」呼ばわりするのがレジアス中将なんですが、はやてさん自身が、自分を「犯罪者」・・・とまでは行かないにしても、変に責任感を背負っている所があるんですね。

レジアス中将
「小娘は生け贄か。元犯罪者にはうってつけの役割だ。」

 つまり、はやてさんも、レジアス中将も「犯した罪は消えない」という考えを共有しているんですが、レジアス中将は、「犯罪者は一生犯罪者」という考えなのに対し、はやてさん自身は、「犯した罪を償おう」と考えている所が相違点。(レ・ミゼラブルジャン・ヴァルジャンと、ジャヴェール警部みたいな関係といえば分かり易いかも。)
 そんなはやてさんだからこそ、なのはさんとフェイトさんに対しても、「恩返し」をしたいと気負ってしまっているようです。

はやてさん
「あかんなぁ、それやと恩返しとフォローの永久機関や。」
フェイトさん
「友達って、そういうもんだと思うよ。」

 はやてさんには、友達をもっと信じて頼って欲しいですが、はやてさんはそうは思ってない所が悲しいです。

 そういう似た前提に立っているはやてさんとレジアスさんは、いずれ和解するんじゃないかなと思います。噛ませ犬っぽいレジアス中将ですが、こんなに憎まれ役を背負わされているのを見てると、ちょっと可愛そうに見えてきますし。













レ・ミゼラブル 少女コゼット 1


バンダイビジュアル 2007/05/25
売り上げランキング:16598

おすすめ度:









関連商品:


Amazonで詳しく見る Ads by Amac








 そんなワケで、レジアス中将は、ヴィヴィオさんや、エリオ君、ルーテシアさんやアギトさんを実験動物扱いしている人、例えばスカリエッティさんとか、真の黒幕に比べれば、よっぽどいい方なんじゃないかなと思います。それに、副官のオーリスさんも先回「犯罪者」というフレーズに反応したように、この方も何か抱えている感じです。オーリスさんは、はやてさんの「罪の意識」を理解している節があるので、レジアスさんとオーリスさんがどう動くのか気になる所。

オーリスさん
「まあ、彼女はそれさえ、望んで選んだ道でしょうけれど。」

 だんだん話に弾みが付いてきたと思うのは、私だけでしょうか?


 さて、本編。アギトさんの過去の回想から始まります。
 今話のタイトル、「命の理由」のテーマを背負った「小さな女の子」の一人として、実験動物として扱われていた過去に絡めて、アギトさん自身のテーマが描かれています。

アギト
「自分が何の為に生まれたのかが分かっていただけに、辛かった。
生まれた意味を何一つ果たせないまま、死ぬ自由すら無く、苦しいまま、いつか心と体が壊れて終わるんだって、思ってた。」


 アギトさんは「生まれた意味」、融合機として自分を必要としてくれるロードが必要だと考えています。

アギト
「あいつはロードのいない融合機の寂しさとか、知らねーんだろうな。」

 けれど、きっとアギトさんのテーマである「生まれた意味」は、融合機とかそういうのを越えて、一人の「人格」として認められる所に答えがあるんじゃないか、と思います。アギトさんが、リインさんに言語化できない羨望を感じているのは、アギトさんが求めている答えを既にリインさんが持っているからじゃないかと思いました。

アギト
「あー、何かムカツク!あのバッテンチビめ!今度会ったら、絶対燃やしてやる!」

 「殺す」と言わずに、「燃やす」と言っている所で、アギトさんは優しい子なんだと実感。

 一方、アギトさんと同じ融合機であるリインさん、アギトさんが炎なら、リインさんは氷の魔法を得意とするように、好対照な能力を持っているワケなんですが、アギトさんが登場してから、一度も悪役として描かれず、終始「守るべき対象」と して描かれている事を見ると、アギトさんとリインさんは、お互いが対立する為ではなく、共闘する際の相補的な関係の構築の為に好対照な能力を設定されてい るという感じです。私は、アギトさんが自分自身が求める答えに辿り着いた時に、パートナーとなるロードが現れるんじゃないかなと思ってます。
 アギトさんもベ ルカ式の融合機らしいので、同じベルカ式のヴィータさんと相性が良さそうな感じ。それとも、同じ境遇を経験したエリオ君かなとも思うんですが、エリオ君は 近代ベルカ式とミッド式のチャンポンらしいし、エリオ君は・・・ほら、男の子だから、融合とかしたら、何かとまずいんじゃないかと思うわけで。(笑)

 また、アギトさんのこの回想で、今まで、根っからの悪人ではないとしか描写されてこなかったルーテシアさんの優しさが明確に描写されました。

ルーテシア
ゼスト、連れて行ってあげよう。」
「この子もきっと、私達と同じだから。」

 ルーテシアさんもまた、「守るべき対象」である「小さな女の子」として、単に六課と利害関係が合わないだけ、という感じです。

 さて、誰もが認める今話の主役であるヴィヴィオさん。もう、完璧過ぎて何も言えません。
 なのはさんヴィヴィオさんの出会いは、お互いの名前を聞く所から始まりますが、なのはさんは、初対面の時点でヴィヴィオさんの「人格」を認め、「生まれた意味」を愛おしんでいるのは、絶対的な作中善。流石は主人公です。(あれ、主人公だっけ?)

なのはさん
「初めまして、高町なのはって言います。お名前、言える?」
ヴィヴィオさん
ヴィヴィオ。」

  ヴィヴィオさんも、最強の白い魔王様の実力を察知したのか、早速なのはさんに懐いています。一流は一流を知る。この子はきっと大物になるよ。
 ここで大事な描写。ヴィヴィオさんがなのはさんの帰りを待っている時になのはさんの笑顔を描いていた事。普通なら母親の絵を描く所に、出会ったばかりのなのはさんを描く 所を見ると、実際は存在しない「母親」というヴィヴィオさんの概念に、なのはさんが適合したから母親だと認識しているんじゃないかと思います。

 そんなヴィヴィオさんを見て、同じく人造魔導師であるエリオ君曰く、

エリオ君
「この子が人造魔導師素体だとするなら、知識や言語がはっきりし過ぎてる。
人工受精児なら、こうはならない。多分、記憶があるんだ、元になった人物の。」

「プロジェクトFは、どこかでまだ続いている。」

 未だに描かれていないエリオ君の過去が気になる所です。

 一方で、お久しぶりのカリムさん。「プロフェーティン・シュリフテン」による不穏極まりない予言を披露。

カリムさん
ロストロギアをきっかけに始まる管理局地上本部の壊滅と、そして管理局システムの崩壊。」

 何だかカリムさんが、だんだんいい人に見えてきましたが、一度カリムさんが黒幕と口にしたからには、意地でもカリムさん黒幕説を貫いてみせる。取り敢えず、レジアス中将が邪魔で、むかつくので地上部隊ごと消し去ろうとしているに違いないと思ってみよう。心の中でカリムさんに謝りながら、私はこの修羅の道を進もうと思います。(バカ)

・過去の痛い感想 スピードだけが、取り柄だから! リリカルなのはStrikerS 第4話 〜ファースト・アラーム〜

 だって、カリムさんに予知能力があるなんて知らなかったんだもん。(言い訳)



















魔法少女リリカルなのはStrikerS 音声入り目覚まし時計(予約)
07年07月中旬発売予定














商品番号

GDS-7599













メーカー希望小売価格

7,140円 (税込) のところ





当店価格

6,842円 (税込) 送料別




















ついでに修羅の道の商品を扱ってみた。何か間違っている気がしますが、きっと振り返ったら負けだと思う。

・次回予告
 次回は「Mothers&children」、複数形なのがポイント。来週もこのペースでお話が進むみたいです。ヴィヴィオさんが出てくればそれでいいよ的な雰囲気の私としては、ヴィヴィオさんが六課に残留する事を期待していようと思います。