ヒロイック・エイジ第24話感想「エリュシオン」

 今回は「黄金の種族の手を離れた未来」が暗示されて、漸く本当の着地点が示されました。
 そうだよね、「誰かが用意した未来」なんて、物語的にありえない。

 そして、仲間の銀の種族からも見放されて、言ってる事も破綻しているロム・ローさんがヤバい、ヤバい。
 

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エリュシオンへのスターウェイは、自力で未来を切り拓く証し?

 この作品では黄金の種族が「道」を用意して、その道を辿る形でディアネイラ様達が歩んでいるのですが、「黄金の種族が用意してくれた未来」に辿り着いて、めでたし、めでたし、ではなく、その先に、銀の種族、鉄の種族達が、「自らの力でこの(強調)先の道を切り拓く事ができるかどうか」を試している事が示された事で、個人的に好きじゃない「黄金の種族が用意してくれた未来」ではなく、「この先は各種族に委ねられた道標無き未来」が物語の着地点として提示されたと解釈。うんうん、それなら認められます。

「私たちを、試している。」
「試されているのです。私たちが自らの力でこの先の道を切り拓く事ができるかどうかを。」

 さて、モビードさんが「この旅の真価が今ここで問われる。」と言ったのはその通りで、ディアネイラ様の「導き」を信じて長い旅を続けてきた「アルゴノート全員」の力で「道を切り拓く」事が、「導き」によって「この宇宙種族全ての力」で「道を切り拓く」事を象徴しているのだと思います。

みんな頑張ってる
イオラオスさん 「艦橋より通告、全員シールド展開!」
メイルさん 「ダメー!壊れちゃダメー!」
テイルさん 「もー無茶だよぉ、姫様!」
アネーシャさん 「私達全員がここで倒れようと、あなたに使命を果たさせる事がロータス隊の、私の使命です、ディアネイラ様。」
ビー・ノ・ビー 「スターブラスター、ファイナルフォーム認証。」
ビードさん 「主砲発射!!」

 そして繋がったスターウェイ。
 この「スターウェイが繋がった事」が象徴するのは、「黄金の種族と全宇宙の種族の命の道」が繋がった事。言うまでもありませんが、その先にあるのは「未来」です。

「星の道か。」
「スターウェイが生まれた」

 しかし、エリュシオンに付いた感動を吹き飛ばしてロム・ローさんの登場、そしてユティさんの狂乱発動と、それによるアルゴノートの墜落。モビードさんの決死の指揮で胴体着陸はしたものの、ビーも壊れ、絶望的状況。
 しかし、絶望で押しつぶされる世界でも、誰もまだだれも諦めてはいない。

「最後まで諦めるな!」(モビードさん)

「たとえ私たちを滅ぼそうと、決して未来への『道』は途絶えない!希望は決して!」(ディアネイラ様)

 そして希望の象徴、エイジ達がやってくる、パエトーさんを脅してやってくる。

ロム・ローさんに付いていく人は誰もいなくなりました。

 ここに来て、ロム・ローさんの言動が一挙におかしくなってきました。銀の種族が誇る「普遍の理性」も、暴走した感情の前には用をなしません。これも一つの「狂乱」です。

「エリュシオン、所詮幻だ。黄金の種族は、我ら銀の種族に何も残しはしなかった。
最早、かの種族がいたという記憶すら、残す必要は無い。」

 と言っていますが、「エリュシオン」も、「黄金の種族が残したモノ(例:ヘドロンの盾)」もありますし、ノドスも残してくれてるじゃないですか。

「ヘドロンの盾!銀の種族がここに!」
「いや、これがオリジナルだろう。黄金の種族が銀の種族に分け与えたテクノロジーの大本だ。」

 それでも認めようとしないロム・ローさん。

「幻だ。」

 だからあるじゃないですか。

「お前が現れるより前から、私は黄金の種族に関わる全てを探し続けて来た。
最早何も残されていない。黄金の種族は自分達の力が奪われる事を怖れ、この宇宙を去った。」

 いやいや、エリュシオンは見付けられなかったじゃないですか。

「いいえ、私達にその力を受け継ぐ用意が無かったのです。」
「我らに残されたのはノドス、全てを消し去る力のみ。それが黄金の種族の真意。」

 黄金の種族が本当に破滅を望んだなら、ノドスなんか与えないで滅ぼしてますって。

「この星もまた、黄金の種族がいたという痕跡に過ぎない。そこに私が導かれた理由は一つ。」

 ・・・さっきは「幻」とか言っていたのに、今度は「痕跡」と宣ったり、「壊す為」にエリュシオンにわざわざ大仰な仕掛けを残したりしないでしょ。嗚呼、ロム・ローさん、いよいよヤバいです。

 ユティさんも、あんなに憎んでたなら、最初にロム・ローを血祭りに上げたらいいのに、ユティさんは優しいなぁ。(投げやり)

次回予告

 ヒロイック・エイジ第25話「最後の契約」

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おまけ

艦隊が戻ってきた。メレ兄さーん!

 メレ兄さん達の性格が円くなってたら面白い。

ごく自然にハイジャックしてるレクティさんが凄い。

「行け!お前とお前の種族だけではなく、この宇宙全ての種族の為に。
それとも、ここで我々全員の相手をするか。」