Yes!プリキュア5第41話感想「伝わる気持ちこまちとうらら」

 「プリキュア5最高!」と思わず叫んでしまった名エピソード。
 有りそうで無かった組み合わせ、「春日野さんと秋元先輩」のお話。
 秋元先輩は新作小説「一人の女の子が、心引かれる相手に出会う話(#35)」の「二人の別れ」のシーンの執筆中ですが、「別れの言葉」が出て来ません。これは勿論、秋元先輩が「ナッツとのお別れ」を意識している為、「小説の別れ」にどうしても「現実の別れ」が意識に上ってきて、ひどく身に迫った悩みになっているから。
 多分秋元先輩とナッツのカップルは、夢原さんとココのカップルよりも、若干大人なカップルとして設定されているんだと思います。だから、ナッツがココに「今を大事にしろ」とアドバイスしたり、夢原さんがいずれ悩む事になる悩みを、より大人な秋元先輩が先に苦悩して、将来夢原さんを導いたりする事になるんだと思います。そういう観点からも、今話は今後を占う大事な話なんだと思います。

 今回の話は、前半に「非言語コミュニケーション」が全面に出されている所。

・秋元先輩の「沈黙」で自分のセリフに何かが足りないと気付く春日野さん
・走りさる春日野さんを見て、「今、自分に出来る事」を悟る秋元先輩
・春日野さんの居場所を分かってしまった秋元先輩
・秋元先輩の原稿の推敲の後に、「何か大事な事」を見付ける春日野さん
・二人の共演を通して、秋元先輩と春日野先輩の「共通の夢」で通じ合う
・「言葉にしなくても通じる相手」、夢原さんの登場

 でも戦闘時には「ミント、後ろ!」、「レモネード、上!」という感じで「言語コミュニケーション」でブラッディさんの攻撃を回避していたから、ブラッディさんも「言語コミュニケーション」を封じて勝った気になっているんですが、そこからがプリキュアの真骨頂、秋元先輩のミントシールドの導きという「非言語コミュニケーション」で、「言語コミュニケーション」しか信じられないブラッディさんを打破するのがものすごく恰好良い。
 そして、勝利の鍵となった「非言語コミュニケーション」の力で秋元先輩は小説(とナッツとの別れとの対峙)に、春日野さんは俳優に、それぞれ更なる一歩を踏み出す事になるのがすごく綺麗だったなぁ。

 秋元先輩と春日野さんはプリキュアチームの中で唯一「夢」を高め合う事が出来る組み合わせなので、今までこういうエピソードが無かった事がおかしいと言えばおかしいのですが、海賊ハリケーンを初見した春日野さんは

「こまちさんがこういう冒険小説を書くなんて、意外です。」(<#16)

だもんね、秋元先輩から戦力外と認識されていたのも無理は無いですねっ!

次回予告

 Yes!プリキュア5第42話「りんとかれんのひそかな約束」

 なるなる。「秋元先輩&春日野さん」の次は「夏木さんと水無月先輩」のペアの話かぁ。第8話「相性最悪りんとかれん?」からの二人の成長を楽しみにしてます。