Yes!プリキュア5第44話感想&備忘録「お世話役ってどんな人?」

 今回は、ミルクがふとした事で「お世話役」としてのアイデンティティを見失ってしまって、プリキュアのみなさんに「お世話役の資格」を聞いて回るんだけど、それは夢原さんの事であり、同時にミルク自身の事でもあって、ハデーニャさん&カワリーノさんの襲撃を通じて、その「お世話役の資格」がミルク自身に備わっていた事が分かるという話でした。

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本編感想

プリキュアのみんなが「お世話になってる人」のイメージ(=夢原さん)。
春日野さん 「毎日一緒にいなくても、一番肝心な時には必ず傍にいて、叱ったり、励ましたりしてくれる、そんな人の事だと思うな。」
夏木さん 「みんなの為に泣いて、みんなの為に怒って、みんなの為に笑って、みんなの為に悩んでくれる、そんな素敵な子なの。私はとっても感謝してる。お世話になってるって思ってるよ。」
秋元先輩 「そうね、思っていても実際に行動するのは難しいわ。でもそれが簡単にできちゃう人がいるの。とても強い意志を持った人よ。」
水無月先輩 「どんな逆境に立たされても、輝きを忘れない。いつだって信じる事を忘れない子よ。」
そして、ナイトメアの襲撃でミルクが見せた「お世話役」としての姿。
春日野さん 「一番肝心な時に傍にいてくれて、」 「わ、渡さないミル!ドリームコレットは渡さないミル!」
夏木さん 「みんなの為に怒り、」 「黙れミル!黙れと言ったミル!ココ様とナッツ様はパルミエ王国に絶対に必要な方ミル!」
秋元先輩 「強い意志を持ち、」 「パルミエ王国は絶対復活するミル!そしたら、そしたら、ミルクはココ様とナッツ様に必ずお仕えするミル!」
水無月先輩 「信じる事を忘れない。」 「絶対に渡さないミル!それがミルクの役目ミル!」

「そんな最高のお世話役、ミルクの為にも、ドリームコレットは渡さない!」

 こうして、身を以てミルクが「お世話役」としての姿を示し、それをプリキュアさん全員が肯定して、ミルクが「お世話役」としてのアイデンティティを取り戻して、プリキュアさん+ミルクの心が一つになって、伝家の宝刀、有無を言わさず消滅させるプリキュア・ファイブ・エクスプロージョンでハデーニャさんも四散。短い間でしたがお疲れ様でした。

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 今回プリキュアさんと比較されていたのがカワリーノさん。ハデーニャさんとミルクの「役に立たないお世話役―役に立たない重役」のラインより、「そんな事ない!と応援する仲間―容赦無く切る管理職」の両項比較されているのが面白いですね。そもそもハデーニャさんは、殆ど喋る間もなくお亡くなりになられてましたけど。

「一番肝心な時に傍にいてくれて、」 「そんな無責任な事、許しませんよ。」
「みんなの為に怒り、」 「仲間?そんなもの見たことも聞いたこともありませんよ。」
「強い意志を持ち、」 「これでダメとなると・・・」
「信じる事を忘れない。」 「最後くらい、役に立ってくれるといいんですが。」

 こうしてみると、何となくカワリーノさんもプリキュアさんの敵じゃないって感じがしました。

 ところで、辞めることすら出来ないナイトメア、い、いやだ、こんな会社で働きたくない・・・。

<追記:Sunitha 2007/12/16 21:46>
 不適切な部分を修正しました。
</追記>

次回予告

 Yes!プリキュア5第45話「のぞみとココのクリスマスの誓い」
 気付くの遅いよ夢原さん・・・。
 でも、プリキュア5は今までのシリーズのように、ヒロイン達が同じ人間界の男の子に普通に恋する話を出しても、それだけで一話にするっていうパターンが多くなかったような気がしますけど、プリキュア5だと、時間の流れを感じさせるように、春、夏、秋、冬と、季節毎にイベントを持ってきて、しかも異世界の住人だから、「別れ」が意識された切なさを兼ね備えている点で、一線を画している感じがします。
 まあ、見た目はイケメンだけど、中身は「ケダモノ」なのに、それに恋する夢原さんと秋元先輩は何というか・・・すごいよね。色々と。

おまけ

 「お世話役」といえば、水無月先輩の送り迎えから料理まで全てをこなし、いつも笑顔の理想の執事、坂本さんが忘れられている・・・。
 話の方針としては、プリキュアさん&ミルクの心が一つになってプリキュア・ファイブ・エクスプロージョンを発動させる事なので、話の筋的には正しいと思うんですが、話の内容的には、夢原さんと「お世話役」を直結させるよりは、坂本さんと絡めた方が正しかったんじゃないかと思ったり。