「この青空に約束を」をプレイ中。
その昔、というか1年と半年くらい前にアニメ化された「この青空に約束を」。
歯を食いしばって、嫌な事も我慢して、辛いことだって耐えてみせて、それでも別れは必ずやってくるのに、たった一つ「みんなの居場所を守る」という青臭くて、本当にささやかな願いの為に「大人」の世界に戦いを挑んだ主人公。上手くいきっこない。そんなに世の中甘くない。それでも、格好悪くても、みっともなくても、情けなくても、大事な人達を守る姿勢がすごく好きでした。
賛否両論はあると思いますけど、Sunithaが嫌いな女の子わんさかストーリーでよくある、主人公が「優柔不断」とか「鈍感」とか、プレイヤーの「逃げ」の姿勢が反映されたような設定が無かった所に好感を持った人は割といるんじゃないかな?主人公は決して「爽やか」じゃないけど、めちゃくちゃ「恰好良い」もんね。
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で、今週1週間、家に帰ってから暇を見付けてプレイしてたんですが、うん、ごめん。すごく、面白いです。原作ファンのみなさんがアニメ版に怒りたくなる気持ちも、半分くらい分からないではないです。たしかに、この作品と同じような感動をアニメで追体験できるかというと、確かに原作の方が深くまで踏み込んでるし。今放送されてるCLANNADや、その当時ならAIRが挙げられるのかな?とにかく、そういった優れたアニメ化作品が出ていたんだから、どうしても比べたくなるのも無理からぬ事だとおもいます。
でも、私は思うんですよ。
「大人」の事情で2話に1ヒロインの話を圧縮したりしても、「子供」と「大人」の中間に位置する「学生」だからこそ、作中で「大人」に決して負けずに勝利を勝ち取った星野航を中心に描く事で、「大人」の社会に挑んだんじゃないかって!
…半分くらいは本気ですが、マジメな話、ヒロインどうこうよりも、ヒーローである星野航がみんなを守りきった話だと視点を変えれば、アニメ版も意外と楽しいんじゃないかなと思います。一度プレイしてしまうと、ヒーロー&ヒロインがどんどん掘り下げてしまうから、ヒロイン達の幸せによって感動なりカタルシスをまた味わいたいと思ってしまうのは無理からぬ事だけど、アニメ版は、結局どのヒロインともくっつかないという結末になっているように、ヒーロー&ヒロインの関係よりも、ヒーローに視点を搾っているという構成になっていると考えると、割とすっきりと理解出来る気がします。
つまり、アニメ版「この青空に約束を― 〜ようこそつぐみ寮へ〜」は、星野航がヒーローであり、ヒロインだったんだよ!
な、なんだってー!!