ヒロイック・エイジ第23話感想「四人」

 カルキノス復活。やられた。そう来たか。契約は残ってたから、死んだ後にディアネイラ様みたいな精神体になってユティさんを助けてくれるとかそんなのだと思ってたら、有り得ないくらいの完全復活。先週の私の感動を返せコノヤロウ。

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明王レクティさん

 エイジとレクティさんは初対面。相性が悪いのか会話がさっぱり通じてないような気がしますが、本人達にはこれで会話になっているから不思議。

「カルキノスは確かに一度死んだ。
契約の通り、これも黄金の種族の意思だというのか?」
「ベルクロス達は心が無いから。だから星を沢山消した。
エイジ達はベルクロス達に心を教える為に一緒になった。」
「カルキノスの為にレルネーアが力を残していたと?
闘いの為ではなく、カルキノスと共に生きる為に・・・?」

「お父さん達がエイジ達とベルクロス達を一つにして、それでやっとベルクロス達は心が貰えた。心が無いと未来が貰えないから。」
「未来?確かにここにいる全員、まだ契約が残っている。」

「ノドスの契約を通して黄金の種族から未来を暗示されていたとして、なぜ銀と鉄、それぞれに利益となる項目がある。」
「それにも意味があるのだろう、俺達に読み解く用意が無いだけでな。」

 さて、今回判明した新事実をを整理すると、英雄の種族には「心(=感情?)」が無かったので星を壊したと、前の感想で、星が消える事に異様に執着する登場人物達に違和感を感じた事がありましたが、「心」がある存在は、「星が消える事に心痛を感じる」ように出来ているワケですね。

 もう一つのポイントは、登場人物が「星の死」に異常な程に過敏な事。不謹慎かも知れませんが、生命が存在する惑星でなければ、悪影響を及ぼさない限りは衝撃を受ける程の事は無いと思うんですが、エイジの「星が死ぬ」という言葉は、比喩ではなく、本当に「死」と捉えられている感じで、ディアネイラ様は勿論、ニルバールさんやイオラオスさん、敵側もカルキノスさんやメヒタカさんも、無人(青銅の種族はいましたけど)の惑星の「星の死」そのものに衝撃を感じています。

http://d.hatena.ne.jp/AlfLaylawaLayla/20070628/1182980520

 この行為によって、「心」が生まれた英雄の種族も、「命の繋がり(=スターウェイ)」の中に組み込まれたという事ですか。成る程、中の人であるエイジ達に注目し過ぎて、「英雄の種族」そのものの存在を忘れてましたけど、英雄の種族が出ざるを得ない「戦う」という悲惨な行為にこうやって価値を与えてあげるのですか。
 賛成は行きませんが納得はしました。成る程ね。

 そんなワケでとにもかくにも無次元空間を脱出する為に4人で力を合わせます。「存在」、「光」、「時間」、「命」、何か天地創造とか天地開闢とかいうフレーズが浮かんで来ますけど、ユティさんの「引力(=星々を繋ぐ力の象徴)」が加わる事で、本当にそうなるのかも。

 あと、煙に巻いたようなエイジの言動に、「こんなんで大丈夫なの?」という感じで自分もよく分かってない風なレクティさんはちょっと心配。無限の可能性を試すエルマントスを有している為に、「たった一つの可能性」に逡巡を見せる辺り、レクティさんらしいと思いました。因みに、「たった一つの可能性」を見付けるのはディアネイラ様。前の感想にも書きましたけど、二人の能力は似て非なるものなのです。

「試す?一度失敗すれば、全員が文字通り無に帰すぞ。」

 いつもは「無数の可能性」を試して線が無数に引かれるエルマントスの作る円に引かれた線(=可能性)はたった一本だったのは上手い演出。そう、それでいいのです。

 時空流の狭間でそして黄金の種族「5人」を垣間見たレクティさん。
 来週に期待。

 ところで、ツッコんだら負けだと思うけど、レルネーアは服まで再生してくれる辺り、とっても優しいと思いました。(ドクロ)

ディアネイラ様

 破滅を回避する「たった一つの可能性」に賭けて自分の役割「導き手」を全うしようとするディアネイラ様、いつも「何故?」を繰り返していた頃から随分成長されたなという感じです。

「助けに行きましょう。この船に反対する者はおりません。」
「あの方は来てくださいます。そう約束したのです。」

「私が道を探します。」

ユティさんがとんでもない事に

 まさか怒りの矛先がロム・ローに向かうとは思いませんでした。殊更に強調するのも何ですけど、本当に予定調和に物語が進んでいます。
 残る契約7個が不明なユティさん、「契約=未来の出来事」なので、ユティさんを仲間にして契約を聞き出す事で物語りの最終的なゴールへと向かう事になる筈。
 カルキノスがもうすぐ助けに来るのでもうちょっと我慢していて下さい。

「許さない、ロム・ロー。お前を許さない。
助けて、カルキノス・・・」

エトー・オー、墓穴を掘って落ちていく。

「あの船が黄金の種族によって予見された存在ならば、決して破壊される事は無い!」

 うん、全くその通り。じゃあ、逆に、この攻撃が失敗したら「黄金の種族によって予見された存在」だと証明する事になるワケですね?
 まあ、そんなんで懲りるような彼じゃないのは分かってますけど、対抗勢力を消すという安易な方法をとってもあまり面白くないので、もう一暴れして欲しい所です。

次回予告

 ヒロイック・エイジ第24話「エリュシオン」
 やっとエリュシオンへ。正直に分かり易い所に、「黄金の種族の力をお求めの方はこちら」なんて書いてるワケないので、ロム・ロー一派の追撃をかわしながら頑張って下さい。

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おまけ

 先週は「黄金の種族」があまりにもキライだったので、感想が手抜きになってましたが、Fate/Zero読みながら、結末が分かっている物語の「過程」を楽しめばいいんだという事に気付きました。
 ヒロイック・エイジの場合は「未来=契約」なので、契約の通りに進む事は分かってるので、黄金の種族の事は程良く無視して「ヒロイック・エイジ」を観賞したら、割と楽しめる事に気付きました。よし、これで最後まで行こう。