Yes!プリキュア5第40話「理事長の正体を探れ!」
みんなの為に奮闘するおタカさん恰好良い。
第14話「悩める生徒会長かれん」から半年以上を掛けた「おタカさん=理事長」の伏線の回収回。
「ナイトメアの組織のトップ論」と「サンク・ルミエール学園の組織のトップ論」が上手く対比されていました。
帝王学のナイトメアと、庶民派のサンク・ルミエール学園
先ずは、直属の部下であるカワリーノさんは、「デスパライア様機関説」みたいな考えを持っていて、「デスパライア様」についてよく知ったりしようとはせず、興味も無くて、その点で、理事長の考えを理解して、影になり日向になりサポートしている教頭先生とは対照的に描かれていました。恰好は似たような感じですけど、教頭先生も恰好良い。
「どんな人なんですか?」
「とても素敵な人ですよ。」(教頭先生)
「カワリーノならもしかしたら見た事あるんじゃないの?何たって側近なんだからさ。」
「拝見した事もありませんし、別にそうしたいとも思いませんよ。」(カワリーノさん)
次は、「デスパライア様」を代弁する形でのハデーニャさんの発言と、おタカさん自身の言葉。
同じように「秘密」にしているのに、ハデーニャさんの考えでは「その方が重々しくなる」と、トップに必要な資質をカリスマ性や、絶対的な力だけあればいいとしているのに対し、おタカさんは、学園のみんなの声を聞く為に「おタカさん」となって、面子とか威厳とかはゴミ箱に捨てて、みんなの事をよく知ろうと努力しているのが対照的です。
やっぱり働くならサンク・ルミエール学園だ。ナイトメアでは働きたくない。
「みんなが感じている事を私も同じように感じたい、困ってる事や不都合があれば、すぐにそれを聞きたいと、いつもそう思っていました。
だから私はおタカとしてみんなの傍にいる事にしたんです。」
「ま、一番偉い人はあんまり人前に姿を曝すもんじゃないからね。」
「そうさ、その方が重々しくなるってモンだよ。」
「そしてその姿を見ようとした者は――罰を受けるのさ。」
でも、デスパライア様の「不老不死」願望が描写されていたように、デスパライア様は、年老いた体を嫌悪しているから、それを他人に見られる事に耐えられないという事の方が大きい気がします。