スケッチブック 〜full color's〜第9話感想＆備忘録「ナニかの為に」

　今回はテスト期間という非日常を透かして、「それぞれの勉強法」、「それぞれの理由」を通して、「それぞれの取り組み」と、表層的で刹那的な事から深層的で継続的な「何故勉強するのか」まで掘り下げていって、最後に「数学が苦手な」空さんが、「数学の勉強」をやる気になるという締めが学生の皆さんに非常に配慮した教育的な番組でした。

スケッチブック~full color's~ 第1巻 [DVD]

空さんのやる気

　数学が苦手だけど、それでも勉強を真剣にやろうという気は人並みに無くて、空君にお茶を淹れて来たりと、どこか他人事。

「お茶。」
「お、ありがとう。」

　挙げ句に、弟に勉強を教えられる始末。

「姉ちゃん、相変わらず数学苦手だね。」

　　　↓
　でも、学校で部長さんの「自分の事」という言葉でそれは他人事じゃないと知り、「栗原先輩の勉強する理由」「夢」を聞いて、現実感が追いついてきて、「空さんなりの勉強する理由」を見付けます。

「まあ俺がどうこう言ってもな。結局は自分の事だし。」
「自分の事…」

「正直、栗原先輩のやりたい事は難しくてよく分からなかった。
でも、いつもよりとってもおしゃべりな栗原先輩は、
いつもよりずっとずっと、目がキラキラしていて、それは、とても素敵な事なのだと教えてくれていた。」

　「キラキラした星」までが遠いように、「夢」が見えないから「キラキラした目」までは遠くけど、それでも「とても素敵な夢」の為に苦手な事に挑戦しようと思うんですね。

「秋の夜空、とてもとても、星が遠く感じる。
やりたいこと、今はまだ、見えなくても。
でも、だから勉強する。」

　　　↓
　そして、必勝の鉢巻きでやる気を宣言し、「苦手な数学」の教科書を開いて勉強する空さんの所に、弟の青君がお茶の差し入れをする、アバンタイトルとは逆の構図で、「他人事」ではなく「自分の事」だと空さんが意識した事を印象的に描写。

「姉ちゃん、お茶。」
「あぁ、ありがとう。」

次回予告

　スケッチブック 〜full color's〜第10話「出会いの先」
　根岸君と謎の少女の関係が遂に！？
　楽しみですねっ！

主題歌サントラ

スケッチブックを持ったまま

風さがし

テレビ東京系アニメ「スケッチブック~full color’s」サウンドスケッチブック

DVD

スケッチブック~full color's~ 第2巻 [DVD]

スケッチブック~full color's~ 第3巻 [DVD]

スケッチブック~full color's~ 第4巻 [DVD]

スケッチブック~full color's~ 第5巻 [DVD]

スケッチブック~full color's~ 第6巻 [DVD]

原作コミックス

スケッチブック 1 (BLADE COMICS)

スケッチブック 2 (BLADE COMICS)

スケッチブック 3 (BLADE COMICS)

スケッチブック(4) (BLADE COMICS)

スケッチブック 出張版 (BLADE COMICS)

スケッチブック 2007カレンダー(卓上) (2007コミックブレイドカレンダーコレクション)

おまけ

　空さん、夏海さん、葉月さんの３人娘にくっついて歩いたり、図書館に置き去りにされているケイトは、もしかしたら友達いないのかもと、秋風どころか北風が心の中を吹き去る気持ちがしました。
　あと、ラストで三人娘の勉強風景が出てきたのにケイトだけ出てこなかったのは、原作ではケイトの家が出てきて無いからなのかなぁ？（Sunithaはまだ１巻と４巻しか読めてません。）