Yes!プリキュア5第49話(最終回)感想&備忘録「夢と希望のプリキュア5!」
先回も今回も「夢と仲間」で「絶望」を「希望」に変える話だったけど、先回がどちらかというと「(絶望の闇との)個人に主眼が置かれた戦い」だとするなら、「仲間の、恋人との絆」という「仲間に主眼が置かれた戦い」だったように感じました。
夢原さんとココが築いてきた絆で「絶望の闇」を打ち払い、「仲間」の絆でデスパライア様を「仲間」にしてしまうという離れ業で戦いを終わらせ、「仲間」によって国を治めるという姿勢を反映して「二人の王様」という選択をしたパルミエ王国、そして、一年間一緒に駆け抜けた5人は、ずっと一緒の「仲間」―――という実にプリキュア5らしいラストでした。
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本編感想
勝利の日。
デスパライア様の「絶望」の誘惑に打ち克ったのは夢原さんとココの「愛(恋?)の力」。
「絶望」では人は輝かない。「希望」でお互いを輝かせる夢原さんとココの強い絆があるから、ココは「輝いている」夢原さんを信じ、夢原さんはココのフリをした「輝いていない」ニセモノを見破るというのが恰好良い。
「ドリームはどんな時も前向きで
未来の為に今を頑張る素晴らしい人だココ!」
「みんなを大切に思うココの優しさが私に前に進む力をくれるの。
だから私は、ココが大好き。」
そして「希望」を掲げて「夢」の為に戦う夢原さんの姿に、そして夢原さんを救われ彼女を慕い支える「仲間達」を目の当たりにして、遂に「絶望」の盟主・デスパライア様の「絶望」が揺らぎます。
デスパライア様は決して手遅れなんかじゃない、「心」を持っているから、人の痛みも分かってあげられるし、人の苦しみを悲しむ事もできる。だから、分かり合える―――と、パルミエ王国の住人に次いでデスパライア様さえも「仲間」にしてしまうのが夢原らしくて良かった。
「みんなと同じようにあなたも心を持っているからだよ。」
デスパライア様が怖かったのは「老いる事」、「力が衰える事」。
それは絶大な力を持っていた為に仲間がおらず一人頂点に立っていたから。
たとえ老いて力がなくなっても仲間は見捨てたりしないし、失敗しても仲間がいればお互いで助け合う事ができる。例えばドリームコレットを渡してしまったミルクの失敗を仲間全員でカバーしたように。
「仲間がいるから、恐れをはね除け希望を持てるのか。」
それをプリキュア全員の変身を解く事で「仲間」の絆を見せ、夢原さんの最高の笑顔でデスパライア様に手を差し伸べる夢原さん。貴方凄いよ。
「私はみんなと一緒に、頑張ってるだけだよ。」
だから、「仲間」と一緒なら決して「絶望」したりなんかしない。これがココとナッツの二人の王様の即位に繋がる理由。
その後、ファイブ・エクスプロージョンでお亡くなりになった筈のカワリーノさんがデスパライア様に捧げた全てを否定されて完全に「絶望」し、止めに「絶望の闇」に落としたブラッディーさんに引きずり込まれるという醜く「仲間」を否定された形で飲み込まれ、「絶望」と「(折角肯定した)仲間の否定」で情緒不安定になったデスパライア様に謝罪と感謝の機会を与えた後に封印して戦いは終わり。
結局ファイブ・エクスプロージョンとはあれだけ派手に殺戮しときながら「封印」していただけなの?という疑問符を全力で無視しながらうじゃうじゃとウザい事この上無いパルミエ王国のケダモノの群体を交えての水無月邸での大宴会。(坂本さん、絶対気付いてるでしょ、これは。)
ナッツの「鍵(=「心の鍵」であり再会を約束した間接的な告白の象徴)」を貰った秋元先輩、「パルミエ王国への招待」を約束し、「教師」という「夢」をココから貰った夢原さん。
第一期の重要要素「夢」を全員が獲得し、プリキュアが解散しても失われていない「仲間」、そして未来へ続く「希望」(第二期も含めて)を掲げて「再会」を約束して笑顔でお別れ。
おまけ
「再会」を約束してのお別れ、なんですが、第二期が分かっているので、素直に「別れ」をかみしめられない私はどうしようもなく純真じゃないなぁ、なんて思ったり。
去年の今頃は、美翔さんと日向さんを見てて居たたまれない気持ちに苛まれていたんだけど、やっぱり夢原さんは凄い。
ともかく、
Yes!プリキュア5完結!おつかれさまでしたー!
また第二期で会おうねっ!