Hybrid Insector Chapter7

 かつて「仮面ライダーX」と呼ばれた男、神敬介の再起回。
 命を賭けて守りたかった筈の人類に裏切られ、抹殺命令を出された仮面ライダー達。部下達も死に絶え、本郷猛は消息不明、人類からは「混成昆虫」と蛇蝎の如く蔑まれ、死人のように隠れて生きてきた神敬介。

「大体さ ショッカーも居なくなったんなら ライダーの存在なんていらないでしょ」
「だよな あの時ショッカーと一緒に全員死んでればよかったのにな」

 しかし、再び現れたショッカーが現れた事で選択を強いられる。

 自分たちを化け物と呼び、子供からまで敵意の点った目で見られた。そんな人類の為に何故俺が戦わなければならない?
 もうあんな思いは嫌だと、正義を拒絶する神敬介に風見志郎は当然の如く断言する。

「この世には、正義と悪の二つが存在するが、俺達の世界に存在するのはこれとは違う」(風見志郎)
「じゃあ一体何が?」(神敬介)
「俺達の世界に在るのは、『正義と死』だけだ」(風見志郎)

 世界がどうあろうとも、人類の目が変わろうと、悪を憎む自分自身が変わらなければ、いつでも人々の為に命を賭ける、一抹の濁りもない正義の風が吹き荒れる!

「何故だ!!何故そうまでして戦わなければならないんだ!!」(神敬介)
「俺達が――仮面ライダーだからだ」(風見志郎)

 恰好良すぎだ!

 世界に裏切られた存在としては仮面ライダー達はデビルマン不動明幽遊白書の仙水忍に似ています。

「おれのからだは悪魔になった…。だが、人間の心は失わなかった! きさまらは人間のからだを持ちながら悪魔に! 悪魔になったんだぞ。これが!これが!おれが身をすてて守ろうとした人間の正体か。地獄に落ちろ、人間ども」(不動明

「世の中に善と悪があると信じていたんだ
戦争も悪い国が戦ってると思ってた
可愛いだろ?

だが違ってた
俺が護ろうとしてたものさえクズだった
そんな生き物の血が流れているのが無性に憎くなったよ」

 だが、仮面ライダーは絶望なんてしない。決して折れない不屈の正義を掲げた仮面ライダー達がここにいる!

 まだ読んでない人は是非見るべき。

http://www.h7.dion.ne.jp/~n_circus/hybrid/hi0701.html

鉄のラインバレル 7 (チャンピオンREDコミックス)

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