ヒロイック・エイジ感想第14話「荒ぶる者」感想

 第14話「荒ぶる者」感想

 今回は、「導く者」「狂乱を止める者」として、ディアネイラ様が覚悟を決めました。

 ディアネイラ様の役割について、第6話「セメタリーベルト」で提示された「導く者」として、先回第13話「時空流の戦い」で提示された「狂乱を止める者(=全宇宙に対する黄金の種族の後継者としての証明)」を担う瞬間がやってきました。この瞬間を待っていたのですよ姫様!
 かれこれ2ヶ月覚悟を決めないディアネイラ様を煽ってきたワケですが、遂にディアネイラ様が出陣です。

ディアネイラ様
「彼が滅びの英雄とならぬよう、私が彼を導きます。」
「私に付いてきて下さいますか。」

 さて、来週はエイジの「狂乱」に為す術無く、静観しているパエトーさん率いる「銀の種族」の前にディアネイラ様が来て、「狂乱」を止める事になるでしょう。
 「狂乱」を止められたのは、「金の種族」のみ。ですが、今からディアネイラ様が「狂乱」を止めに行きますよ!銀の種族にディアネイラ様の能力を見せつけて、存分に狼狽させて感情を揺さぶってあげてください!

 先回のヒロイック・エイジ第13話「時空流の戦い」のブログ感想の登録件数は72件、当ブログには21件の感想記事のトラックバックを頂きました。
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 1巻は、惑星オロンで星を、宇宙の彼方を見詰めるワイルドなエイジが懐かしいです。一方、2巻は、ディアネイラ様とアネーシャさん。けど、イオラオスさんとペアになれないアネーシャさんが哀れでなりません・・・。
・収録話の感想
 ヒロイック・エイジ感想第1話「滅びの星」
 ヒロイック・エイジ感想第2話「忘れられた子供」
 ヒロイック・エイジ感想第3話「英雄の種族」
 ヒロイック・エイジ感想第4話「惑星ティターロス」

 このヒロイック・エイジという作品は、「銀の種族」「鉄の種族」との融和により、お互いに足らない要素を補う辺りが物語の着地点だと思いますが、「銀の種族」は精神感応能力で感情を廃して「普遍の理性」を獲得した代償として、他の種族に対して排他的思想、選民思想などの独善性が過剰になっていますが、一方の「鉄の種族」が、メレアグロスさんやアタランテスさんのように、自らの名誉の為という、感情で動いた結果、木星の崩壊に繋がってしまったのも事実。
 この二つの種族の融和のモデルがどこかで提示されている筈なんですが、一番有力なのが「星」の在り方なんじゃないかなと思ってます。「輝きの星」に照らされ、「スターウェイ」で繋がっている。ディアネイラ様が進む道の先にその答えが在る筈。楽しみにしていますよ。

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<以下本編感想>


 今回アネーシャさんが指摘した「ディアネイラ様が立ち上がらなかった理由」は、「ディアネイラ様がエイジを信じていない事」でした。ディアネイラ様は、王女として「人類を導く」立場になれば、「エイジに恋する少女」で いられなくなる事を直感的に怖れていたのかもしれませんが、今まで恋心で悩む描写が一度も無かったので、ディアネイラ様に対する感情移入の機会を逸してし まい、人類社会に対する責任感よりも、エイジに対する恋心に由来する不安感を優先してしまったと、視聴者にも取られかねないのはまずかった気がします。結 果、この2ヶ月の長い間視聴者を悶々とさせたのは、このヒロイック・エイジという作品にとって少なくない損害を与えてしまったのではないかと思います。
 イオラオスさんは、愚直にエイジを信じているというのに、ディアネイラ様より、イオラオスさんの方がヒロインに向いているように思えてなりません。(笑)冲方さん、早く脚本書きに帰ってきてくれないかなぁ。

イオラオスさん
「何故エイジを信じぬのです!あいつは一度たりとも我々を攻撃した事など無い!」

 しかし、なおもウジウジしているディアネイラ様にアネーシャさんの一喝が素敵です。

言い訳:「ですが、ご自分がお立ちになる事で、折角一つに纏まった評議会に混乱を招いてしまうかもしれない。」
 本音:「最後のノドスを人類にもたらした事でご自分の役割は終わり。後は事の成り行きを見守るだけ。
     「何故なら、そのノドスがご自分の側に付いてくれるとは限らないから。」

ディアネイラ様
「エイジの存在が、急に感じられなくなったのです。あの方が私を拒んだのかも知れません。」

 精神感応でエイジの存在を感じていられたので何とか安心していられたようですが、狂乱によってエイジの精神を感じられなくなった姫様はその反動で一気に情緒不安定に。そんなんでは思いは届きませんよ。はっきり言葉に出さないと、行動で示さないと、伝わらない事の方が多いのです。

 しかし、狂乱するエイジを見付けたディアネイラ様は遂に決断します。

ディアネイラ様
「私が間違っておりました、アネーシャ。エイジは誰かを選んだりはしない。ただ、私たち全ての為にその心を捧げて・・・。
エイジを、お救いしなければ!」


 今回の見せ場なんですが、残念な点が一つ。何度見ても、唐突感が否めません。
 誤解しないで欲しいのは、ディアネイラ様が「覚悟」を決めなかった所為で、エイジを一人で戦いに赴かせてしまい、結果、孤独に戦い続けたエイジが「狂乱」に陥ってしまった事にディアネイラ様が悲しみを感じ、自らの「過ち」を後悔した事は理解しているんですが、ディアネイラ様の「苦悩」の中身を何も描写しないままに、ディアネイラ様の「何故・・・。」という独白だけで2ヶ月を費やしたのに、ここのディアネイラ様の後悔と決意をたった一瞬で済ませてしまった辺りに、シリーズ構成に於ける力の配分の加減がおかしいのではないかという感想を持っただけです。ストーリーが面白くなって来た所だけに、序盤の加速が足らなかったのは残念。

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・その他のポイントの感想

・冒頭で対比的に提示されていたユティさんとディアネイラ様

 この描写は、二人の対立の伏線だと思いました。ユティさんの能力は、ディアネイラ様と対照的な能力の筈。楽しみ。

ユティさん
「カルキノス!」
ディアネイラ様
「エイジ!」

・あっさりと捕まったメレアグロスさんとアタランテスさん

 残念、抵抗してくれたら面白かったのに。
 けど、これだけ愚行を犯したユーノス王家をまだ支持するとは、ディアネイラ様は余程信頼が在るのか、評議会は単にやる気がないのか。(ドクロ)